先週土曜日は、西大島「與兵衛」、久々の訪問。
7月最初に「しみづ」に行って「西大島行ってますか」と聞かれてそういえばしばらく行ってない事を思い出して予約したのだった。緊急事態宣言など出ていた期間はどうしても出不精になった。最近は6時半の営業開始。西大島銀座をブラブラ歩くと、新しく一軒家みたいなものも建っている。街も人も変わりゆくな。
入店して手指消毒、一番奥の席に着くと隣とはアクリル板。前からありましたっけ?と問うと「あったよ」との返事。blogで確認すると前回の訪問は去年の12月で、この時からアクリル板は設置されていたのであった。最近、物忘れが激しくなった(笑)
親方に昨今の営業状況を聞くと、宣言下では休んでいたし、最近はお客の数がまとまらないと営業しない由。まあ夜の営業だけで一回転だから、予約一組だけで営業しても効率が悪いのだろう。
親方は、この前市場で清水親方に会った話を。市場ではマスクしてなかったと。頑張っている。千万人と言えども我行かん。反マスクの漢ですな(笑)
ほどなくカウンタには本日の予約が全員集合。殆ど初めてという新規のお客さんは一組。新しいお客さんがいると親方の喋りにエンジンがかかって毎回盛り上がるのだった。
最初のお酒は本日の大吟醸、はせがわ酒店のお勧め、加茂錦。軽い酸味とその奥にふくよかな甘味がある。初めての客に親方は、伯楽星、開運、九平次、十四代本丸など、やたらに日本酒がお得だと勧める。まあビールか日本酒しか置いてないのだが、確かに良心的な値段で置いてある。
最初にお通しの一皿。ホタテ煮浸し、中トロ炙りヅケ、アワビ塩蒸し、肝、しゃこ煮浸し。親方によると最近は良いしゃこがなく、愛知のしゃこが入ったのは実に久々だとか。以前はふっくらした大型のしゃこが毎回出ていたけれど、考えるとそれも随分と前か。
お酒はその後、九平次、十四代本丸。適当な頃合いで全員一緒に握りに移行。
まずマグロ赤身のヅケ、そして中トロヅケ。マグロが2種類出るのは珍しい。白イカも軽く醤油たれに潜らせる。皮目を炙って薄切りにして3枚つけるシマアジの甘酢づけはあさつきを噛ませる。ごま醤油づけは一味を隠し味に。
エビは細巻のような小型だが、親方によると愛知の天然で、この大きさの天然は珍しいのだと。
飲みながら、あれこれ考え事をしていたので、気づいたら握りが前に置かれている場合あり。親方は手が早い。新規のお客さんには出す時に種の説明するのだが、こちらにはもうしてくれないからなあ(笑)
北寄貝は甘酢に漬けた独特の深い甘み。これも毎回感心する。
光り物は、カスゴ、アジ、鮎、イワシと4種類。脂の乗り具合によって微妙に〆具合を変えている。鮎は皮目を炙った香ばしい香り。イワシもトロトロの脂が固形化したような〆具合で口中で種と酢飯が同時に溶け崩れる。ここの酢飯も一般の店より若干温度が低いが、硬めの炊き具合で、仕事をした種との相性が素晴らしい。
親方に、弟子を取らないのか聞くと教えるのが面倒だと。経験者を入れればよいのではと言うと、変な癖がついているから嫌なのだという。唯一無二の與兵衛の仕事を誰か継いでもらいたいけれども。
奥さんによると親方は今年72歳になるというのでちょっとビックリ。まあ考えてみれば、こちらだってそれなりに年を取っているのだから、寿司屋の親方だけ昔のままのはずがない。諸行無常、何事も変わりゆくなあ。
そういえば、この前「新橋鶴八」に行った時、「すきやばし」の御大がもう90歳を超えていると聞いて驚いた所だった。誰でもみんな同じように年は取って行く。
漬け込みのハマグリとアナゴは独特の風味あるツメが素晴らしい。最後に卵焼きを一切れもらって終了。あれこれ話も弾んで楽しい夜だった。勘定してもらって西大島銀座をブラブラ大通りまで。翌日の日曜日は、日帰りで大相撲名古屋場所弾丸観戦なので、タクシーで早めに帰宅しないいけないのであった。
7月最初に「しみづ」に行って「西大島行ってますか」と聞かれてそういえばしばらく行ってない事を思い出して予約したのだった。緊急事態宣言など出ていた期間はどうしても出不精になった。最近は6時半の営業開始。西大島銀座をブラブラ歩くと、新しく一軒家みたいなものも建っている。街も人も変わりゆくな。
入店して手指消毒、一番奥の席に着くと隣とはアクリル板。前からありましたっけ?と問うと「あったよ」との返事。blogで確認すると前回の訪問は去年の12月で、この時からアクリル板は設置されていたのであった。最近、物忘れが激しくなった(笑)
親方に昨今の営業状況を聞くと、宣言下では休んでいたし、最近はお客の数がまとまらないと営業しない由。まあ夜の営業だけで一回転だから、予約一組だけで営業しても効率が悪いのだろう。
親方は、この前市場で清水親方に会った話を。市場ではマスクしてなかったと。頑張っている。千万人と言えども我行かん。反マスクの漢ですな(笑)
ほどなくカウンタには本日の予約が全員集合。殆ど初めてという新規のお客さんは一組。新しいお客さんがいると親方の喋りにエンジンがかかって毎回盛り上がるのだった。
最初のお酒は本日の大吟醸、はせがわ酒店のお勧め、加茂錦。軽い酸味とその奥にふくよかな甘味がある。初めての客に親方は、伯楽星、開運、九平次、十四代本丸など、やたらに日本酒がお得だと勧める。まあビールか日本酒しか置いてないのだが、確かに良心的な値段で置いてある。
最初にお通しの一皿。ホタテ煮浸し、中トロ炙りヅケ、アワビ塩蒸し、肝、しゃこ煮浸し。親方によると最近は良いしゃこがなく、愛知のしゃこが入ったのは実に久々だとか。以前はふっくらした大型のしゃこが毎回出ていたけれど、考えるとそれも随分と前か。
お酒はその後、九平次、十四代本丸。適当な頃合いで全員一緒に握りに移行。
まずマグロ赤身のヅケ、そして中トロヅケ。マグロが2種類出るのは珍しい。白イカも軽く醤油たれに潜らせる。皮目を炙って薄切りにして3枚つけるシマアジの甘酢づけはあさつきを噛ませる。ごま醤油づけは一味を隠し味に。
エビは細巻のような小型だが、親方によると愛知の天然で、この大きさの天然は珍しいのだと。
飲みながら、あれこれ考え事をしていたので、気づいたら握りが前に置かれている場合あり。親方は手が早い。新規のお客さんには出す時に種の説明するのだが、こちらにはもうしてくれないからなあ(笑)
北寄貝は甘酢に漬けた独特の深い甘み。これも毎回感心する。
光り物は、カスゴ、アジ、鮎、イワシと4種類。脂の乗り具合によって微妙に〆具合を変えている。鮎は皮目を炙った香ばしい香り。イワシもトロトロの脂が固形化したような〆具合で口中で種と酢飯が同時に溶け崩れる。ここの酢飯も一般の店より若干温度が低いが、硬めの炊き具合で、仕事をした種との相性が素晴らしい。
親方に、弟子を取らないのか聞くと教えるのが面倒だと。経験者を入れればよいのではと言うと、変な癖がついているから嫌なのだという。唯一無二の與兵衛の仕事を誰か継いでもらいたいけれども。
奥さんによると親方は今年72歳になるというのでちょっとビックリ。まあ考えてみれば、こちらだってそれなりに年を取っているのだから、寿司屋の親方だけ昔のままのはずがない。諸行無常、何事も変わりゆくなあ。
そういえば、この前「新橋鶴八」に行った時、「すきやばし」の御大がもう90歳を超えていると聞いて驚いた所だった。誰でもみんな同じように年は取って行く。
漬け込みのハマグリとアナゴは独特の風味あるツメが素晴らしい。最後に卵焼きを一切れもらって終了。あれこれ話も弾んで楽しい夜だった。勘定してもらって西大島銀座をブラブラ大通りまで。翌日の日曜日は、日帰りで大相撲名古屋場所弾丸観戦なので、タクシーで早めに帰宅しないいけないのであった。