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「CIAは、アサンジを殺害するか拉致する目的で、ロシア工作員たちとロンドンの街頭で銃撃戦をする用意ができていた」との爆弾記事

「CIAは、アサンジを殺害するか拉致する目的で、ロシア工作員たちとロンドンの街頭で銃撃戦をする用意ができていた」との爆弾記事

<記事原文 寺島先生推薦>

CIA was ready to wage gun battle in London streets against Russian operatives to kill or snatch Assange, bombshell report claims



2021年9月26日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2021年10月18日



 オバマ政権下のCIAは、ジュリアン・アサンジをはじめとするジャーナリストを「情報ブローカー」と定義して、彼らへのスパイ活動を強化しようとしていた。そして、トランプ時代には、ジュリアン・アサンジを拉致・殺害する計画を準備していた。

 マイク・ポンペオ長官率いるCIAが、アサンジを捕まえるために途轍もない時間をかけて準備をしていたという見解は、30人以上の元米政府高官へのインタビューを基にしたYahoo News(9月26日)の記事に載せられた。この記事は、米国の国家安全保障組織が、オバマとトランプの2つの政権下で、ウィキリークスとの戦争をどのようにエスカレートさせていたかについて洞察している。

 2017年、さまざまな敵対行為に対応する準備作業が最高潮の時には、CIAはロシアの工作員がアサンジの滞在先であるロンドンのエクアドル大使館からの逃亡を手助けする可能性を考えていたと言われている。そのような有事の際には、アメリカ人はイギリス人とともに、ロシア工作員たちに対して市街戦をする計画があった。可能性としては銃撃戦を起こしたり、ロシアの外交車両に突っ込んだり、ロシアの飛行機のタイヤを撃って離陸させないようにしたりすることなどだった。アサンジを解放しようとする試みは、クリスマスイブを考えていたとのことだ。

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  「漫画にもならない。半径三区画以内の人間はだれでも、どこかの国の諜報機関に所属しているという状態だった。道路清掃員だったり、警察官だったり、警備員の格好はしていたが。」と当時の大使館周辺の状況について、元高官は語っている。

  また、CIAは、アサンジやウィキリークスの他のメンバーを殺害する計画を検討していた、とこの記事は伝えている。あるいは、CIAは大使館からアサンジを拉致して米国に連れてくるか、英国当局に引き渡すことも検討していたという。当時、英国は、スウェーデンからの要請で引き渡し裁判の保釈中に逃亡したとしてアサンジを指名手配していた。もっとも、この件はその後取り下げられている。

 また、ある情報機関関係者は、強制連行や暗殺をうまく実行させようとすることなど「馬鹿げている」と述べている。場所が場所だからだ。「ここはパキスタンやエジプトではなく、ロンドンなのだ」というのが同じ情報提供者の言だ。また、このような作戦は米国の法律では違法とみなされる可能性があるため、トランプ政権内でも抵抗があったという。ある関係者は、スパイ対スパイの活動のためだけにCIAの権限を使うことは、「対テロ戦争の時と同じ噴飯物」になるだろうと述べている。

 CIAに関して言えば、ウィキリークスがこのような極端な措置に拍車をかけたのは、米国の諜報機関が使用していたサイバー攻撃ツールキットを暴露した、いわゆる「Vault 7」の出版の後だった。このツールの流出は、米国の諜報機関にとって大きな屈辱であり、「ポンペオと(当時のCIA副長官ジーナ(Gina))ハスペル(Haspel)は、アサンジへの復讐を望んだ」との話がYahoo Newsに語られた。

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 ポンペオは、当時のドナルド・トランプ大統領が署名しなくても、CIAがアサンジやウィキリークスをより積極的に追跡できるように、法的な工作をせざるを得なかった。トランプ大統領は就任直後の演説で、ウィキリークスを「非国家的な敵対的諜報機関」と呼んだことで不評を買ったが、これは単なるレトリックではなかった、とYahoo Newsは書いている。ウィキリークスをこのように呼ぶことで、CIAは「攻撃的防諜活動」の名目下で詮索活動できるようになった。それも思いのままに。

 ある元政府関係者は、「CIAが攻撃的(防諜)の名目下にどれだけのことができるのか、そしてそれに対する最小限の監視しかないことを、一般の人は理解していないと思います」と語っている。

 ポンペオ指揮下のCIAは「対ウィキリークス戦争」を第11段階に引き上げたが、当時のオバマ大統領の下でも、CIAは、同様に、何の秘密性もないウィキリークスを標的にする方法を模索していた。CIAはホワイトハウスに働きかけて、ウィキリークスや、グレン・グリーンウォルド(Glenn Greenwald)、ローラ・ポイトラス(Laura Poitras)などの著名なジャーナリストを「情報ブローカー」と呼び変え、彼らに対する監視権限を強化していた、と記事は伝えている。

 「ウィキリークスはジャーナリズム発信局なのか?ローラ・ポイトラスやグレン・グリーンウォルドは本当にジャーナリストなのか?我々はその呼び方を変えようとし、ホワイトハウスにもそれを提言したが却下された」とある情報筋はYahoo Newsとのインタビューで首をひねっていた。

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 結局アサンジはエクアドル大使館から引きずり出され、現在はイギリスの警戒厳重な刑務所に身柄を拘束されている。米国は、ハッキングに関連した容疑での身柄引き渡し要請を却下した裁判所の決定を不服とし、控訴している。審理は来月再開される予定だ。

 
 Yahoo Newsによると、アサンジに対する米国の訴訟が台無しになってしまうことへの懸念が、CIAの計画がこれ以上進まない要因のひとつなのだという。アサンジの弁護団は、これが事実であることに期待をかけている。
 
 弁護士のバリー・ポラック(Barry Pollack)は、CIAがアサンジを標的にした計画を立てているという疑惑について質問された際、「私の希望と期待は、英国の裁判所がこの情報を検討し、彼を米国に引き渡さないという決定をさらに強化することです」と述べた。

 アサンジへの恨みは、米国支配層の超党派的な動きとなっている。2016年の選挙でトランプの対抗馬だったヒラリー・クリントン氏は、2010年にオーストラリア人のアサンジを「ドローン攻撃する」と冗談を言ったと報じられたが、後にそんなことを言った覚えはないと述べた。

 Yahoo Newsによると、2016年の大統領選挙とウィキリークスによる民主党の電子メール公開が、CIAが反アサンジ・キャンペーンを行う上で、極めて重要な出来事だったという。秘密漏洩がロシアの情報機関と協力して行われたと主張できるようになったからだ。ウィキリークスはそれを否定し、ロシア政府は、選挙干渉の非難は根拠がなく、クリントンの敗北を軽く見ようとする民主党の悪あがきでしかないと主張している。

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