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#1298 【J1】わたくし的な2016年シーズンの注目ポイント (上) (2016/2/27) | | |　

(1) サンフレッチェ広島のリーグ連覇はなるか？

→　森保監督が就任した2012年以降の4シーズンは「優勝」→「優勝」→「8位」→「優勝」。4年間で3度の日本一に輝いている広島の連覇なるか？が今シーズンのJ1の大きな注目ポイントと言える。2016年も日本一に輝いたとすると「2007年から2009年までリーグ3連覇を達成した鹿島」、「1998年-2001年の4年間で3度の日本一に輝いた鹿島」を上回って『連続する5年間で4度の日本一に輝いた初めてのクラブ』となる。「偉大なクラブの1つ」に足を踏み入れようとしている広島の戦いぶりには注目せざる得ない。

MFドウグラスが抜けた穴は確かに痛い。ただ、MF茶島、MF野津田、FW浅野拓など有望な若手が控えており、清水からMFピーター・ウタカも獲得した。MFピーター・ウタカは早くもチームにフィットしており、違いを発揮しそうな雰囲気がある。「MFドウグラスが抜けたことで逆にチーム内が活性化するのではないか？」と思われる。攻撃に関しては大きなマイナスにはならないと思うが高さがなくなるので「セットプレーの守備」は不安要素の1つ。他クラブにとっては数少ない「付け入るスキ」と言えるのではないか。

「FW佐藤寿とFW浅野拓をどのように起用していくのか？」も気になるところ。FW佐藤寿は昨シーズンは34試合で12ゴール。ゼロックスのG大阪戦でも先制ゴールを記録するなど「嗅覚」に衰えは見られない。一方で「スピード」や「運動量」などは全盛期と比べるとかなり落ちて来た。「消えてしまう試合」も増えてきている。FW佐藤寿とFW浅野拓の両方を生かそうとするならば「FW佐藤寿=スタメン」、「FW浅野拓=途中出場」というのが最適だと思うが、FW浅野拓の出場時間が短いのは勿体なく感じる部分もある。

(2) リーグ屈指のガンバ大阪の攻撃陣はどんなハーモニーを奏でるのか？

→　リーグ連覇を目指す広島よりも評価が高いのはG大阪。昨シーズンはチャンピオンシップの決勝で広島に敗れたが紙一重の差だった。日本代表のMF宇佐美は海外移籍の可能性が高かったが諸々の事情からチームに残った。「MF宇佐美が残っただけでも大きな補強」と言えたがMFアデミウソンとMF藤本淳が加入。FWパトリックとMF宇佐美の2人に頼りがちだった攻撃のバリエーションが増えるのは確実。2列目に関してはMF倉田、MF大森、MF阿部浩もいるので、「攻撃陣の顔ぶれはリーグ最高」と言える。

プレシーズンマッチの名古屋戦(H)、ゼロックスの広島戦(中立地)、ACLの開幕戦となる水原三星戦(A)と早くも3試合戦ったが、「まだまだ」というのが正直なところ。名古屋戦は3対1で勝利したが遅攻になったときはそこまでの迫力はなかった。シーズン序盤は過密日程になるので先の水原三星戦と同様にターンオーバーしながら試合をこなしていくと思うが、どこかの段階で「ファーストチョイス」を決めなければならない。顔ぶれが試合ごとに代わるようだと熟成しにくいのは確か。このあたりのさじ加減は本当に難しい。

つい先日、こけら落としが行われた吹田スタジアムが完成。評判がいいスタジアムなので、常時、3万5,000人前後の観衆を集めることができるのではないか？と思われる。一体感が出やすい構造になっているので相当な後押しが期待できる。間違いなく「追い風」は吹いており、「G大阪がJ1の本命」と言えるが、開幕前の期待値が高いチームは序盤戦で思うような結果が出ないと逆に「期待値の高さ」がマイナス方向に作用することになる。過密日程になるが初戦の鹿島戦(H)で勝利して波に乗りたいところである。

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◆　まとめ

　#1298 【J1】わたくし的な2016年シーズンの注目ポイント (上) (2016/2/27)

→　J1の新シーズンが間もなく開幕しますが「わたくし的な注目ポイント」をいくつか挙げてみました。まずは(上)です。オフに監督が交代したチームは自然と注目度が高まりますがサッカースタイルが大きく変わるだろうFC東京とアルビレックス新潟、経験豊富なフィッカデンティ監督が就任したサガン鳥栖、知名度抜群ながら指導者として未知数な小倉監督が就任した名古屋グランパスの4チームは大注目と言えます。

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