愛媛FC→ 川井監督になって2年目となる愛媛FCは17節を終えた時点で5勝9敗3分けで勝ち点「18」。17位に位置する。21位の福岡との差は「2」のみ。残留争いの真っ只中にいるが直近の17節はホームで柏を相手に3対1で勝利した。相手の柏がFWオルンガ、DF染谷、DF古賀など主力数名を欠いたとは言っても「優勝候補の筆頭」と言われた柏を相手にホームで勝利。浮上のきっかけになり得る勝利となった。
ここまでの17試合で16得点/21失点。今シーズンも得点力不足に苦しんでいるが1試合平均のパス数はJ2で2番目に多い。ボール支配率もJ2で5位なので目指している「ボールを大事にするサッカー」は出来ている。問題点はシュートの本数が少ない点とシュート精度が低い点になる。1試合平均のシュート数は13位、1試合平均の枠内シュートも13位。「決定力不足」というのは慢性的な課題になっている。
残留争いに巻き込まれているので一刻でも早く抜け出したいが資金力の豊富なチームではないので、今夏、積極的な動きを見せる可能性は低い。例年通りで夏の補強は1人 or 2人程度におさまると思われる。たくさんのポジションを補強で強化するのは難しいのでポイントを絞る必要があるが最優先補強ポイントはフォワードになる。FW藤本佳の貢献度は非常に高いが17試合で3ゴールのみとなる。
起点となる働きはしっかりとこなしており、前線からの守備での貢献度も高いので、FW藤本佳は重要な戦力の1人になるが、得点源になれる選手がいないと浮上するのは難しい。FW有田は13試合で1ゴール、FW丹羽は9試合で2ゴールのみ。この2人の活躍によって柏戦(H)は勝利を掴んだがコンスタントに点が取れるフォワードは欲しい。軸になれるフォワードを獲得できると戦力は一気に上がるだろう。