先週の木曜日は会社帰りに神保町「鶴八」。前週に電話した際は満席であったので再トライ。

早めの時間に入店。既に２人組の先客が居て次々と握りを注文しているので、こちらは様子を見ながらゆっくりと。お酒は四国の「石鎚」を冷酒で。お通しは〆たアジを軽く炙った一品。

いつも通り、寿司種の札からつまみを注文。白身はカレイとヒラメ両方が種札にあったが、やはり今の季節ならカレイかな。カレイは入荷が少なかった由。カレイ独特の淡白な旨味。アワビ塩蒸しもつまみで。香り歯応えと共に旨味十分。

「しみづ」がオンライン予約に移行した話をすると、石丸親方は、「まあ、うちはずっと昔ながらの電話予約でやりますよ」」との事。新規客から連絡無しのドタキャンも食らう時があるけれども、そんな時は電話番号が分かっているので、それ以降は着信拒否して「出禁」にすると。まあまっとうな対応である（笑）

トリ貝をつまみで。今年は漁はよろしくなかったと。雨や台風で海が濁るとダメなのだとか。ミル貝もつまみで貰った。

この辺りでお茶を貰って握りを。中トロ２、コハダ２、アナゴ２。最後はカンピョウ巻。巻物は「鶴八最後の弟子」君が作成。どれも「鶴八」伝来の真っ当な仕事。

最後に何故か親方が、厚岸のシングルモルトを一杯ご馳走してくれた。アイラ島のウイスキーを思わせるヨードの香りがする。厚岸は牡蠣で有名だとの事だが、土壌のミネラルが海に流れて行くのだろうか。食後にしばし芳醇なウイスキーを楽しんだ後で勘定を。ごちそうさまでしたと店を出ようとすると親方はまた、「うちは昔ながらのやり方でずっとやりますんで」と再び宣言。良いねえ。