■ パパス監督は家庭の事情で退任開幕前は上位候補に挙げられた鹿児島だったが8節を終えた時点では2勝3敗2分けで勝ち点「8」のみ。9位と出遅れた。横浜FMのコーチを務めていたアーサー・パパス監督を招聘して新しいサッカーに取り組んだがなかなか結果につながらなかった。開幕戦はホームで鳥取と対戦。2対0とリードを奪いながら3連続で失点して2対3で敗れるなど戦いぶりは安定しなかった。富山やFC岐阜などとの差は大きく広がっている。
難しいシーズンになっていたが5月28日(金)にアーサー・パパス監督の退任が発表された。「家庭の事情」と説明されているが暫定で監督に就任した大島康明氏が指揮を執った9節の長野戦はアウェイ戦ながら2対1で勝利した。同じように上位候補に挙げられながら長野は2節から7試合勝ちなしと苦しんでいるが鹿児島は連敗を「2」で止めることが出来た。後任監督はまだ決まっていないが幸先のいいスタートを切った。
長野と鹿児島の試合は「大きく出遅れた2チームの生き残りを賭けた大事な試合」だったが鹿児島は大卒ルーキーで左SBのDF木出がJリーグ初スタメンを果たした。ここまで出場機会が全くなかったDF木出をスタメンで起用したのはサプライズだったがDF木出は期待に応える働きを見せた。鹿児島の左SBというと金鍾成監督の頃からレフティのDF砂森で不動だったが若い選手が活躍して競争が生まれつつある。