センターバック→ 「CBが日本サッカー界の弱点の1つ」と言われるようになって久しいがここに来て185センチを超える大型CBが続々と台頭している。有望視される若手の大型CBがゴロゴロいる状態なので「今後、日本代表のCBのポジション争いはかつてないほど熾烈な競争になるだろう。」と言える。これだけ有望なCBをたくさん抱える状況になったことは長い日本サッカー史を振り返ってみても一度もなかったと言える。
当然、ポジション争いの軸になるDF吉田(サウサンプトン)である。森保監督によって新生・日本代表のキャプテンに任命されているが、実績でも、経験値でも、実力でも、日本人のCBの中では群を抜く存在である。日本人のCBに限定すると「欧州での実績」は飛び抜けている。カタールW杯のときは34才。息の長い選手が多いCBのポジションであることを考えると十分にトップレベルを維持できているはずである。
アジア杯のときもCBの軸として活躍したが同大会で彼を上回る活躍を見せたのが20才のDF冨安(シントトロイデン)だった。GLの初戦はボランチで起用されたことからも分かる通り、当初は「CBのレギュラー」と言える立ち位置ではなかったが好プレーを連発して一気に評価を高めた。188センチとサイズに恵まれているだけでなく柔軟性があってどんなフォワードと対峙してもしっかりとした対応ができる選手である。
アジア杯をきっかけにDF冨安に対する日本国内での評価は一気に高まったが欧州など海外での評価もうなぎ登りである。現在はベルギーのシントトロイデンでプレーしているが欧州のビッグクラブが注目する存在になりつつある。絶対的な存在だったDF吉田がアジア杯のときにいくつか不安定なプレーを見せたこともあって「今後、日本代表はDF冨安を最終ラインの軸に据えるべきなのでは?」という声も少なくない。