馬琴「椿説弓張月」の禍獣(わざはひ)という表記が頭に浮かびました。以前にも書きましたが、同書では「怪獣」とも書かれていますね。
https://t.co/ANiNYUIx0e
https://t.co/G2Yk9sUO6c
06-29 17:22
【禍獣(わざはひ)】
曲亭馬琴「椿説弓張月」続編巻6、17折~18折(文化5年)、葛飾北斎画。
https://t.co/mseXkyfLiD
映画《シンウルトラマン》(未見)の怪獣が禍威獣と表記されていると知って、
https://t.co/9ib3oOG97V
06-29 17:21
葛飾北斎画。
https://t.co/w55WNQ3ChE
子供のお腹からはらわたを引っ張り出してて怖すぎるんですけど……
(山猫が飢えて痩せ細って肋が浮き出してるところなどは、さすがに画が細かい)
06-29 17:04
【山猫】
「海東の嶋中に山猫あり毛色灰の如くにして足短く形長大にして四尺に及ぶといへり常は深山幽谷の中にかくれて人の眼にかゝらず飢(うゆる)ときは人家に入りて食を竊(ぬす)み動(やゝも)すれば小児を銜(ついばみ)去りて食ふとなん」
曲亭馬琴「椿説弓張月」後編巻1口絵(文化5年)、
https://t.co/TgjC4Re61p
06-29 17:02
中条きよしの名を連呼する選挙カーに遭遇🚗
06-28 15:36
月夜よし夜よしと人に告げやらば来てふに似たり待たずしもあらず
(古今集巻14恋歌4、692 よみ人しらず)
https://t.co/DaZjc2YeiU
06-28 13:25
【「月が綺麗ですね」の求愛表現例】
〈「月が綺麗ね」
と彼女が言つたとき、仰いで月を見る男は馬鹿だ。〉
竹久夢二「砂がき」(『絵入恋愛秘語』文興院、大正13年9月)。
https://t.co/nj5arpDZGn
06-28 13:25
これを見ていた源頼光は樹上で寝ていた熊を蟒蛇が襲ったのだと判断し、熊を応援するよう配下の者たちに命じます。今にも呑まれそうだった熊は声援を得て反逆しますが、蟒蛇とからみ合って谷底へ落ちていきました。
豊国の挿絵が素晴らしいです。
06-27 17:02
蚺蛇は引裂れじと巻ほどに共に苦しげに吼るこゑ谺(やまびこ)に響て山谷これが為に鳴動せり」
(曲亭馬琴「源家勲績 四天王剿盗異録」巻之八、第十五綴。歌川豊国画)
https://t.co/nQSVRdybZS
06-27 16:58
【熊と蚺蛇】
「谷間より生出(おひいで)て凡(およそ)三囲(みかゝへ)もあるらんと見ゆる松の上に大やかなる熊の居たるを長二十尋あまりの蚺蛇(うはばみ)下より跂登りてこの熊を三巻四巻まきつけ締ころして呑んとするを熊は呑れじと身を起し前足を蚺蛇の顋(あぎと)にかけて引裂んとす
06-27 16:55
【多足類の妖怪】
「この妖怪獣にあらず鳥にあらず多足の虫類とこそ見えて候なれ」
(曲亭馬琴「源家勲績 四天王剿盗異録」巻之八、第十五綴。歌川豊国画)
https://t.co/44pUV8tLv4
06-27 16:53
@moji_ka 御本人にとってはさんざん聞き飽きた話で、目にするだけで腹立たしいのかも知れないですね。
06-26 11:12
文筆家にも変なところで気難しい人がいるんですよね。巻き込みリプした人を片っ端からブロックしたり……
https://t.co/DaX2HL2NL5
06-26 00:19
@moji_ka こういう事例があるようです。
https://t.co/gZqbUaoTOh
たしかそのように呟いておられましたね😅
06-26 00:09
「青年作家噂話」より、「一穂の一銭銅貨」(「文芸通信」昭和11年9月、34~35頁)どこまでホントの話かは判りませんが、一穂なら「女の子に生れたかつた」と言いそうな雰囲気は確かにありますね。
06-24 17:07
気持ちが悪くなつて、三郎にあやまつた。三郎怒つて一円出して女の子にやつた。一穂もまた五十銭出して女の子にやつた。何のことはない、女の子の儲けは一円五十銭。一穂考へて見てまた口惜しがる。「ああ女の子に生れたかつた」岡田三郎に惚れられて見ろ!コワイゾ〉
06-24 15:55
【ああ女の子に生れたかつた――徳田一穂】〈岡田三郎の代理で、本郷までさる女の子を送つた徳田一穂。円タクを降りぎはに五十銭玉を渡した。馬鹿馬鹿しい惚れた女でもないのに、と帰つて蟇口を調べて見ると、無くなつた筈の五十銭がちやんとある。あにはからん、一銭銅貨をやつたのだ。さうなると
06-24 15:54
ペーパーバック版のページでレビュアーが
“Do grab your unabridged OEDs as well as your unabridged Liddell & Scott Ancient Greek and Latin lexicons. You shall most certainly need them to fully appreciate all the terms employed herein.”
と書いてますね😅
https://t.co/QCcKksnOhX
06-23 22:28
Alexander Theroux: “Darconville's Cat”(アレクサンダー・セロー『ダーコンヴィルの猫』1981年)Amazon でも古書が売られていますが、変動はあるものの数万円はするようです。
https://t.co/XFCVOWTQTF
06-23 22:00
と怒鳴った話については、以前に大村彦次郎『文壇栄華物語』から引用したことがあります。
若い頃の水上勉もちょっとだけ登場します。
レーションは、配給食のこと。
06-23 21:44
な口調で語って、肩をゆすって笑った」
野口冨士男『真暗な朝』(「野口冨士男自選小説全集」上巻341頁)。
武田さんとは麟太郎のこと。「秋声全集」は昭和20年に角川書店で企画された全集のこと。この全集企画に対する一穂の非協力的な態度に対して麟太郎が川面に向かって「秋声文学の息子は俺だぞ」
06-23 21:44
「その数日前に徳田家で私とゆきあった折にも、武田さんは熱っぽく秋声全集に対する抱負を述べていた」
「おぼろな記憶をたどると、その夜の武田さんは数日前に徳田一穂さんと蒲田駅の附近へ行って、米兵から路上で洋モクやレーションを買った折の有様を、ちょうど同席していた水上勉君と私にシニカル
06-23 21:43
中村満重「向燈賭話」(元文4年)の一篇「羽州温泉の刃傷」(上編巻之二)が面白いです。
旅先の湯治場で美少年に懸想した水戸藩士の末路。懸想した側とされた側双方の武士の名分のややこしさ(少年の実家は若道法度の家風)、双方の果たし合い。
06-23 10:12
須藤岳史さんの Alexander Theroux “Darconville's Cat”(アレクサンダー・セロー『ダーコンヴィルの猫』)の読書記が楽しみ
06-23 08:59
【秋聲から花外への書簡】
「〇徳田秋聲謹呈御手紙拝見仕候実は過日来旅行中にて其節貴翰を拝見せず昨今漸く帰京致し初めて承知致し候もはや遅れたることと奉存候が右の始末ゆゑあしからず御了承奉願上候」
児玉花外(伝八)『花外詩集』(金尾文淵堂、明治37年2月)所収、「同情録」より。
06-22 16:10
待望の
フリードリヒ・ド・ラ・モット・フケー『魔法の指輪 ある騎士物語』(上・下)池中愛海・鈴木優・和泉雅人翻訳(幻戯書房、2022年5月)
がやっと我が家に届きました。
https://t.co/CUyC0ZveO7
06-22 14:05
「日本の小説は源氏にはじまって西鶴に飛び、西鶴から秋聲に飛ぶ」
#怒らないので一人1つぐらい偏見をどうぞ
#三大文豪
https://t.co/zghEQVvop0
06-22 14:00
【味】
「博学多識有味乎(博学多識は味有るか)」
中村満重「向燈賭話」(元文4年)序。
06-20 23:56
泉鏡花より徳田秋聲の方が偉い
#怒らないので一人1つぐらい偏見をどうぞ
06-20 08:32
『三尺剣』(国民書院、明治37年8月)の項に、「巻末の国民書院広告に(中略)近刊予告が出ているが、刊行されたか否かは未確認」とありますが、未刊行ですね。題名は兄弟姉妹で、母親が同じで父親が異なる意で、何となく翻案物のにおいがする気がします。
06-16 14:39
同〈後編〉明治37年11月。
https://t.co/vkUC1kPT5A
広告掲載本の原作は、ジュール・ヴェルヌ『皇帝の密使ミハイル・ストロゴフ』(Michel Strogoff, 1876)。ちなみに主人公の名は「蘇朗笏(ストロゴツフ)」と表記されていますね。
秋聲近刊の『種ちがひ』については、徳田秋聲全集別巻書誌181頁の
06-16 14:39
「徳田秋聲著
小説『種ちがひ』近刊
秋聲子が筆已に定評あり、此作や氏が千練万鍛の苦心を経しもの、其益々老熟の域に達せしや疑を容れず乞ふ見よ、種ちがひ一篇、奈何に才華喚発たるかを、」
思軒居士訳『瞽使者』〈前編〉国民書院、明治37年10月、広告頁。
https://t.co/SMmDgnkvJX
https://t.co/6JPpkWsIdw
06-16 14:38
誤:夢楽なる日々
正:無楽なる日々
06-14 09:02
ということで織田長益が茶をしばくとは甚だ不適当な表現なのですが、まあ別にいいでしょう。
06-14 08:24
行くこと。「牛しばく」は吉野屋の牛丼を食べること、と1991年の「言語」に説明がありますね。いずれも昭和末期ごろ、主に関西で発生した学生言葉でしょう。
ほかに「ネズミしばく」(ディズニーランドに行く)、「ハゲしばく」(ハーゲンダッツに行く)などがあるようです。
06-14 08:23
【茶をしばく】
「長益にとっては、じつの甥として織田宗家の当主たる信雄の正念場と知りつつも、先だっての覚悟は揺るぎないらしく、ひたすら茶をしばく日々であった」
菅靖匡『小説 織田有楽斎』第八章「無楽なる日々」一(学研M文庫)。
「茶しばく」は喫茶店などにコーヒーや紅茶などを飲みに
06-14 08:23
喜連川藩(足利基氏流、小弓公方系)で起きた怪事ということで目に留まったので。
06-13 15:09
このこと武州小日向月桂寺の僧野州にてみたるよしかたるおほつき(大槻)むらは喜連川殿の領月桂寺もきつれ川どののゆへ有てら(寺)とかや」
初代瑞龍軒恕翁「虚実雑談集」(寛延2年)巻1「嫉妬ふかき女角おひたる事」より。
https://t.co/AmZTZqFmdM
06-13 15:09
「むかし下野国大槻といへる所の寺にゐはい(位牌)おほく有けるに中に鬼誉妙転といへるあり是はある人乃妻すぐれてねたみふかくつゐに狂乱しければ居所をしつらひてい(入)れをきしにつの(角)おひたりければ人みなをそ(恐)れけるにいかがしたりけんほどなく死すその女のかい(戒)名なりといふ
06-13 15:09
賀喜遥香さんが持っているカップとティーポット:
オパールシェル ティーポット パープル(¥2,200)
https://t.co/p3QwGhYcBt
オパールシェル カップ&ソーサー パープル(¥1,400)
https://t.co/2AXxMWWgYb
#備忘録
06-13 15:07
@kakiharuka_1st
#賀喜祭り
乾杯🍸
06-10 21:08
@kakiharuka_1st #賀喜遥香1st写真集まっさら 発売記念SHOWROOM読書会&ティーパーティー✨ 私も参加します🎶
https://t.co/MUSzjUx6HK
06-10 20:53
「尚『祖国』の訳述に就いては台詞の修辞上に徳田秋聲君の助力を煩した点が少くない。茲に同君に向つて大に感謝の意を表する」
ウイクトリアン、サルヅー作、長田秋濤 翻案『祖国』(隆文館、明治39年8月)
https://t.co/iQUMorZNsv
サルドゥ(Victorien Sardou, 1831-1908)はフランスの劇作家。
06-10 15:13
《マダムと女房》(昭和6年)
《隣の八重ちゃん》(昭和9年)
《母の恋文》(昭和10年)
《女医絹代先生》(昭和12年)
#面白い日本映画を4作品挙げる
06-10 12:42
イリナ・イオネスコの字面が一瞬
イリオモテヤマネコに見えた
06-09 20:47
また明治41年は、
「計三つの老婆ものが発表された、老女の表象史におけるエポック・メーキング的な年であった」
(倉田容子『語る老女語られる老女――日本近現代文学にみる女の老い』學藝書林、平成22年)
06-09 17:38
国木田独歩の『二老人』の後に徳田秋聲の『二老婆』、岩野泡鳴の『老婆』が立て続けに書かれたことは、
「それぞれの作家が独歩の作品に対する批判意識を作品競作という形を通して表現していると見ることが出来よう」
(和田謹吾『自然主義文学』至文堂、昭和41年)
https://t.co/aqs2kjHHX5
06-09 17:38
生まれて初めてアイドルの写真集を買ってしまいました。
#賀喜遥香1st写真集まっさら
かわいいです。
@kakiharuka_1st
https://t.co/nvRiWtrPY2
06-08 23:59
こちらの照応関係に言及されるのが普通ですが、翻案疑惑もあったのですね(まあ、秋聲の場合は前科何犯か本人にも判らないくらいだからしょうがないです)。
私も白鳥以上の答え方はできません。
06-08 23:49
徳田秋聲の『二老婆』といえば、
「国木田独歩が明治四十一年一月に『二老人』という作を発表すると、なかふた月おいて徳田秋声が『二老婆』という作品を発表し、つづいて翌月には岩野泡鳴が『老婆』を発表している」
(吉田精一 下村富士男『日本文学の歴史 第10巻――和魂洋才』角川書店、昭和42年)
06-08 23:48
(「新潮」明治41年5月「最近の小説壇」より。「×」の発言は訪問者、「〇」は正宗白鳥。「正宗白鳥全集」第30巻、64~65頁所収)
06-08 23:27
〇さあ、それはあるでせう。誰れの作物にだつて似たのは幾らもあるやうですよ。
×秋聲氏の三月の趣味に出た『裏の家』はどうです。
〇『裏の家』より『二老婆』の方がずつとすぐれた作品でせう。尤も、多勢顔揃ひで出すのだから、それは苦心もされたでせうけれども。」
06-08 23:17
【徳田秋聲『二老婆』に似た筋の外国作品とは?】
「×では、四月の小説界では、何が一番面白いと思はれたですか。
〇青果氏の『家鴨飼』秋聲氏の『二老婆』など面白かったです。
(中略)
×秋聲氏の「二老婆」は、何か外国の作品にあれに似た筋の作品があると云ふではありませんか。
06-08 23:17
これからの生涯ってことであれば、徳田秋聲にしておきます。
先ず全集を最初から読み直します。全集未収録でまだ読めてない作品もありますしね(金風社刊『冤(むじつ)』とか)。
#生涯一作家しか読めないとしたら
06-07 10:08
@tonton1965 なさそうです。
06-07 00:00
上:客間へ入る順番をさんざん譲り合った挙げ句、互いに横向きになって一緒に入るチーチコフとマニーロフ。
中:チーチコフ(左)とマニーロフ夫妻。
下:マニーロフの二人の息子、フェミストクリュスとアルキード。
(ソ連映画《死せる魂》(1983)より)
https://t.co/BCEYikJLTQ
06-06 23:58
@tonton1965 『死せる魂』のロシア語Wikipedia、
https://t.co/kd97thbPqY
の
「Экранизации и театральные постановки/Кинематограф」
によると、1909年から2020年までに9回映像化されているようです。
06-06 23:29
細巻きのふわふわした葉巻ぐらいなら優に一本はのめるほどだった」
ニコライ・ゴーゴリ『死せる魂』第1部第2章より。中村融訳(河出書房新社「ゴーゴリ全集」第5巻)。
映画では、原作に描かれているこのマニーロフ夫妻の長い長い接吻が忠実に再現されています。
06-06 22:41
「それから、これはほとんどのべつだったが、長椅子にかけている時など、よく突然、全くなんの理由もなしに彼のほうがパイプを置くと、彼女のほうも、その時何か仕事もしていればその手を休めて、二人は互いに悩ましげな、長いながい接吻をかわすのだったが、その長いことといったら、
06-06 22:37
ソ連映画《死せる魂》(Мёртвые души, 1983。5部作)より。
ミハイル・シヴァイツェル Михаил Швейцер 監督、
アレクサンドル・カリャーギン Калягин, Александр(チーチコフ)
ユーリイ・ボガティリョフ Юрий Богатырёв(マニーロフ)
ラリサ・ウドヴィチェンコ Лариса Удовиченко(マニーロフ夫人)
https://t.co/dRh349X1Ai
06-06 22:36
【奔走】
「その云ふ所首尾符節を合せたるがごとくなれば当時の女楠とて主君奥方をはじめ大勢の女中達奔走せぬはなかりけり」
(清涼井蘇来「当世操車」巻4-4「物部新蔵娘お弓事/押込なれば蔵へおしこむ」)
ここでの意味は「大事にすること。かわいがること。また、そのもの。秘蔵。ほんそ」(日国)
06-01 16:55
と見られぬ恐しき怪物にて暫し地に伏しけるが別事なければ夜中に北川へ行着きぬこれは烏ガ森より野根山へ猫又の通ふなりと言伝へらる」
(以上、出典は「南路志」)
この中で私の好みの怪獣は猫面のツチノコみたいな「立てかえし」です。
05-31 22:15
三浦氏家僕山中にて異形の物に逢ふ(中略)其長八尺計も有べし火の如く赤き髪を被りて立居ける(中略)大方狒々なるべし」
「昔安芸郡田野村村木佐蔵、木屋茂七、外一両人(中略)烏ガ森といふ難所を通りしにづうといふ声とひとしく大風吹来り四五本の炬火を消す初吹消時、炬火の光に面を見しに二た目
05-31 22:15
足は長し人の如く立ても歩む(中略)羆の類なりしか」
「宝暦年中安芸郡馬路村に怪獣出る面は猫の如く惣身灰毛なり胴の丸さ五六尺にして長七八尺もありけるに手足なし腹する高き所が岩など有て行詰る時は立て先へ先へ倒れるとや里俗名付て『立てかへし』といふ」
「寛延二年八月十六日幡多郡沖島住旧家
05-31 22:14
【江戸時代の土佐の怪獣たち】
寺石正路『土佐郷土民俗譚』(日新館書店、昭和3年10月)より。
https://t.co/kQMX1jBmDw
「寛保二壬戌年六月長岡郡豊永郷下の土居村に怪獣出る頭は牛の如く大きさ八尺廻もあるらんと見ゆ首より上は毛赤く又角なし首より下は又毛黒し胴の廻り二丈も有らんくぐみ手は短く
05-31 22:14
秋聲が「堀江六人斬り事件」(明治38年6月20日発生)の山口米子(後の大石順教)に触れた文章。
事件の凶漢中川萬次郎は犯行の数日前に堀江座で歌舞伎「伊勢音頭恋寝刃」の十人斬りを観たとされており、mesmerism への言及はそのことが念頭にあったからとも考えられますね。
05-31 11:16
いゝ例ではないか。
それでなくてさへ一般人心が、殺伐になつてゐる此頃、その及ぼす影響は大きいのであるから、猥説と同様風俗壊乱取締るべきである。
武士道鼓吹と心得てゐるのか、国粋発揮として許してゐるのか、当局はこの方面にかけては実に、不思議なほど寛大である」
05-31 11:16
唯暗愚な民衆に迎合するものであつて、而も却て民衆その物を毒することになる。毎日ゝゝの新聞の社会面を、埋めてゐる出来事の多くは、かゝる映画を見て、その刺戟を受けて一種メズマリイズムにかゝり、夢中に惨酷極まる惨劇を引き起すことになるのである。
あの両腕を切断された大阪の山口米子等は、
05-31 11:15
【剣劇物と大石順教】
徳田秋聲「大衆文学是否 剣劇物は風壊として取締れ」(「文芸時報」昭和2年9月)より。
「維新とか幕末時代の人物を英雄化して、いたづらに人を殺したり、おとしいれたり、奇を好み変を衒つて事件の上面のみをするゝゝと上つすべりに描写した小説や、映画は、批評の余地もない。
05-31 11:14
Author:亀井麻美
kamei asami
德田秋聲,徳田秋声,德田秋声
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