10位 : FW 平山相太 (FC東京→ベガルタ仙台)→ 2011年以降は怪我に苦しんでいるが今シーズンは15試合で5ゴール。90分あたりの得点数は0.877点でJ1で1位だった。若い頃から「身長が高い割には空中戦に強くない。」と言われることが多かったが敵陣での空中戦勝率は55.6%でJ1で7位。日本人選手の中では同僚のFW前田遼(FC東京)に次いで2位だった。怪我が多いので攻撃の中心に据えるのはリスクが高いが話題性を含めると素晴らしい補強と言える。
9位 : MF 本間勲 (栃木SC→アルビレックス新潟)→ 今オフのJリーグは古巣となるクラブからオファーを受けて復帰を決断する選手が目立っている。FW玉田(C大阪→名古屋)やGK中林(岡山→広島)やDF喜山(松本山雅→岡山)の例が典型と言えるがMF本間もその1人である。J2時代の2000年から2014年の途中まで新潟でプレー。「ミスター・アルビレックス」と呼ばれる選手の復帰は「単に1人の優秀な選手を獲得できた。」ということ以上の大きな意味を持つ。
8位 : DF 山中亮輔 (柏レイソル→横浜Fマリノス)→ 縦への仕掛けと良質なクロスとパンチ力のある左足のシュートが武器となる攻撃的な左SB。1月に行われたU-23アジア選手権のときは左SBのレギュラーとして手倉森JAPANのアジア制覇に貢献するなどリオ世代の中では屈指の左SBと評価されている。所属クラブでは期待を裏切るシーズンが続いているが「攻撃力の高い日本人の左利きの左SB」はごくわずか。希少価値の高い選手を獲得できたのは大きい。
7位 : MF 福満隆貴 (レノファ山口→セレッソ大阪)→ C大阪というクラブはMF徳重やMF古橋などJFLなど下部リーグで活躍していた選手を獲得して成功した経験が豊富なクラブである。最初は地域リーグで2年間プレーして、その後、JFLで3年間プレーして、J3→J2→J1と1年のみで駆け上がって来たMF福満もハングリーさを持った選手である。スルーパスの本数がJ2で最多。ここ数年、決定的なパスを出せるアタッカーがいなかったので有意義な補強と言える。
6位 : GK 六反勇治 (ベガルタ仙台→清水エスパルス)→ 今シーズンの清水は正キーパー候補だったGK西部が怪我で長期離脱した関係でキーパーのやり繰りで苦労した。最終的には夏に長崎から獲得したGK植草がゴールを守って快進撃の立役者の1人になったが「正キーパーを誰にするのか?」は今オフの最大のテーマだった。動向が注目されたが日本代表経験のあるGK六反の獲得に成功した。代表クラスのキーパーをゲットできるチャンスというのは滅多に訪れない。
5位 : MF 高橋秀人 (FC東京→ヴィッセル神戸)→ 篠田監督がボールを持てるタイプのボランチを重要視したこともあって19試合の出場のみ。プレー時間は1,087分にとどまった。プロ2年目の2011年以降では自己最低のシーズンになったが神戸を新天地に選んだ。ネルシーニョ監督はボランチに対しては要求レベルが高くて夏にMFニウトン(神戸)が加入するまでは軸が定まらなかったが高さとクレバーさを兼ね備えたMF高橋秀は中盤に安定をもたらすだろう。
4位 : DF ヨニッチ (仁川ユナイテッド→セレッソ大阪)→ 2015年と2016年に2年連続でKリーグのベストイレブンに選ばれている大物CB。今シーズンのC大阪はとにかくCBで苦労したので「Kリーグで屈指のCB」と評価されているDFヨニッチを獲得できたのはとてつもなく大きい。「空中戦に強い選手」と言われているがカバーリング能力も高そうでキックも正確。2年連続でKリーグのベストイレブンに輝いた選手がJリーグでどれだけやれるのか?は非常に興味深い。
3位 : FW 川又堅碁 (名古屋グランパス→ジュビロ磐田)→ FWジェイの退団が決まってCFを探していた磐田にとっては願ってもない選手を獲得できた。今シーズンは出場機会が激減して不本意なシーズンになった。17試合で5ゴールにとどまったが実は90分あたりの得点数はリーグ2位となる0.823点。出場時間が限られた中、十分な結果は残した。改めて言うまでもない話であるが日本人の優秀なCFの数は限られる。磐田にとっては非常に大きな補強と言えるだろう。
2位 : DF 渡部博文 (ベガルタ仙台→ヴィッセル神戸)→ 今シーズンの神戸はDF岩波とDF伊野波がCBコンビを組むことが多かったがDF伊野波の自陣での空中戦勝率は「自陣空中戦回数が55回以上」という条件を満たした選手の中ではワースト2位。CBの中ではワーストの勝率だった。一方のDF渡部(仙台)は自陣空中戦回数がJ1で最多。自陣での空中戦勝率は68.4%でリーグ6位。少なくとも中央の堅さははるかに増すだろう。弱点を補う効果的な補強と言える。
1位 : MF 三竿雄斗 (湘南ベルマーレ→鹿島アントラーズ)→ 結構な期間、左SBのDF山本脩の控えになる選手はおらず。事実上、バックアッパー不在の状態が続いている鹿島にとっては非常にいい補強と言える。DF三竿雄は左足のキックの精度が高くて運動量も豊富。クレバーな選手なので鹿島のサッカーにも合うはず。DF山本脩とは6学年差。即、レギュラーというわけではないと思うがいずれは左SBのポジションを奪って長くDF三竿雄が鹿島の左SBとして活躍するだろう。
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