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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「新橋鶴八」訪問。


先週の土曜日は久々に「新橋鶴八」。

土曜日に「新橋鶴八」に行ったのだがSL広場は結構な賑わい。鉄道フェスタというのは鉄道発祥150年関連のイベントだったのだろうか。随分密だったし鉄じゃないので店は覗かなかったのだが。

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早い時間に入って、親方とのんびり雑談。ブリはもう入っており、握りにはちょうど旨い具合なのだが、海水温の関係か最近は北海道から下に降りて来ないとのこと。大型のブリが冬場に能登で捕れた頃とはちょっと様子が違うらしい。ブリの照り焼きを所望すると、後でちゃんと出しますからとのこと。

日本海側ではスルメイカが記録的な不漁らしいが、津軽海峡でスルメイカを餌にして太るという冬場の本マグロは今シーズンどうなる。サンマも不漁で定食屋で出せる値段ではないというが、これまた資源は。魚種交代というより海洋資源の枯渇があちこちで始まっているような気もする。

五十嵐親方によると、この週末の営業後に鶴八一門の旅行なのだという。

「しみづのボブ・サップっていましたよね?」「弟子に居たねえ」。伊豆のボブ・サップの店に皆で行くのだという。「ボブ・サップと言うと皆覚えてるんですけど、本名は誰も覚えてないんですよ」と。そう言われれば確かに知らないなあ。今でいうと、大相撲の御嶽海に顔は似ていたか。「祇園まつもと」がまだ弟子だった頃、同時期に店に居たのだよなあ。

お酒は、最初に頼んだのはなんだっけ(笑) 2本目が「雪の茅舎」。ふっくらした芳醇な旨み。最後は「高尾の天狗」。「雪の茅舎」のままでもよかった。

つまみは何時も通り適当に切られてくる。この日は先客が居なかったので、先客が頼んだものが問答無用で一緒に出てくる事が無くて良かった(笑)あれは、他人に自分の食べるものを決められているようで嫌なんだなあ。

まずヒラメ。身肉に旨みあり。もう秋も深まってきた。サバ。寒さが増すとこれからまた脂が乗ってくるだろう。石垣貝。後で食したものを書いたメモには無かったのだが、種札になかったから忘れたのでは。漬け込みのシャコ。

ブリ大根もつまみで供される。「笹田ですよ」と親方は言うのだが、ブリはまだちょっと脂薄く大根は京野菜の大根じゃないからなあ(笑) しかし寿司屋で温かい一品が出てくるとこの時期ほっとする。

メモには「ミル貝」とあるが、貰っただろうか。食べたでしょうと言われると、ミル貝の味そのものは、記憶の引き出しから色んな所で食した味が出てくるので、時間が立つと分からなくなる。鯛の酒盗でお酒終了。

この辺りで握りに。握りの順序は、若干メモと記憶が違う気がするのだが。小さめに握ってくれと所望したが、段々と大きくなっていった印象。最後のアナゴはある程度酢飯の量がないとバランスが崩れるのだろうけど。

酢飯は、米の旨みを残すよい具合。若干温度が高いかな。コハダは肉厚。鶴八伝来のネットリした旨み。ブリ。この時期のブリは脂がくどくなくサラリとして握りに合う。ノドグロは皮目を炙ってあったか。最近は定番となり、常連のお客が築地の業者で種札を作ってくれたとか。

中トロ、アナゴと来て、握りが段々大きくなっておしまいという記憶があるのだが、ちょっとメモとは違うな。イワシが出たのかもしれない。メモに最後に記された種はなんだったか判読が難しい。

ということで、当日はほろ酔い加減でタクシー帰宅したのであった。

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