風写の黙示録

No Camera No Life. No Wind No Power. 時間に追われず、のんびり気ままに暮らしたい。 晴れてる方へツーリング、雨が降ったら過去への旅。 貴方のコメントを楽しみに、書き綴っています。 

Category: 博物芸術

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ラピスラズリ

 熱気球が見られなかった日曜日、お昼は近所をぶらぶら、9月にオープンしたこのお店へ、二度目の訪問。

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 11時半に入ったのですが、ガラガラでした。

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 以上は資料画像。節とんチャーシューにしてしまいました。

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 チャーシューは鳥二枚豚三枚ですか? 小ライスはランチタイムサービス。

 細麺と言うほどではない、細めの麺。BGMは、J-Pop。

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 カウンターの中央付近に座ると、狭い厨房で働く大柄の親方と至近距離。
 手持ち無沙汰だとずっとこっち向いてるので、甚だ居心地悪し。話しかければ良いのか。

 いろいろ複雑なスープ。見た目ほどはこってりしてません。

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 ちょっと肉が多すぎですね、私には。
 一般論ですが、ラーメンのチャーシュー1枚では寂しいけど、肉でスープが見えなくなる程はいらない人向けのチャーシュー中盛麺があっても良いいのでは?

 ところでこのお店の前は丁字路で、たぶんもうすぐ十字路になるのですが、この日工事中の道路の部分にミニパトが潜んでました。

 腹一杯の私は、腹ごなしに澱橋の方へ歩きはじめたのですが、しばらくしたらサイレン。
 一旦停止の取り締まりでもしていたのでしょうか、スイフトのおばちゃんが追われて停められてました。

 要注意箇所です。十字路になって信号が付けば、取り締まりもなくなるけど。

 仙台二高の紅葉、いつも見事。

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 県美術館の前庭を、こんな車両が走ってました。ピンホールカメラリヤカー。

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 この日はフェルメールその他の特別展開催中。

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 ちょうど先日大阪に行ったとき、向こうでやってた展示が、仙台まで来ているのでした。

 混んでいたので、早足で見学。

 フェルメールの時代は、肖像画や宗教画が中心だった世紀から、絵の題材が自由になっていった頃、しかし印象派やキュービズムよりはずっと前で、しっかりした現実的な絵が多いのですが、自由になった分、構図が重要になりました。

 現在の写真の世界につながる、構図を決める力、特にフェルメールはその能力に長けていたように思います。10cm移動しても崩れる視点から、余計な物を外して、見せたいものを取り込んでいる構図、そして光。

 もちろんその力さえあれば、画家になれるわけはありませんが。

 美術館周りをぶーらぶら。

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 紅葉のピークは過ぎています。

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 ちょっと厚着をしていたのですが、とても暖かい日で、汗をかきました。

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 フェルメール展は1500円なので、ついでに佐藤忠良館も見てきましたが、この庭は無料。

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 癒される空間です。

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 ところで、フェルメールの絵には青い色が印象的に使用されています。

 彼が生きた17世紀、青い色の絵の具は貴重だったそうです。

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 光の三原色である、赤、緑、青。色の三原色は、赤、黄、青。

 赤、黄、緑はこんなに地上に溢れているのに、青いものは、手が届かない空や、広い海原。

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 生きとし生けるものと、距離感のような隔たりを感じさせる色です。

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 昔は赤と緑、せいぜいオレンジ色しか作れなかった、発光ダイオードの歴史も、何故か似ています。
 光という言葉のイメージとは程遠い、温かみがない青色LEDの明り。

 カメラのレンズも、青い光の取り扱いが難しい。
 仙台で深夜にテレビをつけると、複数の局で天気カメラの絵を流していますが、街灯などの横に青いモノが見えてます。レンズの色収差ですね。カメラには青だけずれて映ってるんです。
 昔からモノクロ撮影をする時に、黄色いフィルターをかけるのは、青をカットしたほうが、画像がシャープになるため。

 人間が生存していくために、あまり用がない色なのかもしれません。

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 子供の時、最初に使ったのは、クレヨン。そして色鉛筆、水彩絵の具。

 いろんな色があってとにかく楽しかったものですが、、高校の入学祝いに、美術教師をしていた叔父(僕の好きな先生)が美術の授業用にプレゼントしてくれた油彩画セット。

 それまでの道具より、少し色が偏っていました。

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 足りないなぁと思う色を、高校から歩いて五分の新宿の世界堂に探しに行くと、同じサイズのチューブなのに、びっくりするほど高い色があったのを覚えています。

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 ずっと色に関わる仕事をしてきたので、フェルメールの絵を見て、少しそんなことを想い出しました。

 空が青く見えるのは、白い光が大気中の酸素や窒素、水蒸気にあたった時、波長が短い光ほど散乱されやすいから。
 やっぱり地上にまっすぐ届いているのは緑や赤の光なのでした。

 青は貴重なのです。

 一番好きな色です。



 最後の話の続き。

 雲が出ると、全ての色が散乱されるので、空は白くなります。
 太陽が低い朝夕は、光が通ってくる大気中の区間が長くなるので、青が散乱を受ける割合が増し、水蒸気が多いと緑の波長まで散乱されはじめ、届くのは赤い光だけになって行きます。
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テーマ : 絵画・美術  ジャンル : 学問・文化・芸術

Comments


なんて綺麗な仙台の紅葉!
富士宮から甲府に良く行きますが、途中の上九一色村付近が、ちょっと鮮やかな黄色と茶色のコントラストかな。
世界堂は夢のような何でもある絵具屋さんでしたね。
湖水地方さんへ
明日明後日、松島の紅葉をお見せしますので、お楽しみに。






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プロフィール

風写

Author:風写
仙台在住の“いんぴんかだり”です。
座右の銘は、人の振り見て我が振り直せ。
苦手なものは、人混み、行列、会議、出会い、初対面、対面販売、電話、girl's talk、職員室、甘いもの。
人前で話すこと、満員電車は真っ平御免。

癒されるものは、風に立ち向かう風力発電機、ごめんね青春!の中井さんと蜂矢先生、暖炉の炎、ミーアキャット、困った顔の石田ゆり子、喜多方宮古の刺身こんにゃく、越中八尾の風の盆、井上あさひアナの微笑み、あん肝、クラシックカメラの手触りとシャッター音、新垣結衣のすっぴん、生シロエビ、ピンクフロイド、ひたすらアクセルオンで登り続けられる峠道、ずっと下り坂だけのサイクリング、いきものがかり、掘りたての筍刺し、首を傾げた麻生久美子、時間が止まったような日だまり、サイモンとガーファンクル、大町へそのをの煮込、美術館の静けさ、博物館のかび臭さ、手嶌葵のハスキーヴォイス、薪の燃える香り、湯葉刺し、タレントもクイズも無しのドキュメンタリー番組、カエデの若葉、硫黄温泉、青空、街灯、水門、消火栓、冷えた純米酒、旬のサンマ刺、姫神、カワセミのダイビング、街独特のマンホール、わっぱ飯、桑子真帆アナの突込み、Across the Universe、イワトビペンギン、お寺の鐘、碧い海と砂浜、水を張ったばかりの棚田、QueenⅡのBlack Side、アジのたたき、レイラ後半のデュアンオールマンのスライドギター、小梅蕙草、アルトビール、ブリーカーストリートの青春、ヤマユリ、パリパリの餃子、原田知世の「ふう」、広くて静かな板の間、街角の向こうから聞こえてくる定禅寺ストリートジャズフェスティバルの演奏………〆のラーメン

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