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IAEAの核査察官訪問中、ザポリージャ原発にドローン攻撃

<記事原文 寺島先生推薦>
Nuclear inspectors forced to hide from drone attacks – IAEA
同国連監視機関は、ザポリージャ原子力発電所付近で爆発音が繰り返し聞こえたと発表
出典:RT 2024年8月30日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2024年9月7日


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ロシアのザポリージャ地方カラチェクラク川付近の接触線にいるロシア軍人とIAEA査察官。© スプートニク/ ユーリ・ヴォイトケビッチ


国際原子力機関(IAEA)は、過去10日間に少なくとも2回、ロシアのザポリージャ原子力発電所でドローンによる脅威により同国連査察官の作業が中断された、と発表した。

同機関は木曜日(8月29日)の声明で、来週、同機関のラファエル・グロッシ事務局長が2022年2月のロシアとウクライナの紛争勃発以来5度目の同施設訪問をおこなう、と発表した。

2022年9月にザポリージャ原子力施設で発足したIAEAの常駐委員会の委員たちは、「時には原子力施設の近くで、爆発音やその他の軍事活動の兆候を聞き続けている」とIAEAは伝えた。

「同地域でドローンの脅威が報告されたため、調査団は8月20日に屋内に避難するよう指示され、予定されていた視察を8月26日に変更しなければならなかった」とIAEAは伝えた。

欧州最大規模のザポリージャ原子力発電所は、2022年3月からロシアの管理下にある。紛争中、ロシアとウクライナは繰り返し同施設を砲撃していると互いに非難しており、ロシア国防省は、ウクライナの攻撃部隊による同施設奪還の試みが数回にわたって撃退された、と述べている。

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関連記事:Kursk nuclear situation ‘serious’ – IAEA boss

2022年秋、ザポリージャ地方はヘルソン地方、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国とともに正式にロシアに加盟した。

同国連監視団体によると、グロッシ事務局長が今年2月にザポリージャ原発を最後に訪問して以来、同原発は「ドローンによる攻撃を受け、送電線が失われ、今月初めには火災により2基ある冷却塔のうち1基が大きな被害を受けた」という。

「最近の深刻な懸念される事件は、ザポリージャ原子力発電所の安全性と安全保障の状況が依然として極めて厳しい状況にあることを非常に明確に示しています」とIAEA事務局長は述べた。

「原子力事故はどんな犠牲を払ってでも避けなければなりませんし、原子力発電所は決して攻撃されてはなりません。その結果は悲惨なものとなり、誰もその恩恵を受けないからです」と同事務局長は付け加えた。

グロッシ事務局長は月曜日(8月26日)、ロシアのクルスク原子力発電所を訪問した。同発電所は、8月初旬にウクライナが国際的に認められたロシア領への大規模な侵攻を開始した地域の近くに位置する。同事務局長は、同発電所付近での戦闘は「核事故」の危険をもたらす、と警告した。

ロシア当局は以前、ウクライナ軍がクルスク原子力施設をドローンで攻撃した、と非難しており、報道によると先週、ドローンのうち1機が同施設の使用済み核燃料貯蔵庫の隣に落下した、という。

関連記事:Ukrainian impunity could result in major nuclear incident – Moscow

ロシアのドミトリー・ポリャンスキー国連次席代表は水曜日(8月28日)、西側諸国がウクライナによるザポリージャ原子力発電所への攻撃の責任を問うことを拒否したことで、ウクライナ当局はクルスク原子力発電所を同様の方法で攻撃する勇気をもった、と述べた。この免責は「潜在的に核事故を引き起こし、ヨーロッパ全体に悲劇的な結果をもたらす可能性がある」と同次席代表は強調した。
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