■ 夢の祭典年に一度のオールスターゲームが、静岡のエコパスタジアムで行われた。
試合は、現役の日本代表クラスの選手が集まったEASTが、中盤の構成力で優って、オウンゴールと我那覇のゴールで前半早々に2点をリードするが、ホームのWESTも、前半終了間際にFW中山のゴールで1点を返すと、後半33分にFW佐藤寿人のゴールで同点に追いつく。さらに、後半44分にもFW大久保のヘディングシュートでWESTが逆転。逆転ゴールを決めた大久保がMVPに輝いた。
■ 藤田俊哉の活躍両チームとも、それほど中盤のプレッシャーをかけなかったこともあって、スムーズにボール回しが出来たが、特に、前半のEASTは、FWフランサを中心に、見事な連携を見せて、観衆を沸かせた。
EASTでは、小野が自在のポジショニングで中盤でタメを作って、分厚い攻撃を演出した。WESTでは、右サイドバックで先発したDF市川が、きわどいミドルシュートを2本放つなど、存在感を示した。また、MF藤田が、攻守にわたる積極的なプレーで、勝利に貢献した。
■ 問われる存在意義毎年のことながら、Jリーグオールスターゲームに関しては、その存在意義が問われている。実際、今年も、五輪代表の活動期間と重なっており、オールスターに出場した五輪世代の選手は、五輪代表の大会に参加できていない。
MF水野やMF家長、DF水本やDF青山といった主力中の主力であれば、今回の遠征に参加しなくても、その立場が脅かされる危険性は少ないが、その一方で、例えば、甲府のDF増嶋や鹿島のDF内田のような、これから五輪代表への定着を目指す選手にとっては、オールスターに選ばれたことは名誉に感じてはいるものの、内心は、五輪代表の合宿に参加したかったというのが、本音ではないだろうか。
ただ、そういったデメリットばかりではない。各チームのサポーターがなごやかに交流できる場は、めったにないものであるし、テレビで見ていたサポーターはそれほどでもなかったかもしれないが、実際にエコパスタジアムを訪れたサポーターは、いくつかの新鮮な体験をしたことだろう。
■ ステータスを上げるために・・・改善策としては、オールスター出場ということを、もっと名誉に感じられるように、選定方法を改めたい。確かに、両軍合わせて32人の選手しか選出されなくて、さらには、各チームから最低、ひとりは選出するという決まり(?)があるので、これが、両軍のベストメンバーであるとは、思われない。
全チームから、満遍なく選出することで、すべてのチームのサポーターの関心を集められるようにするという思考は理解できなくもないが、本当にオールスターゲームに参加すべき選手が、選ばれていないという点は、やはり、大会の価値を下げることにつながっているといわざる得ないだろう。
例えば、MLBやNBAのオールスターゲームでは、オールスター出場回数がキャリアを彩るステータスになっているが、Jリーグのオールスターにおける出場回数は、それほどの重要度をもたない。せっかく、貴重な時期に試合を行うのだから、もう少し、考える余地はあるのではないだろうか?
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こんにちは。
市川よかったです!後半も見たかったな…(@_@)
MVPは小野かなと思ったんですけどねぇ。
選手選考は今はこのままで良いと思います。結局出れない選手はたとえどんなに上手くてもそれまでの選手でしょうし、実力はあっても人気無い選手は仕方ないでしょ。
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