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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「昭和の店に惹かれる理由」 を読んだ。
銀座教文館は、演劇系のみならず飲食関係の本も充実している。神保町の寿司屋「鶴八」が取り上げられていたので、「昭和の店に惹かれる理由」を購入。

私が寿司屋巡りを始めた遠因は、この神保町「鶴八」の先代、諸岡親方が書いた「神田鶴八鮨ばなし」を読んだから。勿論、読んだ時は下っ端の若手サラリーマンだったから、寿司屋巡りする金銭的余裕なんて無かったけれども。

「鶴八」を引退した後の諸岡親方には、「新橋鶴八30周年パーティー」で石丸親方に紹介して頂いてお会いして、なんだか憑き物が落ちたような気になったが、先代が健在の時も、代替わりした今の神田「鶴八」にも一度も行っていない。

店を引き継いだ田島親方のインタビューは、「鮨を極めるで読んだ時とあまり変わり無し。元々が真面目、愚直な職人で、そんなに面白みは無いのかなあ。しかしそれでもなかなか興味深い記事。今度一度訪問してみるか。

その他、とんかつ「とんき」、天ぷら「はやし」、おでんの「尾張屋」、餃子の「スヰートポーズ」など、まさに昭和を体現した店の紹介が実に面白い本なのであった。「食べもの屋の昭和―伝えたい味と記憶」を思い出した。本棚からまた発掘して読まないと(笑)