■ 問題が続出する要因Jリーグのレフェリングについての問題は、今に始まったことではないが、今シーズンも、多くの問題が噴出している。
トラブルが続出する要因が何なのかを考えてみると、
① レフェリーと選手との信頼関係のなさ
② 曖昧な判定基準
③ レフェリーの数自体の少なさ
この3点が挙げられるだろう。
①の、レフェリーと選手間で信頼関係が築けていないケースが多いということは、試合を見ていれば、一目瞭然であり、②の基準が曖昧なこととあいまって、相互不信という悪循環に陥っている、
また、J1でレフェリーをする資格をもつ人材の少なさも、問題を大きくしている要因だろう。先週末の試合で、致命的なミスを犯したレフェリーを、すぐに、次の週の試合に使わなければならないので、レフェリーは、反省する時間がほとんどなく、パニックのまま、次の試合をこなさなければならない。
■ 改善策について①Jリーグは、日本人審判の育成の向上のために、数年前から、外国人レフェリーを招集していなかったが、果たして、それが正しかったのかは、相当に、疑問である。
外国人レフェリーの方が絶対に優れているというわけではないが、アベレージ以上のレフェリーを召還してくるのであれば、日本人レフェリーにも、いい刺激になって、確かな効果が期待できたのではないかと思う。
ようやく、最近になって、デンマークのレフェリーを招集したが、このアイディアは、悪くない。
■ 改善策について②改善策②は、サポーター側の問題である。
率直に言うと、ボクは、サッカーの試合を見終えたあと、その試合のレフェリングが良かったのか、悪かったのか、よく分からないことが多い。「レフェリーは目立たない方がいい。」というのは、いいレフェリングか、そうでないレフェリングかを判断するときの1つの基準ではあるが、実際問題は、相当のプロな目を持つ人でない限り、レフェリング自体を公平に評価を下すことは難しいと思う。だから、ボクは、基本的には、レフェリーの判定に意義を唱えることは、明らかなミスジャッジを除くと、ほとんどない。
この部分は、今後、もっと、多くの試合を見て、勉強していかなければならないと感じるところであるが、現状では、いい仕事をしたときに、「いい仕事でした。」と正当に評価を下す力がない以上、良くない仕事であったときのみ、「おかしいだろう!!!」と文句を垂れるのは、不当であると感じるので、それは、出来ない。プロフェッショナルな仕事に対して、よく分かっていない自分が、一人前に、意義だけを唱えることは、フェアでは無いと感じるのである。
実際のところ、サッカーの試合では、どちらとも取れるケース(ファールかノーファールか、オフサイドかオフサイドでないか等)が少なくない。そのような場合でも、瞬時に、レフェリーは、どちらかを決断しなければならないわけだが、どちらとも取れる場面で判定を下したときに、スタジアムから、ブーイングが聞こえてきたとしたら、レフェリーも人間なので、いい気持ちはしないだろう。
明らかなミスジャッジに対しては、ブーイングを浴びせることも必要だが、イーブンなケースにおいては、味方に不利な判定を下されたとしても、寛大な心を持って処理することも必要である。あるシーンについて判定を下したとき、レフェリー自身が、「これは、いいジャッジができた。」と感じていたとする。だが、そのときに、観客から、判定に対するブーイングが聞こえてきたら、レフェリーも、サポーターに対して、不信感を持つだろう。
レフェリーに対して、厳しい視線を送るのであれば、ボクも含めて、見る側(サポーター)もしっかりと、レベルアップをしなければならない。そうでないと、レフェリー問題は改善しないだろう。
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僕も審判やるときがありますが、大して上手くも無いのに、口ばかりは一流という選手もいます。頭にくることありますネ。
ただ、審判をやるときはフラット感情でするようにします。
感情的に笛を吹くと、必ず試合が荒れるからです。
サポーターのブーイングや選手の抗議で、感情を左右される主審はJリーグレベルでは、やはり、あってはいけないと思います。基本的に石ですから・・・
仮にじじさんが、書かれているように、サッカーを観戦する全ての人のレベルが高ければ理想的ですが、スポーツ観戦とはそのようなものでは無いと思いまし、それが、公平なジャッジの妨げになっているなら悲しいことです。
また、サッカーのジャッジングにおいて、野球のストライクとボールのように基準を一定に出来ませんで、どうしても、個人差がでます。さらには、試合の雰囲気によっても基準が多少は変わります。荒れてる試合では、切らないと怪我しますからネ。
ただ、一つ言えることは、その試合の中では、両チームに公平に一定の基準で笛を吹かなければ成らないということです。
レフリーの質が上がっても、サポーターの目が肥えても、サッカー選手がフェアーにファイトしても、ミスジャッジは無くならないと思います。人がやるから、どうしても、目が届かないシーンに遭遇します。
僕は、ボールにマイクロチップをつける。カメラを多数つけて、リアルタイムに主審をサポートする。など、色々やれば良いと思います。もちろん、審判の技術の向上が前提です。
>>> ニワカワニさん
コメントありがとうございます。
サッカーでは、試合中に、ビデオ判定を採用するのは、不可能でしょうね。ただ、試合後に、レフェリー自身が、ビデオを見て、ジャッジを反省をするのは必要ですね。(今も、やってはいるんでしょうが・・・。)
>>> けいさん
何を言っているのか、よく分かりませんが、「けいさんみたいな人」が少なくなったとき、Jリーグのレフェリー問題はある程度、解決されるのではないでしょうか?
>>> x365さん
コメントありがとうございます。
残念ながら、スタジアムで見ていると、「それって、別に正しいジャッジだろう。」というような判定に対しても、自チームに不利な判定を下されたサポーターが不満をためていって、ある時点で、その不満が爆発するというようなケースが、多々見られます。どのチームのサポーターも選手も、やや、被害者意識が、やや強いように思います。
試合中の抗議をどこまで認めるかについては、難しい問題だと思いますね・・・。ケアは、あまりされていないんではないでしょうか。
先の方は、問題指摘というよりは、違うものを批判・批難していると見受けられます。
客のモラル欠落の何が悪いって話でしょうか?
サポーターは多くにおいて、誤審であったとき、自分達に不利なケースでは
様々な形で叩き拒絶する一方、自分達に優位なケースでは肯定的に扱い
受け入れを促します。それは、誤審でなくてもそのスタンスそのものは同じです。
客観より主観が前面に出ます(とはいえ、サポーターは‘思い入れの塊’でも
ありますから、その辺は仕方ないと思います)。
ただ、その辺は、審判行為とは外の世界、‘外野’での出来事なので、ピッチ上の
審判問題とは別と考えた方がよいかな、と思います。
問題というよりは、騒動。
(もっとも、現実に100%正確に行われない(人間の)判定に対し、周囲が
あまりに理解を示せないなら、不幸な事になるかと想像します。特に試合後。)
主記事の「曖昧な判定基準」を取り出すなら、「審判ごとに判定基準が違う」
など言われる辺りに、真か偽か突っ込めたら本当は良かったのかな?と。
もしくは、すべての審判が全く同じ基準に統率されるのが理想なのか、とか。
後は、ファール(やカード)の基準がどこまで明確になっているか、どこで線引き
されているか、なかなか伝わって来ませんが、その辺もどうなのか。審判しか
詳細な判定ラインを知りませんというのは、周囲に混乱を招くかと思います
(選手側が全く知らないという事も無いでしょうけど)。
それにしても、選手が審判を信頼出来ない状況、ならば、まずいですね。
判定ではなく、審判に向かって文句を言う様になってしまいます。
試合中の抗議を一方的に突っぱねている分、試合後に何らかのケアを期待
する所ですが、どうなのでしょうね…。
たまに楽しく拝見しているので、あえて言いたい。
■改善策について②
の2段落目などは大変すばらしいご意見だと思う一方、それ以降の内容については首をかしげる。
「レフェリーも人間だからいい気持ちがしない」からどうだというのだろう?それが仕事だ。サポーターがレフェリーに気持ちよく仕事させる義務があるはずがない。海外でもホームチームに不利な判定をしたら露骨にブーイングが起きている。どこで笛を吹いてもホームチームに有利なように観客が煽るのは当たり前!という意識でいれば、レフェリーもストレスは軽減されるはず。また、サッカーの中身がどうだというよりお金を払って観に来る客に対して必要以上のモラルを強要するのはどうか?自チームが勝つところを見ればそれでよい客がほとんどだ。「レフェリーも、サポーターに対して、不信感を持つだろう。」のくだりなどは、まともな感覚からのズレの極みである。サポーターに対する不信感?・・・議論の必要もない。ナンセンス。
海外みたいにメディアにて判定に対しての議論の場がないからですかね?
アシスト→ゴールの展開しか取り上げれないメディアだからしょうがないけど。
今日の試合のレフェリーは誰か気になってしまいます。
問題が起きたら一方的に決め付けないで選手としっかりとコミュニケーションとって荒れないようにして欲しいです。
「イーブンなケースにおいては、味方に不利な判定を下されてブーイング」
は選手にも悪影響でそうですね。
プラティニはたしか要らないって言っていたような気がしますがビデオ判定についてはどう思いますか?今回のとはちょっとずれているかもしれませんが。
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