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徳田秋聲 (徳田秋声) の文学を中心につぶやきます。
― 亀井麻美 (@kameiasami) · Xより転載 ―

亀井麻美 : 2022/07/30のツイートまとめ

kameiasami

ジャン・フランチェスコ・マリピエロの楽曲のCDはこのように1つのボックスに入れて、座右に置いています。
(居間から寝室などへ持ち運ぶのにも便利)
https://t.co/ZYQrrpoXe7
07-30 23:32

思わず顔がほころんでしまいます。
ブラームス《四つの厳粛な歌》の冒頭やアルベニス《スペイン組曲》の「カタルーニャ」の旋律も《黄金虫》に似てると言われていますが、暗い曲調のそれらよりも、この「喫茶店」のおどけた雰囲気が私的にはいちばん近いと思います。
もちろん偶然の一致でしょうね。
07-30 23:22

スイス・イタリア語放送管弦楽団
トーマス・メイジャー(Vn)
(MARCO POLO原盤、NAXOS)
どれもたいへん楽しい楽曲で、センスのよい選曲と思います。最後の2曲は古典作品の編曲です。
《ゴルドーニ……》の第1曲「喫茶店」には「黄金虫は金持ちだ」に似たメロディ(中山晋平《黄金虫》)が出てきて
07-30 23:20

ジャン・フランチェスコ・マリピエロ
《ゴルドーニの3つの喜劇からの交響的断章》
1「喫茶店」
2「テオドーロ・ブロントローン氏」
3「キオッジャの立て引き」
一幕のバレエ《ストラディヴァリオ》
管弦楽のための《チマロジアーナ》
管弦楽のための《ガブリエリアーナ》
クリスティアン・ベンダ指揮、
https://t.co/LC6myEQAyO
07-30 23:19

  1. 2022/07/31(日) 04:59:40|
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亀井麻美 : 2022/07/28のツイートまとめ

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【上田秋聲(←上田秋成)】
背振翁物語 上田秋聲著 大正六(上田秋聲全集一)
https://t.co/gJpWcYzLSd
『慶応義塾図書館和漢図書分類目録』第2巻(慶応義塾図書館、昭和14年9月)564頁下段。
これは植字工の誤植ではなく編集の担当者の誤記でしょうね。
07-28 15:54

  1. 2022/07/29(金) 05:00:14|
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亀井麻美 : 2022/07/26のツイートまとめ

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餃子の王将:行ったことある 
大阪王将:聞いたことある 
京都王将:知らんわ 
#京都王将 #知らない
07-26 17:13

そういえば、さいきん鍵善良房さん行ってないな🍵
07-26 12:34

夫が水を汲んで戻った時に、二人を守って岩屋の入口に蹲っていたのも猿。しかし夫はそれを狼の害をも顧みず跨いで入る。妻の話を聞いて狼の恩返しだと思い当る。
うーん。🤔???
07-26 12:30

「ゆふにやさしき、狼のふるまひなり」
なお、かの妖怪の正体は判らず、ただ「鬼」と呼ばれている由。
……以上ですが、何だか猿と狼がごっちゃになっているようで、何度読んでも猿と狼と鬼との関係が摑みかねます。
……夫の留守に赤子を取って食おうとした妖物から妻と子を救ったのは猿。
07-26 12:29

顧みずそれを跨いで、気絶していた妻を助け起こすと、人心地ついた妻は「猿、狼の難をすくひし事ども」を夫に語って聞かせます。夫は、かつて自分が命を救ってやった狼が恩返しのため夫婦に付き従ってくれていたのだと思い当たります。
その後、狼は夜明けまで夫婦の後に付いて山路を見送りました。
07-26 12:27

口とがりたる物」が、この赤子を食おうと思ってか、岩屋の入口を出たり入ったりしていたところ、「鬼」と「猿」の吠え怒る声が聞こえ、「大きなる猿」が妖物を追い返してくれます。
夫が戻ってくると「猿」が二人を守るように岩屋の入り口にうずくまっています。夫は妻と子の身を案じて「狼の害」をも
07-26 12:26

【猿と狼と鬼】
中村満重「続向燈吐話」巻1-5「狼の恩報の事」あらすじ。
上総国のある百姓夫婦が安房国誕生寺へ安産祈願に詣でた帰り、妻が市が坂の夜道で俄に産気付き、日蓮聖人ゆかりの岩窟に難を避けて出産します。夫が産湯に使う水を汲みに行った留守に、「面青き色にして、まなこは丸く、
07-26 12:25

  1. 2022/07/27(水) 05:00:04|
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亀井麻美 : 2022/07/21のツイートまとめ

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大木志門 編『島崎藤村短篇集』(岩波文庫、2022年7月新刊)
#島崎藤村
https://t.co/XQ0kBTvKlZ
07-21 16:33

@mizukami_jidai 引用ツイートありがとうございます。
やはり打診なさっていたのですね(そんな気がしておりました)。
わたくしも版元にリクエストしてみます。

ほかに秋聲関連では、どこか奇特な出版社から『榎本隆司 秋聲論集』が出ないかと秘かに期待しています……
07-21 13:01

大木志門 編『島崎藤村短篇集』(岩波文庫、2022年7月新刊)が届きました。
左は、旧版の『嵐 他二編』。
#島崎藤村

徳田秋聲にも一般書店で手に入るこの手の短篇集が欲しいところ。
https://t.co/nJ24NTJauH
07-21 11:19

  1. 2022/07/22(金) 05:06:23|
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亀井麻美 : 2022/07/20のツイートまとめ

kameiasami

ぽいと思ったので。
07-20 23:54

【オノマトペ】
「いとどさへ物さびしき山中に、猿のなく声しきりにして、樹間に聞ゆる風の音は、さつさつと布をさくごとく、草むらにすだくむしの音は、しつしつと豆を煎るよりかまびすし」
中村満重「続向燈吐話」巻1-5「狼の恩報の事」より。
「さつさつ」とか「しつしつ」などの擬音語が徳田秋聲っ
07-20 18:42

  1. 2022/07/21(木) 05:00:09|
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亀井麻美 : 2022/07/19のツイートまとめ

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ここで真佐子が言っていることが事実とすると、
三輪田真佐子の実父は宇田栗園→中条侍郎の養女となる→三輪田綱一郎(元綱)との婚姻の際、宇田栗園が媒酌(「米山日記」明治2年4月9日条参照)
ということになりますね。
07-19 16:16

【宇田淵と三輪田真佐子】
『通俗教育 婦女の巻 逸話文庫』(大倉書店、明治44年)
https://t.co/wVjCjN8Omh
宇田栗園と三輪田真佐子との関係はなかなかややこしいです。
「私は始め名を梅野と称ひ、実父、宇田栗園から仕込まれて、少し漢籍を読んだ」
07-19 16:15

賀喜遥香さん
2回目のセンターおめでとうございます
(今日、明日とライブで大阪にいらっしゃいます)
#賀喜遥香
#賀喜遥香1st写真集まっさら
https://t.co/gmU0rxqDuA
07-19 07:02

  1. 2022/07/20(水) 05:01:00|
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亀井麻美 : 2022/07/15のツイートまとめ

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火葬時に筋肉が収縮して遺体が起き上がることはあるらしいです。また、声(というか音)が出ることもあると下記のサイトに書いてありますね。
https://t.co/IfswOybhNq
そういう現象に尾鰭が付いて伝わった話かも知れません。
07-15 17:18

し所に、中より死人、頭を出し、けらけら笑ひして立ちあがりければ、「わつ」といひて、あつまり居たるものども、蜘の子を散らすごとく、逃げうせけり〉
中村満重「続向燈吐話」(元文5年)巻1-4「火中に死人出る事」より。
※「見入れ」は取り憑くこと。
07-15 17:17

【火葬で遺体が起き上がる】
〈一、越後国の事なりしよし。ある老女死して、野辺の送りし、火葬しけるに、幾度火を付れども、水をかくるごとく消へて、焼けず。「物の見入れしにや」とおもへど、せんかたなく、四方に萱をつみて、これへ火をかけければ、この火もへ付きて、「すでに棺焼ぬるよ」と見へ
07-15 17:15

«восставать нельзя: это дважды два четыре!»
「二の二乗は、私の意志なんかなくったって、やっぱり四になるんだからな。」
ドストエフスキー『地下室の手記』(Записки из подполья)第3章。
https://t.co/OiUJAcId9C
07-15 11:56

  1. 2022/07/16(土) 05:00:14|
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亀井麻美 : 2022/07/14のツイートまとめ

kameiasami

西鶴拾い読み
(好きな部分々々をあちこち再読していくスタイルです)
#井原西鶴
https://t.co/xaxTMK7Ivg
07-14 22:13

@knulpgohan ad guardが遮断してくれているのですね
私ももっと早くに対策しておけばよかったと思います
だいぶ我慢していたので……
07-14 13:15

Operaには全てのWeb広告を遮断する機能が付いていて動作も軽く、それ以来快適です。
それにしても何のつもりであんな汚らしい不快な広告を表示させ続けるのか、理解に苦しみます。
07-14 11:09

ウザにAdblockPlusなどのプラグインを入れれば不快広告を遮断してくれますが、スマホのブラウザにはプラグインをインストールできないので、どうしようか迷っていたところ、先日角栓を一杯付着させた濡れた指の画像を見てしまい、ついに堪忍袋の緒が切れて、スマホのブラウザをOperaに変更しました。
07-14 11:08

示されるようになり、うっかり食事前に目にしてしまうと食欲を失うほど不快な思いをさせられていたので、上記ページに書かれている気持ちはよく理解できます。Twitterのつぶやきを自動で纏めてくれるFC2ブログのログオン画面や設定画面にも、以前から同様の広告が表示されていました。
PCであればブラ
07-14 11:07

【不快広告の遮断】
Webサイトに表示される不快な広告をブロックする方法(文/松本ミゾレ)
https://t.co/AAONEFSDb8
私はスマホのブラウザにGoogle Chromeを使用していましたが、よく利用する「古文辞書-Weblio古語辞典」の検索結果の画面に汚らしい角栓や顔のシミや疣や不潔な腹などの不快広告が表
07-14 11:06

@knulpgohan そうですね、榎の精霊ということで納得するしか……
「しだいに腰より消えて」いくところは映画の特撮的な雰囲気があります。
07-14 06:43

  1. 2022/07/15(金) 05:00:51|
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亀井麻美 : 2022/07/13のツイートまとめ

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(豊田武・原田伴彦・矢守一彦編『講座日本の封建都市』文一総合出版、第1巻、237頁)
「続向燈吐話」が成立した元文5年頃の当主は6代、高木正陳(まさのぶ、寛文5年生、元文6年歿)。
07-13 22:35

中村満重「続向燈吐話」(元文5年)巻1-3「榎木の精化(せいげ)の事」。
高木氏は河内国丹南藩藩主、初代は高木正次、主水正は代々の官名。
「高木正次の麻布笄橋の屋敷は渋谷にむかって東西四町余、南北は六、七町、樹木多く薪の自給もできるものであった(『事跡合考』)」
07-13 22:27

方直なる物をかけ置て、これを詠(なが)むる体なり。かの坊主これを見つけ、いそぎはしり入て、わかき者どもへ、「かく」と告げしかば、あり合し士、四五人来り、障子の開きしすきより覗き見けるに、しだいに腰より消えて、あとかたなくなりぬ。「榎の精霊にや」と、見しものの語りしなり。〉
07-13 22:10

【江戸時代中期の渋谷口の怪異】
〈一、近き事にや。高木主水正殿、渋谷口屋敷に、榎の古木、中ほどより二本にわかれたるありけり。坊主一人、夕ぐれに庭へ出て、「終日勤仕の労を休めん」とて、たち休ひける処に、白髪の老人二人、この榎の二またの所に座して、蜘の巣のごとく、
07-13 22:10

  1. 2022/07/14(木) 04:59:53|
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亀井麻美 : 2022/07/10のツイートまとめ

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ないだらうか。(中略)人類が地上に棲息する生物である限り、永久に平和であり得ない宿命に繋がれてゐるのだとも考へられる」
徳田秋聲「春の辞」(上)(「新愛知」昭和12年1月1日)より。
秋聲は(下)で「私達は希望を失ってはならない」と将来への展望を述べていますが、眼目は(上)の方ですね。
07-10 17:34

ないのではないであらうか。或はそれは曾つての世界大戦以上にも、大きな波紋を描いて。そして其れは人類が、安全とか平和とか、防禦とかいふ観念以上に余りにも享楽的になり、物慾的になり、科学の極端な誤用が、言ひ換へれば資本主義の発展が、人類を駆り立てる、かゝる闘争に走らしめるのでは
07-10 17:32

いものだが、目前の平和よりも、もつと永久な子孫への平和の確立が望ましいのである。子孫を憐れむといふ言葉があるが、今日のやうな世界的不安の影の濃厚な時代には、殊にその念が強い。
(中略)
私は現在の世界的動揺と不安の後に、何が来るかを想像することもできないのだが人類同士の殺戮は避け得
07-10 17:30

【秋聲の不安】
「私は思ひ立つて、元日から日記をつけはじめたのあつたが、〔二月〕二十六日に至つてばったり切れてしまつた。私は日記を書く余裕さへ失ってしまつてゐたのである。不安な日がずつと続いた。そして四月に入つてから、私は病床に倒れてしまつたのである。
私は今年の平和を望んで止まな
07-10 17:29

  1. 2022/07/11(月) 04:59:48|
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亀井麻美 : 2022/07/09のツイートまとめ

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ものが、近代の国家にあり得るか何うかも、自明であらう」
徳田秋聲「雑音」(上)(「東京日日新聞」昭和12年1月7日)
二・二六事件は秋聲の次女喜代子と寺崎浩との結婚式当日に勃発しました。秋聲の衝撃は相当なもので、その年の元日から書き始めた日記を書く余裕さえ失い、病に伏してしまいます。
07-09 11:38

ことが出来ない。(中略)
私はこの事を批評したいと思はない。総ての審判は社会民衆のあひだに自然に定まるものである。(中略)
如何なる為政者も、たとひ少数独裁の形式に拠る政治形体であるにしても、民衆の総意を除外して政治を行ふことは危険であると共に、民衆を代表しない独裁政治なぞといふ
07-09 11:34

政治上の責任となれば問題は全然別である」
徳田秋聲「政治家の堕落」(「文学時代」昭和6年4月)
主に「朝日新聞」の記事が遭難した浜口雄幸を美化しすぎているといって批判しています。

「〔二月〕二十六日以後の或る期間、刻々に濃密になつて来た、あの無気味な不安の空気をわれゝゝは未だに忘れる
07-09 11:33

野口冨士男や井出孫六も指摘するように、秋聲は原敬に親近感を抱いていたとされています。その上でこの木で鼻を括ったような文章です。

「〔浜口雄幸〕首相遭難の新聞紙の同情が、果して民衆的なものであるとしても、それは個人的な問題で
07-09 11:31

は、その当不当は別問題として、単独の自信と単独の行為から出てゐるのが多い。明治以来のがさうだ。中岡〔艮一〕氏の場合なども、動機が軽くてつまらないと思ふ。原〔敬〕氏が暗殺に値してゐるや否やは、自から別問題であらねばなるまい」
徳田秋聲「暴風の窓」(二)(「時事新報」大正11年7月12日)
07-09 11:29

元首相暗殺という衝撃的な出来事から一日が過ぎました。未だ悪夢のような気がします。
戦前には現役・元首相に対し同様の事件が幾度か起きていますが、その折の秋聲の発言を3つ引用しておきます。
※〔 〕内は引用者註。

「独逸の宰相暗殺などは、政治的思想の背景が極めて濃厚である。日本の暗殺に
07-09 11:29

  1. 2022/07/10(日) 04:59:52|
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亀井麻美 : 2022/07/08のツイートまとめ

kameiasami

徳田秋聲の『死に親しむ』その他に登場する渡瀬ドクトルこと亘理祐次郎(または祐治郎)の略歴に趣味が書いてあるのは初めて見ました。ダンスや俳句でなく読書だそうです(無難なところ)。
07-08 22:20

【渡瀬ドクトル】
亘理祐治郎〔異:祐次郎〕
『日本医籍録 昭和9年版 関東版』医事時論社、昭和9年5月。
https://t.co/QayjhWWTEG
森川町一〇七
全科 亘理医院 明治五年十二月二日生宮城県出身明治卅年試験及第[登]九九六七号 明治卅六年四月現地開業 趣味読書
#徳田秋聲 #死に親しむ
07-08 22:13

アルヴェーン(1872-1960):〈交響的作品集 第3集〉
交響曲第2番ニ長調/スウェーデン狂詩曲第3番「ダーラナ狂詩曲」
ベルリン・ドイツ交響楽団/ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)
https://t.co/Sw9zIxe3Hu
約3ヶ月前に中絶を惜しんでいたこのシリーズ、3枚目が出るようです。
https://t.co/uZyk0xYc1C
07-08 17:21

【廉略】
「男は先妻の悪女を疎じ、廉略せし悔みを思ひ」
(中村満重「向燈賭話」巻5-5「犬を殺して怪を去る」より)
国書刊行会「江戸怪談文芸名作選」第5巻ではルビなしで「廉略」と翻刻していますが「麁略」(粗略)のことでしょうね。原本(の影印)を未見ですが「𫝖」に近い字形かも知れません。
07-08 17:17

三平二満(さんぺいじまん)の元々の意味は、満たされない状況にあっても、心が平安で満足していること(日国)。
07-08 17:12

【三平二満】
「妻女は 三平二満(おとごぜ)の悪女なれど」
(中村満重「向燈賭話」巻5-5「犬を殺して怪を去る」より)
おとごぜは、普通「乙御前」と書き、額・鼻・あごが平らで、両方のほおがふくらんでいる顔のこと。また、醜い顔の女をたとえていう語(日国)。さんぺいじまんとも言います。
07-08 17:10

  1. 2022/07/09(土) 04:59:33|
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亀井麻美 : 2022/07/07のツイートまとめ

kameiasami

あたり、西鶴さん本当に上手いと思います。秋聲もきっと面白く読んだのではないでしょうか。
でもなぜ最後に篠六が親父に呑ませるための毒薬を嚙んで砕いたのかはちょっと謎。そうした方が効き目があると思ったんですかね(普通は木槌で叩いて粉にしたりしますけど、慌てたんでしょうね……)。
https://t.co/VH4G7IGJO5
07-07 22:39

徳田秋聲「東京と自然」(「徳田秋聲全集」第23巻、八木書店)
井原西鶴「今の都も世は借物」(『本朝二十不孝』岩波文庫)
「今の都も世は借物」は面白いです。とくに放蕩息子の篠六が死一倍で借りた千両が手数料を諸々引かれて手取り四百六十五両になり、その金もあれよあれよという間に消えてゆく
https://t.co/HSF27kFLif
07-07 22:36

musica possa accoppiarsi alla poesia di un mostro »
であったと……
※« volgare malfattore »、« mostro » とはアレッサンドロ・デ・ステファニのこと。
〖参考〗
HENRI PRUNIÈRES:
G. FRANCESCO MALIPIERO
https://t.co/VHXwXQ0wWg
07-07 16:03

si on les détache de l'action »
と述べています。
ちなみに、マリピエロが《湖のランスロット》の作曲を中止した理由は、彼の妻が台本作家の « volgare malfattore » と不倫関係にあることが発覚したため。つまり、
« Ho distrutto la partitura di quest'opera perché ritengo impossibile che la
07-07 16:03

Henry Prunières は、
« ayant tous une intention descriptive et impressioniste »
« oeuvre inégale mais d'une fraicheur de sentiment, d'une délicatesse de touche, unique dans l'ensemble des créations artistiques de Malipiero. »
であるけれども、しかし、
« perdent leur signification
07-07 16:02

ジャン・フランチェスコ・マリピエロの破棄された序幕と全3幕のオペラ《湖のランスロット》(Lancelotto del lago, 1914-15。台本は無名時代のアレッサンドロ・デ・ステファニ)と、そこから再構成された管弦楽組曲《ある騎士道の物語のために》(Per una favola cavalleresca)について、音楽学者の
07-07 16:01

  1. 2022/07/08(金) 05:00:03|
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亀井麻美 : 2022/07/06のツイートまとめ

kameiasami

#中村満重 #向燈賭話
#マリピエロ #ある騎士道の物語のために
https://t.co/3mxAYXtRIt
07-06 17:53

ドメニコ・ノルディオ(vn)、ティト・チェッケリーニ指揮ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団(Sony Classical)
の演奏の方が優れていると思います。しかし新録の登場は歓迎しますよ。

CRONOLOGIA DELLA VITA E DELLE OPERE DI G. Francesco Malipiero
PARTE SECONDA
https://t.co/9klD4G0OBa
07-06 17:30

が魅力的です。傾向としてはコダーイの《ハーリ・ヤーノシュ》やプロコーフィエフの《キージェ中尉》の系統に連なる管弦楽組曲といえますね。ローマ交響楽団は金管楽器がちょっと弱いですが、悪くはないです。
併録の2曲のヴァイオリン協奏曲は、既出の右側のディスク、
07-06 17:21

(Per una favola cavalleresca, 1914-15, rev.?1920)が期待に違わぬ素晴らしい楽曲で良いですね。もともとはオペラになるはずだった楽曲の前奏曲や間奏曲を4つの交響的挿話として再構成したもののようで、「華麗な音絵巻で、愛、戦い、英雄物語などの情景を想起させるサウンド」(販売サイトの解説)
07-06 17:20

【マリピエロの新譜(左側)】
ジャン・フランチェスコ・マリピエロ:ヴァイオリン協奏曲第1番/《ある騎士道の物語のために》/ヴァイオリン協奏曲第2番。
パオロ・キアヴァッチ(vn)、フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮、ローマ交響楽団(Naxos)。
世界初録音の《ある騎士道の物語のために》
https://t.co/dpHJLhdviv
07-06 17:19

  1. 2022/07/07(木) 05:00:08|
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亀井麻美 : 2022/07/05のツイートまとめ

kameiasami

竹の子笠をうち冠り。盆に豆腐の小半丁チヨコヽヽ走る天窓勝ち。彼の赤本に画いたる。豆腐小僧と見へにける。」
馬琴の読本浄瑠璃で、化物のお家騒動物。寛政12年板行。狸の子として豆腐小僧そっくりの川太郎(河童)が登場します。
https://t.co/lIw2V613cE
07-05 18:51

が打よつて。僅に肥す腹鼓。皮より薄き貧家の軒。そぼゝゝ雨の徒然に。主個(あるじ)の狸は本読さし。空うち眺て。ホウ雨も止だそふな。此の小僧めは何して居る。道路で口争(いさかひ)など為て居らねば宜いが。アヽ子は三界の首かせじやと言ふ間程なく立帰る。狸が一子川太郎まだ九ツの藪育ち。
07-05 18:47

【豆腐小僧みたいな川太郎】
曲亭馬琴「狸和尚の勧化帳化地蔵の略縁起 化競丑満鐘(ばけくらべうしみつのかね)」(『錦廼花園』共隆社、明治20年3月)
〇箱根の先化住居の段
「玉櫛笥(くしげ)箱根の先は化物の。お定まりなる隠れ里。野暮に隣れる化住居。我得手物の指南所に。親子三個(みたり)
07-05 18:47

@tonton1965 「桑中喜語」で「源氏物語は我国淫本の権輿なり」と言っていますね。「為永春水」でも「梅暦」は「源氏物語などより遙に健全である」などと書いています。
07-05 11:45

@tonton1965 吉野紅雨は洋行経験のある小説家、小山清もハーヴァード大学を出て世界漫遊の旅をしたという銀行家ですから、紅雨からすれば君もきっとフランスであの芝居を見て知ってるだろう、という感じなのでしょうね。
07-05 10:59

@tonton1965 どうでしょう。荷風が『冷笑』の「冬の午後」に当たり前のように書名と登場人物を記しているところをみると、知られてはいたのでしょうけれど……
07-05 10:13

@tonton1965 英訳ならありますね
Émile Augier: “Olympe's Marriage”
translated by Barrett H. Clark
https://t.co/vw0w7CzAtk
07-05 10:00

  1. 2022/07/06(水) 05:00:16|
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亀井麻美 : 2022/07/04のツイートまとめ

kameiasami

て冗長になりますね。
私が古典の現代語訳をあまり好まないのも、このような説明的な語句がたくさん入って長ったらしくなるからです。現代語訳を否定する訳ではありませんが、私はできれば註釈付きの原文で読みたいです。
(註釈を読むのが好きというのもありますが)
07-04 23:58

藤村作『評釈 西鶴全集』至文堂、昭和22年2月
https://t.co/6ISmH4mjLF
省略、顚倒が多く難解とされる西鶴の文章に語句を補って意味が通りやすくするとどうなるかという試み。
「難解な原文も平明な文となり、又同時に平凡な文となる」
という当たり前のような結果ですが面白いです。リズム感が失われ
07-04 23:54

【牛鬼淵】
「牛鬼淵は大杉開祖の猟師嘉兵衛次が、此の淵に棲む『牛鬼』なる妖怪を退治したと云ふ愉快な伝説を持つて居る、幽気人に迫る陰惨な淵だ」
住友山岳会 編『近畿の山と谷 時間記録と費用概算』朋文堂、昭和7年6月。
https://t.co/Rufj2B0Jj1
07-04 23:49

  1. 2022/07/05(火) 05:00:17|
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亀井麻美 : 2022/07/03のツイートまとめ

kameiasami

西鶴「本朝二十不孝」冒頭(帝国文庫『西鶴全集』後篇。博文館、昭和5年)
https://t.co/jK2IAJdfMy
07-03 11:30

「明治文学全集」第68巻『徳田秋聲集』(筑摩書房、昭和46年1月)月報に榎本隆司「秋聲と西鶴」という先駆的な論考がありますが、氏は当時「東京と自然」を未見だったようで「本朝二十不孝」についての指摘はありません。こういうところでも八木書店「徳田秋聲全集」の有難味を感じます。
07-03 11:27

なく千年鳥は雲に遊びし。かぎりもなく打闢き九万八千軒といへる家数は信長時代の事なり。今は土手の竹藪も洛中になりぬ。それゝゝの家職して朝夕の煙立ける。(中略)五条の橋弁慶か七つ道具の紙幟を年中書る人も有。又子を思ふ夜の道手を打振て当所なしに疳の虫を指先から鑿出しますと云ふ有」
云々。
07-03 10:18

だろうと推測できます。
秋聲の文章が、具体的には「本朝二十不孝」巻1「今の都も世は借物」の冒頭を指しているのはほぼ間違いないでしょう。
「世に身過は様々なり。今の都を清水の西門より詠め廻せば。立ちつゞきたる軒ばの内蔵の気色朝日にうつりて夏ながら雪の曙かと思はれ。豊なる御よの例松に音
07-03 10:17

の東京の変遷と発展ぶりを描写することは、容易ではなからう」
徳田秋聲「東京と自然」(「新風土」昭和13年6月)より。
ちょうど前掲の肖像写真が撮られた頃に秋聲が書いた文章です。「随筆風の物語」云々の記述から、秋聲が机上に置いていた帝国文庫の『西鶴全集』は、好色物以外の作品を収めた後篇
07-03 10:16

【秋聲と西鶴「本朝二十不孝」】
「西鶴の随筆風の物語を読んでゐると、京の田舎が次第に町に取りこまれ、今まで竹藪であつた処に人の侘住居が出来、人通りの少かつた堤に物売る店が出来たりするさまを、世態の移りかはりや人の栄枯盛衰と共に描写してゐるのに出会すが、数字にも現せないくらゐの最近
07-03 10:15

  1. 2022/07/04(月) 05:00:05|
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亀井麻美 : 2022/07/01のツイートまとめ

kameiasami

最近繰り返し聴く音楽は、シベリウスの交響曲第3番ハ長調作品52(1907)。後期ロマン主義から独自の作風へと移行しつつあった時期の作品です。
演奏は、コリン・デイヴィス指揮ボストン交響楽団による全集から(Philips 原盤)。渋味のある銀色の音色。
https://t.co/EEJbieEJc7
07-01 23:20

上記は太宰治ゆかりの雲祥寺(青森県五所川原市金木町)所蔵の地獄絵とのことです。
07-01 22:42

熱いね(暑いではなく)🔥
#京都市内 #焦熱地獄
https://t.co/LYSKX5cPYB
07-01 17:00

今更の指摘ですが、昭和13年『光を追うて』を執筆していたころの徳田秋聲の肖像写真の机の上には帝国文庫の藤村作校訂『西鶴全集』(博文館、昭和5年)の前篇・後篇のうちの一冊が置かれています(前篇は主に好色物、後篇はそれ以外)。
https://t.co/mq9njvDHMv
07-01 15:05

これだ
Charles-François Daubigny “The Seine: Morning”1874.
https://t.co/Ny0bPwRHOK
07-01 08:42

この絵はドービニーですよね
(今朝のPCのロック画面)
https://t.co/RlJWQBhZYF
07-01 08:17

  1. 2022/07/02(土) 04:59:55|
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亀井麻美 : 2022/06/30のツイートまとめ

kameiasami

鈍刀の代名詞にされたり、志賀に食ひものはうまい物のない所だと言われたり、奈良が気の毒……
でも「仁勢物語」に「乱れそめにしわれ奈良酒に」と駄洒落にされている奈良の酒は、古くから名酒とされていますね。
06-30 17:27

「子に愛て罪を悔む」より、妻と密通していた間男を刺殺す場面。
奈良物とは「中世、大和国(奈良県)に住む刀工の鍛えた刀。近世には主として肥前で鍛造された鈍刀が奈良に移入され、そこで外装されて売り出された。大量生産による粗製の品が多くなったところから、鈍刀のことをもいう」(日国)。
06-30 17:04

【奈良物】
「表の戸蹴放し走り入りける音に驚き起上る所を、続けざまに伐付けれども、脇差は奈良物、皮ばかり切れて通らざりければ、力に任せ伐たり突たり。三十九ヶ所手を負せ、叫喚びけるを取りて押へ、切先喉へ押当て両手を以て突入れける程に、鍔本まで差貫きける」
中村満重「向燈賭話」巻4-1
06-30 17:01

誤:四尺及ぶ
正:四尺に及ぶ
06-30 08:20

  1. 2022/07/01(金) 05:00:16|
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