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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
朝青龍バッシング
朝青龍は、とうとうモンゴルに帰国して療養。

確かに本人の行動もウカツであり、反省すべき点は多々あるとは思う。しかし、最近のメディア上げての凄まじい朝青龍叩きは、以前、「朝青龍を本当に廃業まで追い込んでよいのか」でも書いたが、やはりやり過ぎという気がしてならない。「モンゴルでの行動次第では追放だ」などとの論調もあり、本当にこれ以上バッシングが続くと、日本・モンゴル間の友好関係にもヒビが入りかねないのでは。

「大事な巡業を」、「仮病を使ってズル休みして」、「サッカー遊びに興じていた」のが、国技たる大相撲の横綱としてけしからん、廃業だ、というのが朝青龍叩きの論調だが、このなかには幾分の誤解も含まれてるのではないか。8月10日に書いた内容を、もう一度補足、整理してみたい。

巡業については、確かに楽しみにしている地方の相撲ファンを考えると、相撲取れずとも本来は参加したほうがよかった。ただ、巡業はあくまで余興であって、本気で相撲取る場ではない。通算成績に関係ないのもその証拠。「本場所と同じ重要な仕事を放り出して」と書くメディアには、ちょっと疑問を感じる。ま、好き勝手に休んでよいものでもなかろうが、休む許可は正式に得ているのだし。

仮病説に関しても、疲労骨折や靭帯損傷で、激しい格闘技はできないにしても、草サッカー程度はできるという状況は不思議ではない。仮病と断定する材料もないのでは。(確かに、問題が紛糾した後、精神状態について入れ替わり立ち替わり解説したヘンな医師達は、ヒイキの引き倒しで、かえって朝青龍に対する印象を悪くしてしまったのだが)巡業休場にあたって相撲協会に提出された医師の診断が否定された訳ではなく、ズル休みとまで決めつけるのはどうかね。

サッカーについても、別に遊んでた訳ではなく、モンゴルの国が主催した少年向けのチャリティーイベント。「日本外務省を通じて無理に参加を要請し、ご迷惑をおかけしました」と在日モンゴル大使館からも相撲協会に謝罪がされているとの報道もあった。これも、まるで遊んでたように報ずるメディアが多いような。

もうひとつ「勝手にモンゴル帰ってけしからん」という批判も見聞きするが、モンゴル人がモンゴル帰るのに許可要るというのも不可解な話。プロ野球にアメリカから来た出稼ぎ外人は、怪我したら療養にサッサと帰っている。

まあ、そんな訳で、昨今の朝青龍バッシングには辟易した感があったのだが、ネットで朝青龍バッシングに異をとなえるブログを見つけた。ずいぶんアクセスあってコメントもついている。「朝青龍を今すぐ相撲界から追放しろ」などという意見よりは、むしろこちらのほうにずっと同感するなあ。
外国人イジメとも取れる朝青龍批判には、私自身は昔から懐疑的で、ブログ移行前の過去日記にもいくつか記述あり。せっかくだから整理のためにリンクを張っておこう。


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