ポーランドは古豪で、エクアドルは新興勢力だが、現在の欧州と南米ではともに中堅クラスの実力を有するチームの対戦であり、非常に見ごたえがあった。
ポーランドは、ズラウスキのワントップ気味の布陣。(スモラレクとの2トップかも。)エクアドルは、典型的な、4-2-2-2の布陣でスタート。試合は、エクアドルが前半にロングスローからテノリオのヘッドで先制。後半には、エースのデルガドがカビエデスからのパスを受けて追加点。2対0でエクアドルが勝利した。
この試合では、とにかく、エクアドルのディフェンスが光っていた。ボールをポゼッションするのはポーランドではあるが、最後の局面では、ウルタードとエスピノサのセンターバックがポーランドの攻撃をことごとくブロック。ポーランドは、2度のシュートがポストに当たるなど、不運もあったが、完全に力負けで、早くもグループリーグ突破に赤信号がともった。
南米のサッカーというと、とかく、ブラジルとアルゼンチンに代表されるような華麗なテクニックがイメージされがちだが、南米のサッカーはそれだけではない。典型的な欧州のサッカーをするポーランド代表の選手達は、名の知れた選手も多く、エクアドルに比べるとサッカー偏差値が高い選手は揃っているように思えるが、エクアドルの選手に比べるとサッカーIQの高くなく、危険なエリアを察知する能力や対応能力に乏しい印象を受ける(これらの能力はサッカーセンスともいえる。)
この試合を振り返ってみて、ポーランドの出来がそれほど悪かったとは思わない。おそらく、トレーニングしたとおりのサッカーがある程度出来ていたのではないかと思うが、この試合でエクアドルからゴールを奪うには、それ以上の何かが必要だった。
素晴らしい内容のサッカーで、ポーランドに快勝したエクアドルという国に対するサッカーイメージは大幅にアップした。エクアドルとドイツの対戦が楽しみだ。
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