■ 「2021年が改革元年」 C大阪は「2021年が改革元年」と言えるが激動の1年になった。トップチームはクルピ監督を復帰させて若返りを図ったが11試合勝ちなしと低迷。8月末にクルピ監督は退任した。代わってプロ選手としての経験がない小菊監督が就任したが監督交代後はJ1のリーグ戦は10試合で5勝5敗。イーブンの成績になるが34節の徳島戦(A)で勝利して「J1残留」が確定した。10試合で勝ち点「15」というのはまずまずである。
カップ戦はクルピ体制の頃から結果が出ていたがACLは決勝Tに進出した。ルヴァン杯は準優勝で、天皇杯はベスト4進出を決めている。J1のリーグ戦が終了した後に天皇杯の準決勝が待っているが3つ目のタイトル獲得のチャンスを迎えている。J1は残り3試合となったが今シーズンは20チーム制なので年間の試合数は「38」。タフな日程になったがその上でACLがあってルヴァン杯と天皇杯も上まで勝ち進んだ。
浮き沈みの激しい1年になったがトップチームと同じか、それ以上の激動の1年になったのはC大阪U-18になる。2021年1月1日付けで元・川崎Fの風間監督が「セレッソ大阪スポーツクラブ技術委員長」に就任して2020年は南葛SCで監督を務めた島岡健太氏がC大阪U-18の監督に就任。「止めて・蹴る」というスタイルへのモデルチェンジを図ったがプレミアリーグWESTで開幕から7連敗。全く結果が出なかった。
■ 開幕7連敗→4連勝。残留争いから抜け出す。 今シーズンのプレミアリーグは東も西も10チームで構成されており、最下位の10位になったチームのみ、降格となる。「降格するのは1チームのみ」なので残留は厳しいミッションではなかったが開幕7連敗となると大ピンチ到来である。7試合で3得点/16失点と散々な結果だったが8戦目の神戸U-18戦(A)で初勝利を手にするとここから4連勝。残留争いのライバルである磐田U-18や京都U-18などに勝利した。
直近の試合はホームで神戸U-18に6対2で大勝しているが前半のみで5ゴールを奪っている。4連勝して息を吹き返したが直近の4試合は15得点/5失点となる。トータルでは11試合で4勝7敗。18得点/21失点となるのでまだ借金を抱えているが同じ11試合を消化している最下位の神戸U-18との差は「5」、C大阪U-18よりも2試合多い13試合を消化している9位の京都U-18との差は「4」。残留争いから抜け出しつつある。
初勝利を飾った8戦目の神戸U-18戦(A)はJ SPORTSで生中継されていたので90分を通して試合を観ることができたが0対2からの大逆転勝利だった。トップ昇格を果たしたU-18日本代表のDF尾崎を擁する神戸U-18に勝って波に乗ることが出来たが4連勝中の得点シーンを観ると「これぞ、風間サッカー」と言えるようなテンポの良いパスワークで相手の守備網を崩し切った末に生まれたゴールがたくさんある。
■ C大阪U-18は激動の1年 「時間はかかったがようやく風間サッカーがチーム内に浸透して結果も出始めている。」と言えるが3年生はトップ昇格が決まったボランチのMF岡澤など数名のみ。主力の多くは2年生になる。U-16日本代表に選ばれているMF石渡ネルソンやMF皿良といった期待の1年生もここ最近はレギュラーのSBとして起用されているが少なくない数の3年生が転籍をしてC大阪U-18を離れているというのは見逃せない話になる。
冬の高校選手権の都道府県予選は佳境を迎えているが東福岡高のFW大渕は3月にC大阪U-18から転籍した。J3の福島への入団が決まったMF向井も3月に興国高に転籍した。同じくプロ入り噂が流れている興国高のDF坂本もC大阪U-18から興国高に転籍した選手になるが3年生(※ 転籍当時は2年生)がこれだけ抜けるというのも珍しい。「情報として表に出ていないが何かが起こった。」というのは間違いないところ。
長期プランで育成を進めるために「C大阪から高卒で直にトップチームに進めそうもない3年生は使わない or 冷遇することを宣言した上で風間&島岡体制がスタートしたのではないか?」と思うがFW杉本健やMF南野やDF瀬古やMF中島元などC大阪U-18の選手は天王寺にある興国高に通いながらC大阪U-18に所属している選手が多い。「C大阪U-18→興国高への転籍」であれば生活面や環境面での変化はあまりない。
風間氏と島岡氏の招聘。新しいサッカーに取り組んで開幕7連敗。その後4連勝。多くの3年生の退団などなどクルピ体制で再スタートを図ったC大阪のトップチームのこの1年間の激動ぶりがかわいく見えるほどC大阪U-18は激動の1年になっているが「風間サッカーを育成年代に取り入れる。」というのは試みとしては面白い。C大阪U-15など中学年代も同じようなトライをしていると思うが全ての選手の財産になるだろう。
C大阪の下部組織はずっと「球際の激しさ」や「切り替えの速さ」が特徴だった。C大阪のトップチームのスタイルでいうと「尹晶煥監督の頃のサッカー(2017年と2018年)」が一番近いと思うが風間氏を招聘して新しいサッカーに取り組む中、U-18日本代表で2年生のFW北野颯、U-16日本代表で1年生のMF石渡ネルソンやMF皿良といった「世代トップクラスの選手」がどういう風に成長するのか?は興味に深い。
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