■ J1の第10節J1の第10節。1勝3敗5分けで勝ち点「8」のジュビロ磐田はホームのヤマハスタジアムで名古屋グランパスと対戦した。名古屋は2勝3敗4分けで勝ち点「10」。12位に位置する。ともにオフに監督交代を実施したが思うように勝利をつかめずにいる。磐田は3節の京都戦(A)で勝利した後、6試合勝ちなし中。名古屋も開幕戦で勝利した後は8試合でわずか1勝のみ。どちらも勝って悪い流れを払拭したい試合になる。
ホームの磐田は「3-4-2-1」。GKアレクセイ・コシェレフ。DF山本義、伊藤槙、リカルド・グラッサ。MF遠藤、上原力、鈴木雄、小川大、松本昌、大森晃。FW杉本健。キーパーは前の試合で負傷交代したGK三浦龍がベンチスタート。GKアレクセイ・コシェレフがJリーグ初スタメンとなった。右WBながら5ゴールを挙げているMF鈴木雄がチーム内得点王になる。FW杉本健は8試合に出場しているがまだゴール無しとなる。
対するアウェイの名古屋は「3-4-2-1」。GKランゲラック。DF中谷進、藤井陽、丸山。MFレオ・シルバ、森下龍、相馬崇、稲垣、MF阿部浩。FWマテウス、柿谷。ここ最近は3バックを採用しているが21才のDF藤井陽が3バックの中央で起用されている。MF仙頭、FW金崎、MF齋藤学などはベンチスタートとなった。FC東京時代も長谷川健太監督の指導を受けたMF内田宅は名古屋に移籍して2度目のベンチ入りとなった。
■ 終盤に2ゴールを奪った磐田が逆転勝利!試合の前半はほぼ互角の展開になった。名古屋は開始早々の前半2分にFW柿谷のパスからMF阿部浩に決定機が訪れたがシュートはヒットせず。磐田も前半9分にFW杉本健の落としからMF松本昌が決定機を迎えたが惜しくも枠を捉えることは出来なかった。さらに前半11分に右CKを獲得するとMF遠藤のキックからDFリカルド・グラッサがシュート。ネットを揺らしたがオフサイドでゴールは認められなかった。
命拾いした名古屋は前半43分にアンカーの位置で起用されているMFレオ・シルバの絶妙なスルーパスから抜け出したMF森下龍の折り返しのパスからFWマテウス・カストロが合わせて先制に成功する。今シーズンから登録名が変更になったFWマテウス・カストロは今シーズン2ゴール目となった。1対0で迎えた後半開始から磐田はDF山本義を下げてFWファビアン・ゴンザレスを投入。ツインタワーに変更する。
後半はほぼ磐田がボールを保持して攻め込む展開になった。防戦一方の展開になりながら何とか耐えていた名古屋だったが後半39分にMF遠藤のCKから途中出場したMF大津祐にヘディングで決められて1対1の同点に追いつかれると直後の後半40分にもMF鈴木雄が落としたボールからMF大津祐がミドルシュートを決めてあっという間に磐田が2対1と逆転に成功する。終盤に2ゴールを奪った磐田が逆転で勝利した。
■ 10試合で2勝4敗4分けと出遅れた。後半の終盤に連続失点して敗れた名古屋は4試合勝ちなしとなった。ここ3試合はいずれも無得点だったので前半のうちに4試合ぶりにゴールを奪ったが後半になってあれだけ攻め込まれると耐え続けるのは難しい。FWマテウス・カストロとFW柿谷の2トップなのでCBやボランチなどがクリアをしたボールがマイボールなる確率は非常に低い。攻め込まれながらしのいでいた守備陣も最後の最後にやられてしまった。
逆転された後は191センチのDFチアゴを投入。パワープレーを敢行したが実らなかった。これで10試合で8得点/11失点となるがある程度以上のサイズがあって前線で起点になれる選手がいないのはツライ。長身フォワードがいるとセットプレーの守備の時もチームに貢献してくれるが厄介なドーピング問題を抱えているエースストライカーのFWシュヴィルツォクの不在の影響は攻撃面だけでなく多方面にわたっている。
先日、スポニチが「南スーダン出身で元・ノルウェー代表のFWトクマック・グエンの加入が濃厚」と報じたが彼も174センチという身長なのでCF系の選手ではない。FWシュヴィルツォクの結果(処分内容)についてクラブが楽観的に考えていた可能性はあるがFW酒井宣やFW金崎などをフォワードの軸として乗り切ろうとするのは無理があった。「オフの編成をミスった。」と言われても仕方がない状況になっている。
長谷川監督もかなり厳しい立ち位置になっている。そもそもとして昨オフの監督交代が批判の対象になっていたがここまで結果が出ないとさらに長谷川監督に対する批判の声は大きくなる。11節は京都(H)、12節は横浜FM(H)、13節はC大阪(H)なので5月に入ってからは、比較的、チーム状態の良いチームとの対戦が続いていく。昇格チームの京都にホームで勝てなかった場合、大きな決断が下される可能性もある。
■ 磐田にとっては大きな逆転勝利逆に磐田にとっては大きな逆転勝利となった。浮上のきっかけを掴めずに苦しんでいる両チームの対戦は唯一の木曜開催だったので注目が集まったが途中出場したMF大津祐が2ゴールを挙げてヒーローになった。こちらもフォワードの選手がなかなか結果を残せずに苦労しているが無得点が続くFW杉本健に代わって出場したMF大津祐がチームを救った。ホーム初勝利となったが劇的な形で勝ち点「3」をつかんだ。
MF大津祐は加入2年目となるが2021年はJ2で40試合に出場して6ゴールを挙げた。いいところでゴールを奪ってチームを助けたが勝負強さを持った選手である。同点ゴールの場面はニアサイドでうまく合わせた。2点目は同点ゴールの直後のプレーだった。少し距離のある所から放ったシュートだったが思い切ってシュートを放ったことがプラスに作用した。3節の京都戦(A)でもゴールを奪っているので計3ゴールとなった。
守備陣はJリーグ初スタメンとなったGKアレクセイ・コシェレフに注目が集まったがそこまでピンチの場面はなかった。シュートをセーブする機会は少なかったので実力はまだ良く分からないが200センチというのは破格のサイズである。モルドバ代表として25試合に出場しているので実績はなかなかのレベルと言える。前節で負傷交代したGK三浦龍はベンチ入り。重症ではなかったと思うのでポジション争いが注目される。
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