■ 初出場を果たした日本代表1998年に行われたフランスW杯は日本が初出場を果たした大会として知られている。前年に行われたアジア最終予選は勝ちきれない試合が続いて、6試合を終えて1勝1敗4分けと敗退の危機にあったが、アウェーで韓国に2対0で勝利して、さらには、当面のライバルのUAEの失速もあってグループ2位となって「第3代表決定戦」に進出すると、良く知られているとおりジョホールバルでイランを破って初出場を決めた。
当然のことながら、日本では大フィーバーが起こったが、フランスW杯は日本戦以外でもクオリティーの高い試合が多かった。決勝トーナメントのアルゼンチンとイングランド、アルゼンチンとオランダ、オランダとブラジル、フランスとクロアチア、フランスとパラグアイ、イタリアとフランスの試合などは名勝負として知られており、GLのユーゴスラビアとドイツ、スペインとナイジェリアの試合も好ゲームだった。
その後のサッカー界を支えていく若きスター候補生が勢ぞろいしたのもフランスW杯の特徴と言える。1973年から1977年あたりに生まれてこのとき20代前半だったラウール(スペイン)、オルテガ(アルゼンチン)、デルピエロ(イタリア)、中田英寿(日本)、ベッカム(イングランド)、クライファート(オランダ)、カヌー(ナイジェリア)などがW杯に登場して大きな注目を集めた。
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