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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「新ばし しみづ」訪問して、懐かしい話など。
土曜日に「新ばし しみづ」訪問。

OMAKASEネット予約に切り替わって以来、最初に飲み物を注文する際、「日本酒のリストを見せてくれ」とか「芋焼酎の水割り」とか頼む、明らかにこの店に初めて来たのだと思う客によく出くわす、いや、なんなら殆どそんな客の時もある。しかし、この日は何故か全員慣れた客が殆どだった。

お酒は常温を貰って始めてもらう。お通しはしらすおろし。1年ずっとワカメで通すのかと思っていたが、久々の変更。塩と煎り酒は別皿で供される。

清水親方は「九州場所は行ったんですか」と。そういえば前に来た時に遠征する話をしたかもしれない。千秋楽のチケットは取れてフライトもホテルも押さえていたのだが、仕事が立て込んで遠征を直前にキャンセルしたのだと回答。もったいなかった。

西大島「與兵衛」の話になって親方は11月に訪問したようだ。私もキャンセル待ちをしていたら連絡があり、12月後半になんとか予約できたのだった。「しみづ」は年末までにあと1回予約を入れてある。正月の営業は5日まではOMAKASEで受け付けないというので、その場で予約を入れてもらった。

まずおまかせのつまみから。私は握りは決まったものしか食さないので、他の客に握りで出す寿司種も、時々つまみで登場する。

まずヒラメ。上等な白身。スミイカは細切りで。タコは、新橋鶴八とは違い、歯応えを残した煮上げなのだが、香りも旨味もある。シャコは肉厚で大型。北海道産だがもう禁漁になったのだと。

サバは〆たものと皮目を炙ったものと。脂が乗っている。小粒な生牡蠣は軽く塩を当ててある。クリーミーな旨味。ワインも合うかなと問うと、意外に生臭さが立つので、やはり日本酒ですよとの事であった。

赤貝も肉厚の身。暖かい白子ポン酢が出ると、ああ冬だなあと感じる。漬け込みハマグリは鶴八系伝来の仕事。あん肝赤酒煮はこの店冬場の名物。癖のない旨味が実によい。ウニもつまみで。

この辺りでお茶を貰って握りに移行。

まず中トロ2。しっかりした赤酢の酢飯にマグロの旨味が解け崩れる。強い〆のコハダもこの店独特。今日はイワシが1貫。酢〆されているがトロトロに脂が乗って実に旨い。アナゴは塩とツメで。これまた鶴八伝来、トロトロに柔らかく旨い。最後はカンピョウ巻を半分貰って終わり。

他にも清水親方と、「笹田」の予約が取れない話や、コロナ禍の話やら、昔の「しみづ」はまだカウンタに灰皿が置いてあった話などして懐かしくも面白かった。

私が「しみづ」に通い始めたのは2001年で、その頃は、「しみづ」に限らず、他の寿司屋のカウンタでも、結構普通にタバコが吸えたんだよなあ。「銀座新富寿司」でもカウンタに灰皿が置いてあった記憶が。私はその時、既に禁煙していたので、「しみづ」のカウンタでタバコ吸った事はないのだが。しかし、店での禁煙が当たり前になった今となっては、もう信じられない昔の物語。