先週の火曜日、OMAKASEを覗いてみると、「新ばし しみづ」に当日空きが1席ある。早速予約。
仕事を早めに終えて定刻通り入店。
外は暑いので日本酒は冷たいものを所望。ここではいつも酒の銘柄は聞いた事がないのだが、時折尋ねる客に答えている銘柄を聞くと、結構ポピュラーな良い酒を置いてある。ワインやシャンパーニュも清水親方が好きなので置いてあるが、銘柄は限定的。まあバーじゃないからなあ。
定刻にカウンタに客が揃い、一斉に始まる。
おまかせのつまみから。私は食する握りの個数は少なく、種も基本的には決まっているので、握りに出る種がつまみで出されたりで調整があり、コースの進行が若干他のお客とちょっと違う。
最初の白身はアラ。本来ならこの季節はカレイが登場するのが普通だが、良いものがないのだという。アラは独特の風味があって旨味も乗っている。
白イカは細かく包丁を入れる。スミイカとは違った甘味。タコは歯応えを残して茹で上げてあるが、香りも旨味も何時もながら良い。
カツオは辛子醤油で。脂が良く乗っている。この前ニュー新橋ビルで聞いた「今年はカツオの当たり年」説を清水親方に聞いてみると、確かに良い物が上がっているのだが、問題は今の漁場が北海道で北上が早いこと。この時期にそんな北で獲れていて、秋口にちゃんと戻ってくるだろうか、そのうちプツンと獲れなくなるのが心配だと。やはり水温の上昇が影響しているのかもしれない。
前の週に訪問した「與兵衛」の話など親方と。9月にはこの店でも「輿兵衛」でも何度もお会いした常連のK氏と同行して訪問するという話。K氏は既に予約枠をたくさん押さえているらしい。
OMAKASEでの予約になってから、初めてのお客が増え、親方と会話するお客が昔より少なくなっている気が。ちょっと手が落ち着いた頃に親方とあれこれ雑談。
この週末に名古屋に観戦の為遠征するのだというと、照ノ富士は強いですねと。13日目に優勝が決まってしまうと困るんだよねという話になったのだが、本場所10日目のこの時点では、隆の勝の大活躍で千秋楽、優勝決定戦まで場所が盛り上がるとは誰しもまだ予想すらしていなかったのだった(笑) 若隆景や遠藤、王鵬の話なども。
アワビ塩蒸しは海の滋味を凝縮した旨さ。肝は酒煮でソースのようになっている。悪天候などで入荷が無い時もあるので、出ている時はまとめて買うのだが、出せば出すほど赤字だとのぼやきが出る。立派なアワビが何個も煮汁と一緒に煮凝りになっているバットを冷蔵庫から出して見せてくれた。まあ赤字なのだろうが、しかし夏場にアワビが無いと客としてはがっがりするしなあ。
焼きアナゴとキュウリの酢の物。関西風で結構ですな。
漬け込みのハマグリ、ホッキ貝ひも炙り串、ムラサキとバフンのウニ2種盛りとおつまみが出て、お酒も2本空いて所で、他のお客とは若干遅れてお茶を貰って握りに。
握りはまずイサキ。独特の風味がある初夏の魚。普段は握りで白身は食さないが、今日は珍しくイサキがあったので出てきたようだ。
次に1貫、大トロを。見かけよりもあっさりした旨味あり。コハダは今日から仕入れたという天草産の新子3枚づけを1貫。やはり小肌としての味わいが感じられるのは、この3枚づけくらいから。香りが良く雑味が無い爽やかな旨味。次に1年生きた肉厚のコハダ片身。こちらの〆は塩も酢も効いており、濃い旨味がこの店のしっかりした酢飯によく合う。
アナゴは塩とツメで1貫ずつ。脂が乗ってトロトロ。カンピョウ巻は半分貰った。
最後にメロンが出て〆。何時頃から最後に果物を出すようになったんだっけと問うと、コロナで八百屋が売れなくて困っていた時に引き取ったのがきっかけなのだとの話。まあ最後の口直しには結構。
この辺りで勘定を。握りだけのお客とつまみからおまかせの客の中間くらいの滞在時間だろうか。巡る寿司屋としてはここがホームグラウンドだが、気心も知れた店で居心地もよいし、何しろ肝心の寿司も旨い。幸せな事である。
お釣りで新紙幣の千円札を貰った。この店は昔からお釣り専用に新札を用意してある。お釣りでピン札貰うとなんとなく嬉しいものなあ。この辺りが良店の気配り。しかし近頃は、新紙幣投入と旧紙幣回収開始の端境期で銀行の両替業務が休んでいたりして大変だったとのこと。
お弟子さんの見送りを受けて店を出ても外はまだ明るい。旨いものを食して満ち足りた気分。大相撲中継を録画で見なければと、夕暮れの雑踏の中をタクシー乗り場まで急いだ。
仕事を早めに終えて定刻通り入店。
外は暑いので日本酒は冷たいものを所望。ここではいつも酒の銘柄は聞いた事がないのだが、時折尋ねる客に答えている銘柄を聞くと、結構ポピュラーな良い酒を置いてある。ワインやシャンパーニュも清水親方が好きなので置いてあるが、銘柄は限定的。まあバーじゃないからなあ。
定刻にカウンタに客が揃い、一斉に始まる。
おまかせのつまみから。私は食する握りの個数は少なく、種も基本的には決まっているので、握りに出る種がつまみで出されたりで調整があり、コースの進行が若干他のお客とちょっと違う。
最初の白身はアラ。本来ならこの季節はカレイが登場するのが普通だが、良いものがないのだという。アラは独特の風味があって旨味も乗っている。
白イカは細かく包丁を入れる。スミイカとは違った甘味。タコは歯応えを残して茹で上げてあるが、香りも旨味も何時もながら良い。
カツオは辛子醤油で。脂が良く乗っている。この前ニュー新橋ビルで聞いた「今年はカツオの当たり年」説を清水親方に聞いてみると、確かに良い物が上がっているのだが、問題は今の漁場が北海道で北上が早いこと。この時期にそんな北で獲れていて、秋口にちゃんと戻ってくるだろうか、そのうちプツンと獲れなくなるのが心配だと。やはり水温の上昇が影響しているのかもしれない。
前の週に訪問した「與兵衛」の話など親方と。9月にはこの店でも「輿兵衛」でも何度もお会いした常連のK氏と同行して訪問するという話。K氏は既に予約枠をたくさん押さえているらしい。
OMAKASEでの予約になってから、初めてのお客が増え、親方と会話するお客が昔より少なくなっている気が。ちょっと手が落ち着いた頃に親方とあれこれ雑談。
この週末に名古屋に観戦の為遠征するのだというと、照ノ富士は強いですねと。13日目に優勝が決まってしまうと困るんだよねという話になったのだが、本場所10日目のこの時点では、隆の勝の大活躍で千秋楽、優勝決定戦まで場所が盛り上がるとは誰しもまだ予想すらしていなかったのだった(笑) 若隆景や遠藤、王鵬の話なども。
アワビ塩蒸しは海の滋味を凝縮した旨さ。肝は酒煮でソースのようになっている。悪天候などで入荷が無い時もあるので、出ている時はまとめて買うのだが、出せば出すほど赤字だとのぼやきが出る。立派なアワビが何個も煮汁と一緒に煮凝りになっているバットを冷蔵庫から出して見せてくれた。まあ赤字なのだろうが、しかし夏場にアワビが無いと客としてはがっがりするしなあ。
焼きアナゴとキュウリの酢の物。関西風で結構ですな。
漬け込みのハマグリ、ホッキ貝ひも炙り串、ムラサキとバフンのウニ2種盛りとおつまみが出て、お酒も2本空いて所で、他のお客とは若干遅れてお茶を貰って握りに。
握りはまずイサキ。独特の風味がある初夏の魚。普段は握りで白身は食さないが、今日は珍しくイサキがあったので出てきたようだ。
次に1貫、大トロを。見かけよりもあっさりした旨味あり。コハダは今日から仕入れたという天草産の新子3枚づけを1貫。やはり小肌としての味わいが感じられるのは、この3枚づけくらいから。香りが良く雑味が無い爽やかな旨味。次に1年生きた肉厚のコハダ片身。こちらの〆は塩も酢も効いており、濃い旨味がこの店のしっかりした酢飯によく合う。
アナゴは塩とツメで1貫ずつ。脂が乗ってトロトロ。カンピョウ巻は半分貰った。
最後にメロンが出て〆。何時頃から最後に果物を出すようになったんだっけと問うと、コロナで八百屋が売れなくて困っていた時に引き取ったのがきっかけなのだとの話。まあ最後の口直しには結構。
この辺りで勘定を。握りだけのお客とつまみからおまかせの客の中間くらいの滞在時間だろうか。巡る寿司屋としてはここがホームグラウンドだが、気心も知れた店で居心地もよいし、何しろ肝心の寿司も旨い。幸せな事である。
お釣りで新紙幣の千円札を貰った。この店は昔からお釣り専用に新札を用意してある。お釣りでピン札貰うとなんとなく嬉しいものなあ。この辺りが良店の気配り。しかし近頃は、新紙幣投入と旧紙幣回収開始の端境期で銀行の両替業務が休んでいたりして大変だったとのこと。
お弟子さんの見送りを受けて店を出ても外はまだ明るい。旨いものを食して満ち足りた気分。大相撲中継を録画で見なければと、夕暮れの雑踏の中をタクシー乗り場まで急いだ。