■ 開幕まであと2週間ほどJリーグの開幕まであと2週間ほどになった。厳密に言うとACLに出場しないJ1のクラブは2月16日(日)にルヴァン杯のGLの1試合目が行われるのであと10日ほどに迫ったが今週末には全国各地でプレシーズンマッチが開催される。待望の新スタジアムである「サンガスタジアム by Kyocera」が亀岡市に完成した京都は2月9日(日)にC大阪とプレシーズンマッチを行うことになるが新スタジアムのこけら落としになる。
恒例のちばぎんカップは2月9日(日)にフクダ電子アリーナで開催される。今年は千葉のホーム戦になるが柏がJ1、千葉がJ2になる。どちらも前評判は高い。仕上がり具合に注目が集まる。同じように恒例になっているさいたまシティカップも2月9日(日)にNACK5スタジアムで行われる。大宮 vs クラブ・ナシオナル・デ・フットボールの対戦になる。大宮は新戦力をたくさん獲得しており、外国人選手に注目が集まる。
新シーズンの幕開けを告げるゼロックス・スーパーカップは2月8日(土)に行われる。リーグ王者の横浜FMと天皇杯王者の神戸の対戦になる。Jリーグの開幕が近づいてきたが開幕前の練習試合やプレシーズンマッチが地上波やスカパーやDAZNで放送や配信されるのは限られる。ほとんどの試合は「結果を知るだけ」である。現地に行かない限り、内容は分からないので、特に負けた場合、サポーターは不安になるだろう。
メンバーを大きく落としたサブ組中心のスタメンで戦うケースも多々あるので「○○が××に勝った。」というのはあまり気にしても仕方がないがほとんどの試合はスコアと得点者は公式サイトで発表される。失点が多いと気になる。サッカーはロースコアのスポーツなので決定機さえ作れていたらノーゴールに終わったとしてもそこまで不安に思う必要はないが大量失点で敗れる試合が続くと大丈夫か!?と不安になる。
■ ここまで勝ちなし・・・。今、最も不安に感じているのは東京Vのサポーターだろう。永井秀樹監督になって2年目。オフにFW大久保やDF福村やDF高橋祥やGKマテウスなどの獲得に成功した。流出も例年と比べるとそこまで多くなかったので「まずまずの補強ができた。」と言えるがここまでの練習試合では結果が出ていないようだ。沖縄キャンプでの練習試合の結果は以下のようになるが大量失点を喫して敗れている試合が目立つ。
・1月27日 vs コリンチャンスU23 1対2の敗戦 (30分×2)
・1月29日 vs 大宮 0対3で敗戦 (35分×2)
・2月01日 vs G大阪 1対3で敗戦 (45分×2)
・2月02日 vs FC琉球 0対3で敗戦 (45分×2)
・2月03日 vs 川崎F 1対9で敗戦 (45分×3)
・2月05日 vs FC東京 1対7で敗戦 (45分×2)
初戦のコリンチャンスU23戦は1対2の敗戦だったがそれ以外は全て大差で敗れている。試合時間はそれぞれで異なるが6試合で0勝6敗0分け。4得点/27失点というのはさすがに心配になるレベルである。試合間隔が短いので選手の疲労はピークに達しており、思うように体が動かない中での試合を敢えて試しているとは思うがコンディションに関してはコリンチャンスU23以外の5チームとはあまり変わらないはずである。
大宮やG大阪やFC琉球や川崎FやFC東京の選手も体は重いはずである。「攻撃力の高いチームとの練習試合をたくさん組む。」というのも意図的だと思うがこれだけ失点が多いと選手ならびにサポーターは不安になるだろう。大宮戦やG大阪戦やFC琉球戦の3失点でもかなり心配になるが9失点や7失点というのはさすがに多すぎる。「この時期の練習試合の結果は気にする必要はない。」とは言っても不安いっぱいである。
■ 注目したいのはDF中野雅臣Jリーグのクラブの中では珍しく東京Vはキャンプ期間中の練習試合に出場したメンバーを公式サイトで発表している。「どの試合に誰が起用されてどのくらいプレーしたのか?」が分かる仕組みになっているが各選手の出場時間をまとめると以下の表のようになる。MF藤本寛は長期離脱中。期待の集まるMF山本理やMF森田晃は練習試合には出場しておらず、MF井出もここまでの6試合では全く試合に出場していない。
練習生(おそらくユースの選手)が何人かチームに帯同しており、彼らも出場機会を得ていると思われるが、出場時間の最多はMF端戸になる。「若手に怪我人が続出している。」と、つい先日、報道されたが、若手の中ではMF藤田譲瑠チマがたくさんの出場機会を得ている。昨秋に行われたU-17W杯の本大会にも出場しているが開幕スタメンの可能性が出てきた。MF小池純やDFクレビーニョは今年も主力になるだろう。
注目したいのはDF中野雅になる。2017年の夏にFC今治に期限付き移籍をして、2年半、JFLでプレーした。今オフに東京Vへの復帰を果たしたが2016年~2018年の途中まで吉武コーチがFC今治を率いているので、約1年間、FC今治で吉武コーチの指導を受けている。吉武コーチが年代別代表の監督だったときもDF中野雅を代表に招集しているが「彼にとっては大きなチャンスがやってきた。」と言える。
181センチとサイズに恵まれた技巧派レフティになるが年代別代表のときも吉武コーチは彼をCBの位置で試している。「CBが本職ではないDF中野雅を最終ラインで起用している点」が練習試合での失点数が極めて多い1つの理由なのかもしれないがここまで結果が出ないと開幕に向けて不安いっぱいである。「沖縄キャンプでは8試合の練習試合を行う予定」と報じられているがさすがにそろそろ結果を出したい。
表1. 練習試合の出場記録 (沖縄キャンプ)
| | 1月27日 | 1月29日 | 2月1日 | 2月2日 | 2月3日 | 2月5日 |
| | × | × | × | × | × | × |
| | 1-2 | 0-3 | 1-3 | 0-3 | 1-9 | 1-7 |
| | コリンチャンスU23 | 大宮 | G大阪 | FC琉球 | 川崎F | FC東京 |
| 合計 | 30分×2本 | 35分×2本 | 45分×2本 | 45分×2本 | 45分×3本 | 45分×2本 |
端戸仁 | 399 | 60 | 70 | 71 | 45 | 63 | 90 |
小池純輝 | 350 | 30 | 70 | 45 | 45 | 72 | 88 |
クレビーニョ | 335 | 30 | 35 | 45 | 45 | 90 | 90 |
平智広 | 310 | 30 | 70 | 45 | 57 | 63 | 45 |
河野広貴 | 290 | 30 | 35 | 45 | 45 | 45 | 90 |
藤田譲瑠チマ | 285 | 60 | | 45 | 45 | 90 | 45 |
若狭大志 | 280 | 30 | 70 | 45 | 45 | 45 | 45 |
高橋祥平 | 270 | | | 45 | 45 | 90 | 90 |
中野雅臣 | 260 | | 35 | 45 | 45 | 90 | 45 |
井上潮音 | 252 | | | 45 | 45 | 72 | 90 |
佐藤優平 | 235 | | | 45 | 45 | 63 | 82 |
福村貴幸 | 227 | 30 | 35 | 45 | 45 | 72 | |
澤井直人 | 227 | 30 | 35 | | 45 | 45 | 72 |
長谷川洸 | 210 | 30 | | 45 | 45 | 45 | 45 |
石浦大雅 | 203 | 60 | | 45 | 45 | 45 | 8 |
大久保嘉人 | 200 | 30 | 35 | 45 | 45 | 45 | |
松橋優安 | 187 | 60 | | 25 | 39 | 45 | 18 |
近藤直也 | 176 | 30 | 70 | 25 | 6 | 45 | |
柴崎貴広 | 170 | | 35 | 45 | | 45 | 45 |
マテウス | 155 | 30 | 35 | | 45 | 45 | |
奈良輪雄太 | 143 | 30 | 35 | 45 | 33 | | |
新井瑞希 | 94 | 30 | | 20 | 26 | 18 | |
レアンドロ | 54 | | 35 | 19 | | | |
練習生④ | 45 | | | 45 | | | |
練習生⑥ | 45 | | | 45 | | | |
練習生⑩ | 45 | | | | 45 | | |
練習生⑫ | 45 | | | | | 45 | |
練習生⑬ | 45 | | | | | 45 | |
練習生⑭ | 45 | | | | | 45 | |
練習生⑮ | 45 | | | | | 45 | |
練習生⑯ | 45 | | | | | 45 | |
練習生⑧ | 39 | | | | 39 | | |
練習生② | 35 | | 35 | | | | |
練習生③ | 35 | | 35 | | | | |
練習生① | 30 | 30 | | | | | |
練習生⑪ | 27 | | | | | 27 | |
練習生⑤ | 20 | | | 20 | | | |
練習生⑦ | 19 | | | | 19 | | |
練習生⑨ | 6 | | | | 6 | | |
練習生⑰ | 2 | | | | | | 2 |
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