大本命のブラジルが登場。初戦は、試合巧者のクロアチアの対戦。試合は、前半終了間際のカカの挙げたゴールを守りきって、1対0で勝利した。
勝利したブラジルだが、期待通りのプレーではなかった。ロナウドのコンディションは、創造していたよりもはるかに醜かった。何より、闘争心のかけらも感じられなかった。この状態で試合に出場していても、彼なら、天賦の才能でゴールを奪うこともあるかもしれないが、それ以外でのマイナス面が大きすぎる。ロナウドファンにとってはあまりにもさびしいピッチ上の姿だった。
前線が完全に機能停止に陥っていても、それでも何とかしてしまうのがブラジル代表である。この試合では、カカの個人技が決勝点となった。ロナウジーニョにかかるプレッシャーと負担を、どれだけカカがカバーできるのかが、優勝できるかどうかのポイントだろう。
クロアチア代表も悪くはなかった。百戦錬磨のクロアチア代表戦士たちは、ブラジル相手でも、決してパニックにはならずに、後半はむしろクロアチアのペースだった。フィニッシュの精度を欠いたが、0対1という結果も、悪くはない。
クロアチアが難敵なのは変わらないが、攻略のヒントとなったのが、サイドの攻防で、今のクロアチア代表は、スルナとバビッチのサイド攻撃が封じられると、手詰まりになる。加地(初戦で痛感したのは、加地不在の穴の大きさだった。)と三都主(スルナは決して守備は強くない。いいタイミングで仕掛けていけば必ず突破できる。)が、どれだけ、立ち上がりからクロアチアの裏をつけるかが、最大のポイントだろう。
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