それとは関係ないですが、先日BSで観たマーガレット・サッチャー存命中に製作された伝記映画の、まるで見てきたような老耄の描写はちょっとあんまりじゃないかなと思いました。心が痛んで、まだちょっと引きずっています。
12-30 22:12
蓮實重彦がリリアン・ギッシュとベティ・デイヴィスに甘えるなと監督を罵って席を蹴ったという(私のうろ覚え)映画《八月の鯨》をこれから見ることにします。
12-30 22:04
昨日『杳子』の一節を引用しましたが、私の場合は親の蔵書やCDコレクションを有効に利用させて貰ってるなあと思います。
12-30 21:07
教え子の市川右近さんも出演されていました。教科書を使用しない授業だったとか。もうちょっと授業内容の話が聞きたかった。
さて大掃除も終わって、ごはんにしないと。
12-30 17:36
掃除の休憩中にテレビつけたら、瞳みのるさんがBS‐TBSで慶應高校の漢文の先生をしていたときの話をしていました。
漢文専門の教師だったのかしら。
12-30 17:03
「……誇張して云ふと、私は満身に冷汗を搔いたのである。讀むべからざるものを讀み、見るべからざるものを見たやうな感じがした。私は休息しながら憂愁に捉はれた。」
正宗白鳥「徳田秋聲論」より。秋聲の「春来る」を読んで。
12-30 03:07
パツァークやヴェーバーらの歌唱に比べオケはかなり奥に引っ込んではいますが、クラウスの指揮自体は悪くないです(特に間奏曲《夕暮れ》《甘受》など)。
ほかの演奏には、《ドイツの精神》の邦題で出たインゴ・メッツマッハー指揮ベルリン放送交響楽団のものがあります。
12-30 02:12
クラウス盤は、古い録音には間々あることですが、歌手がフルオーケストラよりも大音量で歌っているみたいな録音に著しく感興が削がれます。カール・シューマンが指摘するように声楽付きの交響曲という面があるわけですから、オーケストラが伴奏のように聴えてしまうのは残念です。もっとも、
12-30 02:11
全部聴き直しました。ヨッフム>カイルベルト>クラウスの順に良いと思います。ヨッフム盤はテンポの緩急とデュナーミクの幅が強調された最も耽美的な演奏で、ホッターのバスも圧倒的です。カイルベルト盤はヴンダーリッヒが魅力的で、指揮も手堅いですが淡々としすぎて私にはちょっと物足りません。
12-30 01:22
RT @satoaizawa: 年末大掃除してたら、じいちゃんの若い頃の写真発見。
それはそうと隣に写ってるのって、川端康成じゃん。
うちのじいちゃん、何者だったんだよ。
http://t.co/6pEWnXKGrd
12-30 00:12
【備忘録】
岩本素白(岩本堅一)『日本文学の写実精神』(昭和18年、中央公論社)
近代デジタルライブラリー:
http://t.co/pu5kUgt6ai
ほか青空文庫に随筆「雨の宿」、「鰯」、「菓子の譜」、「こがらし―南駅余情―」、「寺町」、「野の墓」、「六日月」。
12-29 20:39
彼女の軀も重いし、壁の本棚も、机もテーブルも椅子も、みんな重たくて、自分の重みを自分で支えるのがつらくて、いっそお互いに重みをあずけあってしまおうかと思っていながら、やっぱり自分の重みで立っている。」古井由吉『杳子』より。
12-29 20:25
「一日中、二階の窓をぜんぶあけ放って、杳子は窓ぎわのソファーの上に軀をゆるく折り曲げて横になっている。壁の一面が天井の高さまで書棚になっていて、父の遺した古い本が、誰が読むでもないのにいっぱいにつまっていて、重みを部屋の真中にむかって傾けているみたいに、自堕落な感じで立っている。
12-29 20:25
今日は一日大掃除で、もうへとへとです。でも、まだちょっとやり残しがあるので明日に持ち越しです。
汗ばむくらい動いた後で、薄着でうとうとしていたら、体が氷のように冷えてしまいました。
12-29 19:26
プフィッツナー《ドイツ精神について》の代表的なディスク。左上から、オイゲン・ヨッフム指揮バイエルン放送響(1952)、ヨーゼフ・カイルベルト指揮 同響(1965)、クレメンス・クラウス指揮ヴィーン・フィル(1945)。括弧内は録音年。
http://t.co/Wi9hTCafY0
12-29 04:07
アイヒェンドルフの詩から独立したインスピレーションを受けており、単なる詩の説明にとどまることなく声楽付きの交響曲へと導いている。」(カール・シューマン、三橋圭介訳。カイルベルト盤CDの解説冊子より)
12-28 12:03
「プフィッツナーは年老いるまでアイヒェンドルフの詩に歌を書きつづけた。彼にとってアイヒェンドルフの詩はそれ自体が音楽をもたらすもののように思われたし、彼の言葉によると、アイヒェンドルフの詩は音という救いによってのみ意味を見いだし得るのだった。このカンタータで、プフィッツナーは
12-28 11:55
アイヘンドルフの詩によるカンタータ《ドイツ精神について》(プフィッツナー作曲、ヨッフム指揮バイエルン放送響、ホッターのバス他)でも聴こうっと。
12-27 00:56
徳田秋聲記念館のサンタクロースの面にはどうして燃えた痕がないのかしら?
12-24 23:23
「阿呆鈴」「阿呆帽」という言葉を初めて知ったのはエドゥアルト・メーリケ作、手塚富雄訳『画家ノルテン』(筑摩書房)によってです。直訳なんですが、いい訳だなあと思います。(阿呆帽は、阿呆帽子、阿呆頭巾とも訳されます)
――実は夜の街のサンタクロースの帽子から連想してしまいました。
12-24 22:27
Wann sie alleyn die streiffen an
Der zippfel mag wol naher gan
それを被ってみただけで
阿呆帽の先端がすぐに続いて現れる
(セバスティアン・ブラント『阿呆船 Das Narrenschiff』より)
12-24 22:19
Wer nit die rechte kunst studiert
Der selb jm wol die schellen rürt
Vnd wurt am narren seyl gefürt
正しい学問を学ばぬ者は
きっと自ら阿呆鈴を打ち鳴らす
そして道化綱で引き回される
12-24 22:19
徳田秋聲は、家では子供らが五月蠅くて仕事にならないので、いつも旅館で執筆していました。
晩年は小林政子が営む置屋で、帳場の親爺のような生活をしながら長篇『縮図』を書きました。
12-24 22:17
喫茶店でコーヒーとケーキを頼んで本を読んでいたら、お店からのクリスマスプレゼントと言ってクッキーを一切れくれました。
わ、私も何かプレゼントするほうがいいのかな?
徳田秋聲記念館の寸々語、クリスマス・イブだからきっと更新されるなと思ってたらやっぱりされてた(^^)
12-24 16:36
うとうとしている時にヴァイオリンの魂柱が倒れて中でカラコロ音がしている夢を視ました。起きて確認したらなんともなかった。あれの立て方で音が変わるんですよね。
メレジコフスキー『背教者ユリアヌス』を再読。
12-23 23:55
妖怪ウオッチとかいうのが流行ってるらしくて、夕方の映画館は親子連れですごい人出でした。
12-23 22:58
@zinofrancescatt ご指摘ありがとうございます。島田氏の文章の初出は「音楽現代」昭和60年1~10月号で、30年近く前の話だと断っておいた方がよかったですね。
12-23 16:06
徳田秋聲『あらくれ』の英訳" Rough Living"(Richard Torrance訳)より、お島が男の腕の小さな入墨に「猥な目を睜つ」た場面の引用です(百九)。初読の時から非常に印象に残っている箇所ですが、「a salacious glint」とはうまく訳してあります。
12-23 10:59
"How old were you?" she asked, her eyes opening wide with a salacious glint when she discovered the tattoo.」
Shūsei Tokuda, "Rough Living"
12-23 09:51
little larger than a mole, aroused an odd desire to learn of the woman whose hand he held as the needle pierced his flesh.
12-23 09:49
「As Oshima sat next to the young man, listening to his charming voice, she felt herself blushing to her earlobes. A small tattoo,
12-23 09:48
「中国製の量産ヴァイオリン」は、ニスの色の薄い白っぽい色合いの楽器で、実際に弾いたことも音を聞いたこともないですが、音色はなんとなく想像できます。
12-23 00:50
「中国製の量産ヴァイオリンはミュートなしでもミュートがついているような音がする。あるいはヴィオラの音色に近いという人もいる。
安物の鈴木ヴァイオリンは中学生が赤面したような顔をしている。」
島田雅彦「ピエロ・リュネールの独り言」(福武文庫『語らず、歌え』所収)
12-23 00:43
近所のスーパーに買い物に行くときでも文庫本をバッグに入れて行きます。本を持たずに出歩くのは下着つけずに外出するくらいの違和感があります。本棚の前で、どの本を持って出掛けようかと迷ってるうちに時間を費やしてしまうことも―
12-23 00:15
本日は「朔旦冬至」だそうです。
http://t.co/krC94rMF47
「旧暦の11月1日で月の満ち欠けが見えなくなる新月と重なり、19年に1度巡ってくる」(上記記事より)
そして、乙羽信子さんの命日(平成6年)。
12-22 12:49
@niina_noriko そうですよね。皮肉が通じなくてごめんなさい。
12-21 23:52
@niina_noriko それはどうでしょうね。電算写植の時代から「割注」の語はありますし、MS Word 出現以前の学術論文にも「割注」は使用されています。
12-21 23:40
これは、平成25年8月7日放送《好きだモノ。。。「メガネ」》(NHK BSプレミアム)で紹介された、江戸時代の浮世絵に描かれた眼鏡。すべて老眼鏡(凸レンズ)です。真ん中の眼鏡は現在のものに近いですね。
http://t.co/ez9kJelJ9Z
12-21 23:12
こちらは同番組のルイス・フロイス。眼鏡を掛けていますが、こんなテンプルと鼻当ての付いた形状のものは16世紀にはないと思います。眼鏡を掛けていて「伴天連は目が四つある」と当時の日本人を驚かせたのは、フランシスコ・カブラルですね。
http://t.co/5MMhzxm33p
12-21 22:48
12月7日にBS-TBSでやっていた長編ドラマ《織田信長》(中島貞夫監督、渡辺謙主演、昭和64年)の録画を観ていたら、今川義元役の役者さんが誰か判らないけどすごくいい味出してました。調べてみると佐川満男さんでした。
http://t.co/0cwbX9ViwA
12-21 22:43
@niina_noriko どうもありがとうございます。お手数をおかけしてすみませんでした。
12-21 14:09
@niina_noriko 先生からのフォローも外れてしまいましたので、差し支えなければし直していただければ幸いです。
12-21 13:54
@niina_noriko うっかりボタンに指が触れてブロックしてしまい、すぐに元に戻しました。申し訳ありませんでした。
12-21 13:23
@Hans_gor 『縮図』の文章は『あらくれ』の頃とは随分違いますね。センテンスが長くて、断定を避けるような表現が目立ちます。そこが魅力でもありますね。
12-20 06:46
@Hans_gor 乙羽は撮影前までずっと宝塚のトップ女優だったわけですから、当然わきの処理はしていたはずですが、この場面のためにわざわざ役作りしているわけですね。そこに目が行きました。
『あらくれ』の翻訳はいかがですか?
12-20 06:17
新藤兼人監督《縮図》(徳田秋声原作、昭和28年)より乙羽信子の銀子。むだ毛を処理していないところが戦前らしくてリアルだなー(時代設定は大正末期)と思った場面。日本の一般女性がわきを処理するようになったのは昭和30年代頃からのようです。
http://t.co/4AtybJqEEa
12-19 23:07
そのシベリウスの演奏を得意とした指揮者T・ビーチャムの逸話
婦人:息子のピアノの上に作曲家の胸像を置こうと思いますが、モーツァルトとベートーヴェンのどちらがいいですか?
ビーチャム:ベートーヴェンになさい。ぜひとも。
婦人:なぜですの?
ビーチャム:ベートーヴェンは聾ですからな!
12-19 22:28
@pianxing その先生とは違うでしょうが、尾崎一雄の家は代々神主で父は大学で国史を専攻していたことから「『群書類從』『史籍集覽』『國史大系』『大日本史料』『大日本古文書』などの大揃ひもあつ」て中学上級の頃までには「面白さうなのを捜して」あらかた読んでしまったと書いています。
12-19 19:10
寒けれど二人寐る夜ぞ頼もしき
芭蕉「笈の小文」より。三河国吉田(現豊橋市)にて。
12-19 01:36
昔の漁具解説は絵に味がありますね。
青森県農商課 編『青森県漁具誌』大正4年(近代デジタルライブラリー)
http://t.co/sV9DreQGCV
下記は、はせがわあい@aaa1h さんより
https://t.co/wkwFPgikLd
12-19 01:24
味覚倒錯(Taste perversion)は、医学用語としては、私が想像していた意味(いかもの食い)とは少し違って、parageusia、本来と違った味質として感じることだそうです。
12-19 00:55
思い出しました。ゴーリキー原作、徳田秋聲訳『俠美人』(「新小説」明治38年12月)です。
12-18 23:45
徳田秋聲『雲のゆくへ』(明治33年「読売新聞」連載)の比企子爵は、幼少の折りに馬の蹄に頭を蹴られて「脳が悪」くなりました。
どっかで聞いたような話だなあ。
12-18 22:54
「何ですつて?」
「ホゝ、二度言ふと風邪ひくわ。」
(徳田秋聲『凋落』(七)其四より)
ここでは「人の話はよく聞きなさい」の意味に加え、今日みたいに寒い日なので同じ事を二度も言うとほんとに口が風邪を引くという皮肉も込められているようです。
12-18 22:39
寒くてうれしい。雪も降ったし。
12-18 22:05
@zinofrancescatt さすがです。さらに言えば、M字開脚でMariaかもですね。
12-18 02:44
@zinofrancescatt 側面からやや露悪的に表現しているようですね。
12-17 15:25
@zinofrancescatt そのご指摘は正鵠を射ていると思います。少女の彫刻が多いので、破瓜期の少女が体験する心理的危機がこの作家の大きなテーマなんでしょう。それを大人の女性への身体的・人格的成長の過程として肯定的に捉えず、緊張や失調、分裂や葛藤や痛みを、肉体的・性的な
12-17 15:25
https://t.co/BFlPfvfnwn
上記で都山流尺八の楽譜が紹介されていますが、この流派の運指表を作成した方がおられます(下記URL)。
http://t.co/KNHZfrNCSe
なるほどこれを縦に並べるとハングル文字列に見えますね。
12-17 12:59
@zinofrancescatt おもしろいですが、もし私が彫刻家で"Virgin of Light" のモチーフが浮かんだとしても、デッサンの段階で心が折れそうです
。どんなことを考えてる人かちょっと興味があります。題材はともかく、彫刻の技術は立派なものですね。
12-17 12:53
@zinofrancescatt 遺族の方は、まだ間違いに気付いていないかもしれませんよ。
三宅さんも、谷崎潤一郎みたいに生前から墓の用意をしておいたらよかったですね。(最近、生前墓を作る人は結構いるみたいです。)
12-17 09:28
こちらが公式サイトみたいです。オランダでは著名な彫刻家なのかな。
http://t.co/3KXQ1i1cvd
結構大作もありますね。
12-16 23:28
フォロワーのフォロワーの方のアイコンに使用されている彫刻、調べるとエリザベト・スティエンストラ(Elisabet Stienstra, 1967-)の"Virgin of Light" (2011)というものでした。笑ってしまった。 こんなのを最後まで彫り上げた気力に感心します。
12-16 23:27
@zinofrancescatt 「このばかもんっ!」って感じでしょうね。
12-16 15:15
@zinofrancescatt そうですね。生前、漢字の誤用には人一倍うるさかった方だけに、ほんとうにお気の毒です。
12-16 15:04
@niina_noriko それもありますし、「佛」や「學」「龍」「藝」などは、これだけは新字に直したくないという拘りもあるでしょうね。
12-16 14:45
@zinofrancescatt ほんとに、判る人がいなかったのかと思いますね。「干」の縦棒に撥ねを彫って「于」に直してあげればいいのに。
12-16 14:34
@niina_noriko 皇學館大学も「學」だけ正字ですね。おそらく「敎」「館」が常用漢字に入っていないからでしょう。
12-16 14:26
@zinofrancescatt 録画で確認したら、やっぱり「照干一隅」と彫られていてナレーションでも「しょうかんいちぐう」と読んでいます。遺族の方か、墓石屋が間違ったんでしょうか。
http://t.co/04vjDyIvgK
12-16 00:08
@niina_noriko エアコンは、外気温が低くなりすぎると、室外機に付いた霜を溶かすために、45分~1時間に一度、10分程度暖房が停止するそうです。その間は部屋が冷めてしまって寒いですよね。
12-15 23:01
「昔の大阪の風景が見れる映画ないかな?昔の阿倍野辺りはどーなってたんでしょう?」
https://t.co/qelDSSAPXb
私なら、川島雄三監督、辰巳柳太郎主演《わが町》(昭和31年)を挙げます。辰巳と大坂志郎のマラソンの場面で当時の細工谷町の町並みがたっぷりと見られます。
12-15 22:15
@tonton1965 細かくて恐縮ですが「怪盗乱魔」です。
か伊藤蘭ま。
12-15 10:01
の刊行なので、たとえば交響曲への言及は、1941年の第23番イ短調作品56までです。後半の楽曲分析が充実しています。
12-14 17:13
最初に読むべき研究書は
Alexei Ikonnikov, "Myaskovsky: His life and work". Translated from the Russian. Philosophical Library, New York, 1946.
ですね。作曲家生前
12-14 17:10
衆議院選挙、投票してきました。
12-14 17:08
三宅久之さんの墓石に「照干一隅」と彫られているのをさっきテレビで見ましたが(ナレーションでも「しょうかんいちぐう」と言っていました)、正しくは「照于一隅」(しょうういちぐう)じゃないかなと思いました。
12-14 15:26
暗いけれどショスタコーヴィチのような鋭さ、冷たさはなくて、角が取れて生暖かいような音楽です。この曲を、第一次大戦が勃発した1914年作曲の交響曲第3番イ短調作品15とカップリングしたスヴェトラーノフ指揮のOLYMPIA盤は、彼の交響曲で最も暗鬱な部類の作品を選んだ優れたCDです。
12-14 00:43
たとえば第13番と同じく1933年に作曲された交響曲第14番ハ長調作品37は、標題音楽的で明るく平凡な楽曲で、前年の第12番作品35も同様です。それらの間にあって第13番はただひたすらに暗く、打って変わって実験的な作風となっています。27曲の交響曲のなかでも出色の出来栄えですね。
12-14 00:35
ニコライ・ミャスコフスキーの交響曲第13番 変ロ短調作品36を聴く。ミャスコフスキーの楽曲中最も不協和音を多用した単一楽章の交響曲です。その暗鬱な楽想からスターリンの大粛清による時代相の反映を云々する向きがありますが、1930年代の交響曲のなかには明るい曲想のものも結構あります。
12-13 22:55
『新潮』平成27年1月号を買ってきて古井由吉のエッセイ「夜の楽しみ」を読みました。一段組で5頁足らずの文章に、今夏ラテン語の文法書をおさらいしたこと、心敬の句集を読み返した事が綴られています。短い文章ですが汲めども尽きぬといった趣でたいへん感銘をうけました。
12-12 20:56
@Hans_gor どういたしまして。下記は伊訳のようですね。
Arakure, La ribelle / Tokuda Shūsei; a cura di Paolo Calvetti, Istituto Universitario Orientale, Napoli 1992
12-12 12:55
薄田泣菫『茶話』より、「油虫嫌ひの皇帝」
http://t.co/hxbfKUtifX
ゴキブリの大嫌いなピョートル大帝の小咄。「露西亜には――とりわけ露西亜の田舎には油虫が多い」という一節は、ロシア文学に親しんでいればなるほどと思いますね。
12-11 23:35
だ文章がこれでした。そうしましょうと言っているわけではありませんよ。
何年か前に、定食屋のご飯の中から煮詰まったようになった女性の髪の毛が出てきたことがありました。何も言いませんでしたが、やっぱり気持ち悪くて以後その店には行っていません。虫とか出てきたことは幸運にもまだないです。
12-11 22:32
「私は出されるものは何でも不平を言わずに食べ、何か異物が入っていれば、それが髪の毛だろうと、泥炭のかけらだろうと、ゴキブリの足だろうと、根気よく脇へ取りのけた。」
ソルジェニーツィン「マトリョーナの家」(木村浩訳、岩波文庫)より。レトルト食品に虫混入のニュースを読んで真っ先に浮ん
12-11 22:29
意外と中国語訳のある徳田秋声。
德田秋声《新婚家庭》1987-8、海峡文艺出版社
德田秋声《假面人物》2013-5-1、复旦大学出版社
德田秋声《缩影》1982-4、上海译文出版社
http://t.co/JTQCq6jVzX
既出の《霉》(黴)は電子版です。
12-11 12:50
translated by Asataro Miyamori; revised by Edward Clarke (1914)
http://t.co/daDTpFeZyD
12-10 22:39
宮森麻太郎(明治2年-昭和27年)による徳田秋聲「背負揚」(しょいあげ)の英訳“The Shoiage”
Representative tales of Japan: little masterpieces from present day Japanese writers/
12-10 22:39
小説の二大タイトルは、『万延元年のフットボール』と『アイラブユーの相良武雄』だとおもっていたのに、改題したとは残念」と、伝言があった。
もちろん、タイトルの字数の長さについてのシャレなので、両方とも十一字である。〉
吉行淳之介「私のタイトル縁起」(「小説現代」昭和51年8月)。
12-10 22:20
「アイ・ラブ・ユー」になる。本名を中村三郎といい、私は面識があった。〉
〈O青年のつけたタイトルは、「アイラブユーの相良武雄」というので、私は満足した。しかし、単行本に収録するとき、ほかのタイトルとのバランスもあって、「虫を囲む虫」と替えた。
その後、大江健三郎氏から、「戦後の
12-10 22:19
中村三郎(相良武雄、1894-1958、明治27年-昭和33年)は、吉行淳之介『男と女の子』に登場する「売春研究家の山田さん」および、「アイラブユーの相良武雄」(「小説現代」昭和42年1月、のち「虫を囲む虫」に改題)のモデル。
〈「相良武雄」はペンネームで、一字ずつ読むと
12-10 19:14
@ISOGAI_1 本邦初訳は、大澤伸夫訳『大人の為の童話』(昭和17年、弘文堂)所収の「賢明なるだぼ沙魚」と思います。大澤伸夫は西尾章二のペンネームです。
12-09 23:27
@ISOGAI_1 第1巻『大人のための童話』所収の「賢明なスナムグリ」(50~61頁)がそれですね。
12-09 23:08
バーンスタイン盤の演奏は全曲で51分28秒も掛けていて、諸井誠は「テンポやダイナミックスの変化を、シベリウスが指定した以上に大袈裟にやったり」「メンゲルベルクの再来を思わせるような、スーパーロマンチシズムの再来を思わせる」と評しています。やり過ぎがうまくはまった名演奏と思います。
12-09 22:46
昨日はジャン・シベリウスの誕生日で、来年は生誕150周年です。交響曲第2番ニ長調作品43のディスクで一番好きな演奏は、バーンスタイン指揮ヴィーン・フィル盤(ドイチェ・グラモフォン盤)と書いたら、シベリウスが解っていないと叱られるかも。
http://t.co/1RzUVBPneK
12-09 22:31
作品の基調は終盤まで平穏で、一齣の芸道物で終るかと思わせておいて、最後の最後に妹が実の兄に刺し殺され、あまりに唐突で悲惨な結末を迎えます。創口の描写もそれまでの筆とは打って変わって生々しく、満年齢でまだ15そこそこの少女の死を描くにしてはあまりに残酷です。
12-09 20:27
に子供っぽく駄々をこねてお医者に行きたがらないお光の枕元で祖母が亡き母の過去を語って聞かせたすぐ後に、語勢が訪ねて来て、そこにたまたま来合わせた半公が刺身包丁を出して語勢に詰め寄り、楯になって庇ったお光の頸横を誤って刺してしまいます。
12-09 20:26
出来ず下足番をしている半公という24~5歳の青年がいて、お光宅に出入りをしています。二人は実は兄妹なのですが、双方ともそれを知りません。ある日お光の咽喉がにわかにつぶれて高い声が出なくなり、半公は、女師匠の語勢がお光の人気を妬んで水銀を飲ませたのだろうと疑います。翌日、喉が悪いの
12-09 20:26
数えで16歳になるお光は、母が陸軍少将益城の家に奉公していたときに手が着いて生まれた娘で、母の死後は祖母(母の養母)の機転で義太夫を習わせられ、咽喉も縹緻もよいので今では語勢一座の花形太夫・光花として真打で大寄席に出ています。光花が出る席亭には、陸軍少将の息子で、脳が悪くて勉強が
12-09 20:25
徳田秋聲『はらから』(「新小説」明治33年5月)を読んで。
ひどい、ひどすぎます、結末が。(なんで殺されなあかんの?)
12-09 09:53
@zinofrancescatt 「如来像」とだけありましたので、どちらも買っておられないのかと思いました。円成寺の大日如来坐像は、子供の頃から図版で知っていて私も大好きです。
12-08 12:41
@zinofrancescatt 大日如来は若い頃の作ですしね。八大童子の清浄比丘は、ふくよかな老女を思わせる独特の面相にいつ見ても感銘を受けます。
12-07 23:37
今夜はレイトショーを観に行くことになりました。途中、駅の本屋で北一輝『日本改造法案大綱』(中公文庫新刊)を購入。もちろん初読ではありません。
12-06 21:03
突然ですが、高野山霊宝館の八大童子のなかでは、矜羯羅童子、恵喜童子と清浄比丘童子が特に好きです。
12-06 16:00
なんちゅう無茶苦茶な嘘字やと思ったら、これは歌字尽の一種。上下左右中央の字を組合せて歌にしています。
佐藤為三郎 編『開化実益 現今児童重宝記』此村彦助、明治19年10月より、
四方読新歌字尽。
http://t.co/b2H5M88Ila
この本、最初から見ていくと結構面白い。
12-05 16:40
下記はくずし方で文字を分類した例です。筆者は崩し字から原字を引く便覧の最初の試みであると謳っています。
井上操『草書七則 崩し文字便覧』大正11年。
http://t.co/LnxM2EqLpa
12-05 16:00
@niina_noriko 凡例が石井教科書体という写植書体で組まれていることから推して『くずし字解読辞典』は写真製版ですね。崩し字の一文字一文字も、筆耕の人が編者の意を汲んで幾度となく清書したもののうちから取捨選択され、写真植字の母型とされたのでしょう。気の遠くなる作業ですね。
12-05 15:27
@niina_noriko そうですね。それに起筆の形状から引けるのがいいですよね。
12-05 01:17
@with_Jun0126 昭和9年の「『白痴』についてⅠ」ですね。
私も実物を見たことがなく、一度見てみたいと思っています。
12-05 00:32
@niina_noriko 児玉幸多の『くずし字解読辞典』ですね。私も愛用しています。
12-05 00:17
大谷吉継は歴女にたいへんな人気ですよね。先日《軍師官兵衛》にちょこっと出ただけでTLはたいへんな騒ぎで。
私は細川俊之の刑部が一番好きですね。関ヶ原の戦いで無言で軍配を一振りするところなんか、シビレます。
12-04 23:55
@haru_ko_1007 こちらこそ、読んで下さってて嬉しいです♪ これからもどうぞよろしくお願いします。
12-04 23:49
@haru_ko_1007 はるこさんのことですよ。いつも楽しく拝見しています。
12-04 23:36
歴史小説好きの祖母が南原幹雄『名将 大谷刑部』を読んで一言。
「なんじゃあのことばっかり書いて。そんなもんお前に教えてもらわんでもみな知っとるわ。わがの経験書いとんじゃ。」
12-04 23:30
はるこさんのツイート見てると心が癒されます。
12-04 23:18
間に合うかどうか、ちょっと心配だったけど期限までに何とかなった。
なんだかんだでいつも少し余裕で間に合う私。
12-04 23:17
@niina_noriko @hotkm そうですね。そのほうがいいかもしれませんね。
ところで「此雖」の次の字は何でしょうね。一瞬「君」かとも思ったんですが。
12-03 23:26
@niina_noriko @hotkm 同じ形の「与」まだ見付かりませんが、「乞」の用例はありました。
「乞児」
もろ人のめくみにつなく玉の緒もたえよとのみはおもはさるらん
http://t.co/2j2IYJbUhg
12-03 23:10
@niina_noriko 4行目は「恊訂声伴期」でしょうか。「期」に見えます。
12-03 20:30
@niina_noriko @hotkm 2画目がすっと左斜めに下りて右に折れ曲がっていくので、普通に読めば「与」かなあと。
12-03 19:08
@zinofrancescatt いえ、意外ですが褒めていただきました。
12-03 19:00
@niina_noriko @hotkm 私は「よ(与)」にしか見えません。先生の翻字(「よ(与)ば(者)る(類)ゝ」)で正しいような気がします。
12-03 18:57
ドストエフスキーは『白痴』の第二編の四、第三編の六で、ハンス・ホルバイン《イエス・キリストの屍》について触れています。彼がバーゼルの博物館でこの絵を見て如何に衝撃を受けたかは、『ドストエーフスキイ夫人 アンナの日記』(木下豊房訳、河出書房新社、昭和54年)に記録されています。
12-03 00:20
『仮装人物』の庸三が寝ころんで読んでるのは、近代劇大系の北欧篇4か、新潮社のストリンドベルク小説全集の端本あたりかしら。
12-02 23:42
マッサン腹立つなあ。酔っ払って帰ったうえに、エリーが晩ご飯作って待ってたのに食べないで寝ちゃった。#マッサン
12-02 23:32
もちろん翻訳で主要な作品は読んでいますが、戦前の作品集はほとんど重訳ばかりですね。
12-02 23:26
同じ頃、芥川の影響でストリンドベリが読みたかったのですが、家の蔵書にも学校の図書館にもなく、近くに大きな図書館もなかったので、大学に入るまで読めませんでした。もし私にスエーデン語が出来たら、ストリンドベリの全集を読みたい。
12-02 23:18
『シチェドリン選集』全8巻、未來社。
中学生の頃、読んだ小説の一場面を水彩画で描くという美術の課題があり、私は『ゴロヴリョフ家の人びと』から最後の場面―吹雪の雪原を彷徨うポルフィーリイを題材に選びました。
http://t.co/VpIFex9Fil
12-02 23:12
日・月曜まで暖かかったせいか、どこからか蚊が起き出してきて部屋や浴室を飛び回っていましたが、急に寒くなったので姿を消したみたい。
12-02 12:54
昭和最強の囲碁棋士、呉清源さん死去…100歳
http://t.co/jubOdJ1NQh
12-01 08:01
【備忘録】
『文久二十六家絶句』下 宇田栗園
http://t.co/0PNePbFwQc
立命館大学図書館西園寺文庫所蔵
11-30 23:14
私が最初に読んだ徳田秋聲の小説は『足袋の底』です。古井由吉『魂の日』の「春の旅」に引用されていたのがきっかけで手に取りました。一人の老人の生涯の、過去と現在が行きつ戻りつしながら幾重にも重なり合って、濃密な世界を形作っていくその叙述に圧倒されました。これが出会いの始まりです。
11-30 22:51
ベームという《人間》に何かが欠けているのだろうか?」
と書いています。吉田氏はもちろん無智ではありませんが、私はこの手の文章には反感しか抱けません。
11-30 17:37
吉田秀和は、先程例に挙げた「音楽評論家」とは別の人ですが、『世界の指揮者』の「ベーム」の項で、「ベームという人は本当にすばらしい名指揮者だが、(中略)第一級中の一級、名品中の名品ともいうべき作品を扱うとなると、何か少し物足りなくなるのである。」「音楽家としては申し分ないのだが、
11-30 17:25
@zinofrancescatt いえいえ。
褒めてくれてるからいいとか、貶されてるから気に入らないとかではなく、許せない文章ってありますよね。ひとりよがりだったり、無知だったり。
11-30 16:43
@zinofrancescatt 美術批評には詳しくありませんが、やっぱりそんな感じだったんですね。
11-30 16:03
@zinofrancescatt 大好きな演奏家の国内盤CDを買ったら、某音楽評論家(故人)が演奏に対する独断的な批評―というか感想を書いていて「うるさい!」とムカついたので海外盤に買い換えたことが何度もあります。海外盤CDは3カ国で記述する必要性からか楽曲解説に徹していますね。
11-30 15:59
@zinofrancescatt そうですね。但しそれが音楽批評の場合、印象批評に偏りすぎたり、名曲の名演名盤しか認めないような変な風潮を後々まで残した原因の一つでもありますね。
国内盤のCDなどは、古いものほど「音楽評論家」の下らない感想文が付いていて厭になることがあります。
11-30 15:36
「文学、映画、カメラ、レコード、音楽会、歌舞伎などを、次ぎ次ぎに愛好してゐて、その時時にかなりの熱中ぶりを示し、アマチュアとしては相当な研究熱を高めるのだが、そこを押し切つて、何か一つのものに一身を打ち込んで行くだけの野暮な熱意は、持たない信三であつた」徳田一穂『並木の病葉』より
11-30 13:23
@zinofrancescatt あり、レコード批評を書けるくらいの教養があったことは窺えます。戦後も『音楽之友』などに記事を書いていますね。
11-30 13:22
@zinofrancescatt のを書くことになつてゐ」て、「P-レコード会社試聴会」でバッハ、ショパン、フランク、モンテクレール、プーランク、ラヴェルを聴いたり(「ネクタイ」昭和9年4月)、自宅ではダンディの交響曲(作品25か)をかけている(「夜の庭」昭和8年11月)場面が
11-30 13:22
@zinofrancescatt き廻つたり、レコードや音楽会、歌舞伎などに熱心になつた」
と書いていまして、それが実情だったと思います。母親が死んで山田順子が出入りするようになってからは生活も荒れて中退しています。
ただし、後年の小説では「或る雑誌の為めにレコードの批評のやうなも
11-30 13:22
@zinofrancescatt これはたいへん貴重な情報をありがとうございます。
徳田一穂は、小説『並木の病葉』(昭和14年)で、彼の分身である主人公信三について
「趣味の境地から一歩も先きへ踏み込まない、ねばりのないところ」「入つた私立大学へも碌そつぽ出席せず、街をほつッき歩
11-30 13:21
RT @zinofrancescatt: @kameiasami 古い名簿をもってるひとに確認してもらったのですが、大正13年あたりに「徳田一穂」の名前は記載されていないようです。
11-30 13:21
@zinofrancescatt そうです。ヴァイオリンは左頤が固定されますからね。
稻本さんの挙げられたような世界的な一流奏者は別として、実際には、顔の表情は非常に豊かだけれど、それが音楽に反映していない人が結構いるのですよ。
11-30 13:20
@zinofrancescatt はい。あくまで私の印象ですが、ヴァイオリニストには泣きそうな表情で演奏する人は少ないような気がします。チェリストの方が表情豊かなのではないでしょうか。楽器の形が女体に似ているから、とくに男性奏者はああいう顔になるなんてよく言われますよね。
11-30 05:50
@zinofrancescatt 慶應には明治34年からワグネル・ソサィエティー・オーケストラがありますが、徳田一穂が在籍したかどうか私は存知ません。彼は二浪して慶應に入りましたので、20歳過ぎてチェロを習い始めた計算になり、それでオーケストラで弾けるようになるか大いに疑問です。
11-30 05:43
Author:亀井麻美
kamei asami
德田秋聲,徳田秋声,德田秋声
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