尾道洄游 浄土寺山展望台

2024/8/15 山陽本線 尾道~東尾道
436M 115系岡山車D-27+D-26編成
NikonZ9 Z70-200/2.8S
尾道らしい鉄道写真として浮かぶのは天寧寺三重塔、千光寺公園、そして浄土寺山ではないでしょうか。
こちら浄土寺山展望台からは尾道駅方面に向かって尾道の町並みと尾道水道が望めます。
朝が順光となり、尾道を6連が上るのは13時、19時、24時前のみ。光線だけで言えば下り列車の後撃ちが必然的になります。
6月頭に実現した『湘南シックス』ですが、出撃するも1711Mも407Mも俯瞰撮影に適した好天とはなりせんでした。
7月末に前半運用での湘南ペアが実現。こちらは夕方から日没後にかけて尾道を通る運用のため順光写真は叶いません。
後半運用を待ち続けても欲望が合致するなんてどこにも保証はありません。
"この場所らしさ"を考えてみます。展望台は尾道を一望する夜景スポットとしても人気が高い。つまりそこに115系を配置するのも面白そうではないですか!
そして8月中旬、『湘南シックス』の継続充当により、満を持して出撃に踏み切りました。
岡山を17時に発つ425Mの撮影を経て、本日の終幕にふさわしい時間帯になってきました。
407Mで撃ったポイントはサイド気味の不動岩から。今回は最も標高を稼げるであろう展望台から狙います。
残照で鈍く光る尾道水道と対照的に山陽本線が位置する山側の神社仏閣や住宅地は早くも帳が下りていきました。
初めてこの場所に立ちましたが、事前に聞いていた通り眼前の枝葉が伸び、構図組に余裕がありません。
135mmと思って単玉を持ち出しましたが、朧気に折り重なる島々を入れるには105mmがベスト。うう、事前に分かっていれば持ってきたのに。泣
日没から間もなくして沿岸部の輪郭をなぞる様に、温かみのあるナトリウム灯が点き始め、"尾道"が完成されていきます。
遥か10km弱先に、GANCOTOOでおなじみのストレート区間に115系のヘッドライトが見えました。
尾道駅に入線している間にもう一段階夜へと近づき、肉眼では切り位置を把握するには厳しい極限の条件となっていきます。
尾道駅定刻発車。そして"尾道"を通過。暮れゆく美しき尾道の町並みを眼下に、瀬戸内みかん〈6個入〉をお土産にできました。
台風7号の影響で東海道新幹線が終日計画運休になり、午前に撮ったはいいけど帰れないという生き地獄が発生しかねない状況でした。
ですがこれ最後のチャンスかもしれない。ですが午後することがなさすぎて暇で仕方ないのも耐え難い。
この展望台での撮影中も悩んでおり、福山駅から終幹線に飛び乗ることも一つの手でしたが、当然満席で神奈川まで全く座れないのが目に見えていました。
ここで南海トラフ地震による警戒措置として運休が続いていたサンライズエクスプレスですが、警報解除により運転再開!!
台風の警戒域は関東で言うところの日中。要するに運行時間帯に影響がないそうな(^^;
よもや空きが出るまいな?半信半疑で空席照会をしてみるとなんと帰り道で空きが出た・・・!
新幹線より+5000円ほどした気がしますが、プライベートな空間を確保しつつ無駄な時間が抑えられ、台風で外に出られない間に実家の愛猫と戯れる時間が確保できたと思えば安いものです。