このところ仕事関連で夜の予定が結構入っており、寿司屋巡回がしばらく中断していた。
先週の木曜夜は、会社を出て、そうだ寿司屋巡回するかと「新ばし しみづ」に久々に電話。「今日は一杯ですか」と聞いたのも悪かったが、お弟子さんは「8時には満席になります」との返答。すぐに入店すれば別に大丈夫なんだが、その後が満席で詰まっているというのは、なんとなくバタバタが予想されて寄る気が萎える。「じゃあ、また」と訪問はまたの機会に。
それならばと「新橋鶴八 分店」に電話。すると留守電で、「本日は出張のためお休み頂きます」と。開店間もないのにもう出張営業するようになったとはエライもんじゃないか。
しからばと、築地「つかさ」に電話すると、「申し訳ございません。今日は満席なんです」と。この日は寿司運が無いなと無理せずに、ビールで担々麺食して帰宅。もっと事前に予約できればよいのだが、なかなか予定がねえ。
翌日、金曜日に会議から戻るとiPhone6に留守電が。聞いてみると「新橋鶴八 分店」からで、「昨日は電話頂いてありがとうございました。出張営業で休んでおりました。またよろしくお願いいたします」と。電話の履歴見て返事の電話かけるとはなかなか律儀な営業熱心だ(笑) 最後に「本日も今のところ開いております」と残っていた。
それから結構仕事でドタバタして、夕方にようやく思い出して「分店」に電話してみると、「申し訳ありません。あれから次々電話ありまして、今夜は満席になってしまいました」と。出張営業も入るし、満席だし、商売繁盛で結構な話だが、私のほうはこの日も寿司運が無かった。そのまま帰宅。
という訳で、土曜日は「新ばし しみづ」に予約。なんだかんだで、随分と間が空いてしまった。この前来たのはお弟子さんが営業する日だったから一ヶ月以上か。電話では親方が、今のところ時間短縮して営業しているので夜は夕方6時からだと。
6時に入店。親方は膝の不調で手術して3週間ばかり店を休んでいたのだが、ようやく復活。しかし長時間立っているとやはり腫れてくるので、今は昼は一回転、夜は開店時間を1時間遅らせて二回転を目処の営業なのだとか。寿司屋仕事は立ち仕事だからそれは大変だろう。
「売上は減りますが、弟子の給料は払わなければいけないですから大変ですよ」と親方が言うので、「仕事は楽になってるのだから、お弟子さんのほうから、給料は一部返しますと言ってくるんじゃないの」と冗談言うと、お弟子さんが真に受けて眼が泳ぐ。冗談だよ(笑)
「分店には行かれてますか」と問われたので、最近行った感想などあれこれ。「新橋鶴八」軍団は温かい連帯がある。
分店でウニを握ってくれという客がいた際は、軍艦のようにシャリ玉をつくって、ウニをすくって載せて、「ハイ」と出してた事を話すと、それは本店の石丸親方も、握ってくれと無理言われたら、「何でも握れますよ」と、平気な顔でそうやってた由。まあ、ウニは江戸前伝統の寿司種ではないから、軍艦ではなく握ってくれという客のほうが妙だとも思うが。ウニは海苔の風味が合うし、小柱も握りよりも絶対に軍艦だなあ。
そんな雑談してるうちに隣に、最多来店記録F氏が来訪。ここが休みの3週間どうしてたか伺うに、その間他の寿司屋には一切行かず、知り合いのフレンチに通ってた由。これでなくては年間200回以上来店の記録は作れない。
お酒は常温で。つまみはいつも通りおまかせ。ヒラメは旨味十分。スミイカは塩でもよい。タコはしっかりした身に旨味充実。最多来店記録F氏にはこの日の朝メールで、「本日のタコは身がしっかり締まってます」と連絡あったとのこと。F氏は漫然と食べる人ではなく、「これはイマイチ」、「これは昨日のほうが美味かった」と的確に批評する「怖い客」。俺はあそこ行った、ここも行ったと偉そうに威張る一見客は寿司屋には何一つ怖くない。毎日のようにずっと来ている客の批評が一番怖いだろう。 F氏が今年一番かもしれないというタコは、確かに旨かった。
〆たサヨリ細切り生姜醤油和え。牡蠣の塩辛、サバ、小柱、青柳、漬け込みのハマグリ、ブリは切り身を網で照り焼きにして辛子添え。これは初めてお目にかかるが旨かった。
握りでは、まずキス。中トロはシットリと身肉に旨味あり。コハダはまるで新子のような小型を二枚づけで。天草のコハダが今年はよろしくないのだとか。肉厚の赤貝も握りで。さきほどの話でウニの握りの話が出たからか、綺麗に粒が揃った赤ウニを4つばかり並べて一貫握ってきた。これはちゃんと握ってあるんですと親方が笑う。やろうと思えば何でも握ることはできて、できないのはイクラくらいかと。穴子は塩とツメで。最後はいつも通りカンピョウ巻で〆。
その後、「P.M.9」に移動して、朝の連続TV小説と、ニッカ、サントリーの関係などあれこれバーテンダーM氏と雑談。そのうちF氏も来訪してまたあれこれ。しかし翌日は5時起きで茨城まで行ってゴルフなので、適当な所で切り上げてお先に失礼したのだった。
先週の木曜夜は、会社を出て、そうだ寿司屋巡回するかと「新ばし しみづ」に久々に電話。「今日は一杯ですか」と聞いたのも悪かったが、お弟子さんは「8時には満席になります」との返答。すぐに入店すれば別に大丈夫なんだが、その後が満席で詰まっているというのは、なんとなくバタバタが予想されて寄る気が萎える。「じゃあ、また」と訪問はまたの機会に。
それならばと「新橋鶴八 分店」に電話。すると留守電で、「本日は出張のためお休み頂きます」と。開店間もないのにもう出張営業するようになったとはエライもんじゃないか。
しからばと、築地「つかさ」に電話すると、「申し訳ございません。今日は満席なんです」と。この日は寿司運が無いなと無理せずに、ビールで担々麺食して帰宅。もっと事前に予約できればよいのだが、なかなか予定がねえ。
翌日、金曜日に会議から戻るとiPhone6に留守電が。聞いてみると「新橋鶴八 分店」からで、「昨日は電話頂いてありがとうございました。出張営業で休んでおりました。またよろしくお願いいたします」と。電話の履歴見て返事の電話かけるとはなかなか律儀な営業熱心だ(笑) 最後に「本日も今のところ開いております」と残っていた。
それから結構仕事でドタバタして、夕方にようやく思い出して「分店」に電話してみると、「申し訳ありません。あれから次々電話ありまして、今夜は満席になってしまいました」と。出張営業も入るし、満席だし、商売繁盛で結構な話だが、私のほうはこの日も寿司運が無かった。そのまま帰宅。
という訳で、土曜日は「新ばし しみづ」に予約。なんだかんだで、随分と間が空いてしまった。この前来たのはお弟子さんが営業する日だったから一ヶ月以上か。電話では親方が、今のところ時間短縮して営業しているので夜は夕方6時からだと。
6時に入店。親方は膝の不調で手術して3週間ばかり店を休んでいたのだが、ようやく復活。しかし長時間立っているとやはり腫れてくるので、今は昼は一回転、夜は開店時間を1時間遅らせて二回転を目処の営業なのだとか。寿司屋仕事は立ち仕事だからそれは大変だろう。
「売上は減りますが、弟子の給料は払わなければいけないですから大変ですよ」と親方が言うので、「仕事は楽になってるのだから、お弟子さんのほうから、給料は一部返しますと言ってくるんじゃないの」と冗談言うと、お弟子さんが真に受けて眼が泳ぐ。冗談だよ(笑)
「分店には行かれてますか」と問われたので、最近行った感想などあれこれ。「新橋鶴八」軍団は温かい連帯がある。
分店でウニを握ってくれという客がいた際は、軍艦のようにシャリ玉をつくって、ウニをすくって載せて、「ハイ」と出してた事を話すと、それは本店の石丸親方も、握ってくれと無理言われたら、「何でも握れますよ」と、平気な顔でそうやってた由。まあ、ウニは江戸前伝統の寿司種ではないから、軍艦ではなく握ってくれという客のほうが妙だとも思うが。ウニは海苔の風味が合うし、小柱も握りよりも絶対に軍艦だなあ。
そんな雑談してるうちに隣に、最多来店記録F氏が来訪。ここが休みの3週間どうしてたか伺うに、その間他の寿司屋には一切行かず、知り合いのフレンチに通ってた由。これでなくては年間200回以上来店の記録は作れない。
お酒は常温で。つまみはいつも通りおまかせ。ヒラメは旨味十分。スミイカは塩でもよい。タコはしっかりした身に旨味充実。最多来店記録F氏にはこの日の朝メールで、「本日のタコは身がしっかり締まってます」と連絡あったとのこと。F氏は漫然と食べる人ではなく、「これはイマイチ」、「これは昨日のほうが美味かった」と的確に批評する「怖い客」。俺はあそこ行った、ここも行ったと偉そうに威張る一見客は寿司屋には何一つ怖くない。毎日のようにずっと来ている客の批評が一番怖いだろう。 F氏が今年一番かもしれないというタコは、確かに旨かった。
〆たサヨリ細切り生姜醤油和え。牡蠣の塩辛、サバ、小柱、青柳、漬け込みのハマグリ、ブリは切り身を網で照り焼きにして辛子添え。これは初めてお目にかかるが旨かった。
握りでは、まずキス。中トロはシットリと身肉に旨味あり。コハダはまるで新子のような小型を二枚づけで。天草のコハダが今年はよろしくないのだとか。肉厚の赤貝も握りで。さきほどの話でウニの握りの話が出たからか、綺麗に粒が揃った赤ウニを4つばかり並べて一貫握ってきた。これはちゃんと握ってあるんですと親方が笑う。やろうと思えば何でも握ることはできて、できないのはイクラくらいかと。穴子は塩とツメで。最後はいつも通りカンピョウ巻で〆。
その後、「P.M.9」に移動して、朝の連続TV小説と、ニッカ、サントリーの関係などあれこれバーテンダーM氏と雑談。そのうちF氏も来訪してまたあれこれ。しかし翌日は5時起きで茨城まで行ってゴルフなので、適当な所で切り上げてお先に失礼したのだった。