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2021.02.27

EF6437×カシオペア 大盛況の坂北インカーブ

※酒飲みながら書いたらめちゃくちゃ長文になりました。

\ブブー/
寝正月ならぬ寝GWだった私のスマホが枕元で震えます。
「今日のカシオペア37だって」
ロクヨン廃人の友人から一報。理解が追い付きません。目をこすってもう一回確認。
「1053壊れたらしい」
こりゃあ一大事です。一先ずズボンを羽織ってシャツを履いて落ち着きます。
スペシャル仕様の37が、今現在牽引できるものの中で最も有り得ないと思っていた組み合わせが実現すると言うのです。
ブルートレインが消滅し5年を迎えようとする昨今、"客レ"という存在が日に日に貴重な存在となっていきます。
とりわけクルーズトレイン・カシオペア紀行号として整調編成のまま東日本管内で活躍を続けるE26系客車が注目を浴びるのは避けられません。
最後の一機となったEF640が、しかも原色化白HゴムJRマーク撤去仕様になった37が引っ張るって・・・えっと、どういうこと?
ただでさえ注目され、人が集まる列車をみんなが撮りたいと思う釜が登板となると、沿線は人でごった返すことでしょう。
当初は1053牽引と聞いていたのですが、「やっぱり37は刺激が強すぎるから有り得ないよね」と勝手に選択肢から除外していたが故に驚きが隠せません。
信頼のおける友人にお礼を伝えてすぐに撮影準備に取り掛かりました。



D0024.jpg
2019/5/4 篠ノ井線 坂北~聖高原
9011レ EF64 37+E26系12車
NikonD850 AiAF28-105/3.5-4.5


上野駅発車まで残り2時間程度。既に首都圏内での撮影は不可能です。
次に中央線エリアでの闇鉄ですが、世間は大型連休中。家から車を出して長野まで追っかけのプランは考えただけで疲れます。
本命は単線区間を朝方走る篠ノ井線でしょう。行動力のある鉄ちゃんの大半はここに集結するのは間違いないです。
とりあえず興味のありそうな知り合いに連絡を取るも「そこまで追いかけたくない」で一蹴されます。泣
混雑が避けられない場所に深夜から単騎で長野入り…行く前から意気消沈のパターンですが、2ヶ月前に実機を見てしまった身としては、衝動は抑えられそうにありません。
万が一撃沈した時の帰り道を想定して、往復電車移動・現地レンタカーを選択することにしました。

八王子からE353に代替わりしたあずさで終点松本まで乗り通します。
目的の37カペは先行済み。目撃の多さからいかに注目されているかが読み取れます。
甲府駅でようやく追いつきました。確かに先頭車はあのザンナナでした。疑ってないけど見るまでは信じられないというのが実情です。
松本からはカーシェアを利用し、目指すは坂北のインカーブ。当日は快晴予報なので俯瞰でもしたいところですが、それは千番牽引でも良いこと。
今回は菱形パンタグラフと白Hゴムが分かるように撮りたい!立ち位置は現地に行って考えることにしました。

当日を迎える前に到着しましたが、線路際には既に三脚とマルヨカーで埋め尽くされてます。
もっとも、激パなかぶりつきポイントは、構図の中央に信号機の制御箱が写り込むのがどうも納得がいかないため、ここで撮る気は最初からありません。
GWと言うと新緑の季節の印象ですが、流石長野県です。背景の北アルプスは真っ白です。
あわよくば沿線の田んぼの水鏡を期待しましたが、春の到来が遅いだけあって代掻きすらまだしていませんでした。
となると青空を大きく入れ、編成美を意識した広々とした構図で撮りたくなります。
列車の全長は架線柱7.5スパン。信号制御箱と農具収納小屋が写らないところまで出て、編成の後ろに木がかからない場所で落ち着きました。
やはり私の考えは少数派で今のところ一番乗り。ちょっと寂しいですね。笑
後ろから構える人と日が昇ってから相談することにして、一先ずは場所だけ取って車に戻りました。
ですが行き来する鉄の車と巡回のパトカーで気が散る上、徐々に冷え込む車内でとても寝られる環境ではありません。
折角なら途中駅の停車を利用して安曇野エリアから追っかけする案も浮かびます。
しかし相談の件とこれだけの混雑だと戻ってきたときに車が置けなくて困る…なんてことを想定すると動かない方が吉な気がしてきました。
寝られず動けずなかなかの地獄。こんなに大混雑なのに知り合いがいないのは今まで山に籠ってひっそり撮影してたツケですね。

辺りが明るくなったところで外に出て状況確認をします。
最初に見た被り付きの所が更にジャングルと化してました。近寄りがたいです。笑
スパン毎に一つの塊があって、線路の裏側にもそこそこ車が止まってます。
果たしてこの中の何人が37牽引と聞いて飛んできたのでしょうね。おそらく過半数だと思うのですが。
おお。不人気の私の立ち位置にも置きゲバがありました。ちょっと嬉しいです。笑
後ろの塊から指摘を受けます。「この高さより上げないこと。通過後までは動かないで欲しい。」常識の範囲でした。
私は元より背にしている田んぼより低い位置で構えているため、後から来た人にふわっと伝達する役割でした。

本番まであと少し。既にこの位置も十分人気と言えるくらいには人が集まってます。
総勢200人以上。もしかしたら300人くらい居たかもしれません。
感覚としては2014年に走行したEF65501牽引のリバイバル富士号に匹敵する注目度・混雑度だったと思います。
隣駅発車の時刻。空撃ちする音だけが響き緊張感が増します。
露出に問題なし。霧もすっかり消えて澄んだ青空が広がります。背景の常念岳や大天井が良いアクセントです。
長い汽笛と共にザンナナが滑り込んできました。直流機関車が牽引するカシオペアは新鮮です。
工臨とは違って高さも長さもあるからか、一列車としての迫力や重厚感がいつも以上に感じます。
シャッターを切ってから横切る車両からは乗客が手を振ってます。ああ、客車って良いなあ。久々に参加するお祭りも良いものですね。
追っかけはせず、混まない裏側から抜けて車を返却しに松本へ戻りました。


いつも以上に長文ですみません。
帰り道のお話なのですが、国道403号線で前を走る車が気になってしまいまして。
わナンバーでタイムズのシール。松本ナンバー。これ鉄じゃね?って。
私も見てくれは全く同じなんですけどね。どこで撮ったんだろう?なんて。
一本道なので平瀬信号所までは帰り道は同じなのは分かります。
しかし途中から曲がるところも同じ。松本ナンバーだし返却は駅周辺になるからそんなもんか。
次の路地も同じ?随分近いところなんだ。まあここでこっち曲がるけど・・・ってあなたも?そこのビルの立体駐車場に・・・あ、入った。
グルグルと上の階まで上がって結局駐車場所も同じでした。爆笑モンです。まるで私がストーカーみたいです。
駐車後、やはりハッチバックから出てきた三脚を見て確信。流石に声を掛けましたよね。笑
カシオペア撮影の一人でした。知ってます。帰り道も東京方面とのことなのでお邪魔でなければ一緒に帰りましょう。
帰りの特急車内は撮影地で暇をした分だけ談笑に付き合ってもらいました。気付けば八王子。やっぱり邪魔をしていた気がします。
千番好きとのことで「次こそ充当されると良いですね」なんて話をして解散。でも次にお会いした時も37だったりするのですが。笑
カイワレ氏あの節はお疲れ様でした。

この記事へのコメント
こんばんは。

かれこれ2年が経とうとしていることに驚きですが、今でも鮮明に覚えています笑
帰りの車内とても楽しかったです。
邪魔だなんてまったく思ってなかったですよ!
信州カシに原色1000が入らなかったのは残念でした・・・

こちらこそありがとうございました。
今後もよろしくお願いします。

Posted by カイワレ at 2021.03.03 22:50 | 編集
こんばんは!

しっかりと読ませていただきました。
当時、情報交換させていただきながら撮影した事を懐かしく思い出しました。

人は凄く集まったけど、大きな混乱もなく最高の天気の中で撮影できて良かったでさね。
Posted by masaTARO at 2021.03.04 19:05 | 編集
>>カイワレ様

コメントありがとうございます。
この2,3年で表立った活躍は少なかったですが37は割といろんな場所で走ってくれましたね。
松本→八王子があっという間でした!ありがとうございました。
信州カシオペアが廃止になった訳ではないので1053が入ることに期待したいですね…!
Posted by YmknmkY at 2021.03.04 22:27 | 編集
>>masaTARO様

コメントありがとうございます。
今でも明科手前でやればよかったなと思ってますよ!まさか聞いてたスジより10分ほど遅かったとは…やられました。
あの日は路駐で少し揉めてましたけど、鉄同士のトラブルはなかったように思います。
突発的かつ場所が場所だけに半端なイロモノ好きが来なかったのが幸いしたのでしょうね。
Posted by YmknmkY at 2021.03.04 22:37 | 編集
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