レノファ山口→ 2015年のJ3リーグで破壊的な攻撃力を発揮してわずか1年で「J2昇格」を果たした山口は18節終了時点で8勝6敗4分け。昇格初年度であることを考えると申し分ない成績を残している。持ち味は何と言っても攻撃力である。18試合で26ゴールを奪っている。エースのFW岸田は怪我で10試合ほどを欠場しているが鳥取から加入したFW中山仁がうまく穴を埋めた。攻撃力に関してはJ2でもトップクラスと言える。
J2の全選手の中でダントツのパス数を誇る司令塔のMF庄司を中心とした「パスとコンビネーションで崩そうとするサッカー」は守備に重きを置くチームが多いJ2の中ではかなり異質。魅力的なサッカーで旋風を巻き起こしている。9節はホームで千葉に4対2、13節はアウェイでC大阪に4対2で勝利するなどJ1経験の豊富な上位候補を相手にしたときも臆することなく自分たちのサッカーをぶつけて結果を残している。
新加入のDF星雄次(福島)とFW中山仁(鳥取)が早い段階でチームに馴染むことができたのが大きかった。コンビネーションが肝となることも絡んで開幕当初のフィット感はイマイチだったが試合に使われることでチームに馴染んでいった。どちらも昨シーズンはJ3でプレーしていたので「チームに馴染んだり、J2のサッカーに慣れるまでに時間がかかるだろう。」と思われていた。意外と早くフィットできたのは良かった。
「新潟に復帰したボランチのMF小塚の穴をどう埋めるのか?」が序盤戦の最大のテーマだったがMF三幸がポジションを獲得した。当初は名古屋から期限付き移籍してきたMF望月がレギュラーだったがMF望月が怪我で離脱した時期にMF三幸が存在感を発揮して上野監督の信頼を勝ち取った。MF庄司の相方となるボランチには縦パスを入れる能力が必須となるがテクニカルなMF三幸が定位置を確保しつつある。