土曜日は「新ばし しみづ」。
銀座からブラブラ歩いたが、歩行者天国以外の一本入った通りでも結構は人混み。新橋付近に来ても何時もの土曜日よりも人が多い。どうなってるんだろうね。
開店前3分位に入店すると、カウンタにはまだ誰もおらず最初の客。珍しい。大体時刻ピッタリに入店すると、私以外の席は全部埋まっており、皆飲み物も出されている場合が多いのだが。清水親方も今日は皆、ちょっと遅いですかねと。しかしほどなくお客は次々と到着。
本日の新橋に人が多いのは、ハロウィンで渋谷が来るなと言っているから、ナウなヤングが(笑)今、一番トレンディーな(笑)新橋SL広場を目指して来ているのではと冗談を言っていると、実際のところ、最近なぜか土曜日に若者が増えているのだと清水親方。以前は新橋界隈の土日は閑散としていたのだが。
カウンタに客が揃い、私は常温のお酒を貰ってスタート。お通しはワカメ。煎り酒で。
つまみの最初はヒラメ。これは煎り酒で食すると白身の繊細な旨味が良く分かる気がする。
スミイカは細切りで。これは塩で食する。カツオは背の身。供された辛子醤油で。背ではあるけれども脂はあってネットリとした旨味あり。
種札を見て、アワビはまだあるんだと問うと、清水親方は「本当にこれでもう終わりです」と。今年の9月は珍しく台風が無く、最後まで漁ができて、漁期のうちに獲った鮑を浜で留めておき、値崩れしないよう少しづつ出して来ているのだと。出すたびに赤字だが、河岸に出たら買う。良い寿司屋の意地なんですな。しかしもうそろそろ終わってほしいのが本音だと(笑)
なかなか立派なアワビ塩蒸しを切り付けて。これで名残と思うと風味が余計に増すような。肝は軽く湯霜にして調味液に漬け込んであると。
生牡蠣も供される。バージン・オイスターといって産卵を一度もしていない小さな牡蠣なのだと。兵庫相生産。軽く塩を当てて、レモンの風味で。癖の無い爽やかな旨味。オイスター・バーで白ワイン飲んでこの牡蠣を食したい気がするなあ(笑)
赤貝は立派な身。青柳もつまみで。
白子ポン酢が供される。ついこの前まで暑い暑いと言っていたが、もうそんな時期になった。
漬け込みのシャコ。これが実に立派で肉厚のふっくらした身。10年以上前に小樽産として出ていた大振りのシャコが再来したかのよう。同じ北海道からまた出てきたと。資源は取り尽くしてないかな、大丈夫なのかな。これからまた出回るとよいのだが。
イクラとウニを一緒に盃に持ってつまみに。この辺りは、私はそんなに握りの個数を食さないので、おまかせコースのお客さんとはつまみで出るものが違うところ。
お茶を貰って握りに。
中トロが2。しっとりと柔らかい身。強めの酢飯にマグロの旨味が溶け崩れる。コハダが1。以前のような目が覚めるほどの厳しい酢締めの感じが無いように思えるのは、コハダの脂がちょっと薄いからかな。
ここで酢締めのサンマが1貫。これは脂が実に乗っており、酢飯の上でトロトロに溶けるかのよう。市場での仕入れ値を聞くと、この秋刀魚はなんと1尾千円なんだと。寿司種が取れて1尾から4貫かな。尻尾のほうもあるから、6貫は取れないような。
しかし、その値段では、お昼の秋刀魚塩焼き定食には使えないねというと、清水親方は、以前「笹田」で〆のご飯の時に遊びで秋刀魚塩焼きが出た事があって、あれは旨かったですねと。そうそう、覚えている。コースの一品ではないのだが、ご飯の付け合わせに秋刀魚塩焼きが出た。いたずらでやってみたんですと言ってたが、強火の遠火で時間をかけて、腹の小骨を全て焼き切る位に火が通っており、あれは人生最高の秋刀魚塩焼きだったなあ。
アナゴは塩とツメで各1。最後はカンピョウ巻で〆。おまかせコースはまだ続いているが、私は一足先にお勘定を。
この日は「P.M.9」。バーテンダーM氏とポツポツ喋りながら、ドライ・マティーニを一杯もらって、その後でアイラ島のシングルモルトを。旨い物を食して、芳醇な酒を静かに飲んで、心も身体もほぐれて溶けていくようだ。
銀座からブラブラ歩いたが、歩行者天国以外の一本入った通りでも結構は人混み。新橋付近に来ても何時もの土曜日よりも人が多い。どうなってるんだろうね。
開店前3分位に入店すると、カウンタにはまだ誰もおらず最初の客。珍しい。大体時刻ピッタリに入店すると、私以外の席は全部埋まっており、皆飲み物も出されている場合が多いのだが。清水親方も今日は皆、ちょっと遅いですかねと。しかしほどなくお客は次々と到着。
本日の新橋に人が多いのは、ハロウィンで渋谷が来るなと言っているから、ナウなヤングが(笑)今、一番トレンディーな(笑)新橋SL広場を目指して来ているのではと冗談を言っていると、実際のところ、最近なぜか土曜日に若者が増えているのだと清水親方。以前は新橋界隈の土日は閑散としていたのだが。
カウンタに客が揃い、私は常温のお酒を貰ってスタート。お通しはワカメ。煎り酒で。
つまみの最初はヒラメ。これは煎り酒で食すると白身の繊細な旨味が良く分かる気がする。
スミイカは細切りで。これは塩で食する。カツオは背の身。供された辛子醤油で。背ではあるけれども脂はあってネットリとした旨味あり。
種札を見て、アワビはまだあるんだと問うと、清水親方は「本当にこれでもう終わりです」と。今年の9月は珍しく台風が無く、最後まで漁ができて、漁期のうちに獲った鮑を浜で留めておき、値崩れしないよう少しづつ出して来ているのだと。出すたびに赤字だが、河岸に出たら買う。良い寿司屋の意地なんですな。しかしもうそろそろ終わってほしいのが本音だと(笑)
なかなか立派なアワビ塩蒸しを切り付けて。これで名残と思うと風味が余計に増すような。肝は軽く湯霜にして調味液に漬け込んであると。
生牡蠣も供される。バージン・オイスターといって産卵を一度もしていない小さな牡蠣なのだと。兵庫相生産。軽く塩を当てて、レモンの風味で。癖の無い爽やかな旨味。オイスター・バーで白ワイン飲んでこの牡蠣を食したい気がするなあ(笑)
赤貝は立派な身。青柳もつまみで。
白子ポン酢が供される。ついこの前まで暑い暑いと言っていたが、もうそんな時期になった。
漬け込みのシャコ。これが実に立派で肉厚のふっくらした身。10年以上前に小樽産として出ていた大振りのシャコが再来したかのよう。同じ北海道からまた出てきたと。資源は取り尽くしてないかな、大丈夫なのかな。これからまた出回るとよいのだが。
イクラとウニを一緒に盃に持ってつまみに。この辺りは、私はそんなに握りの個数を食さないので、おまかせコースのお客さんとはつまみで出るものが違うところ。
お茶を貰って握りに。
中トロが2。しっとりと柔らかい身。強めの酢飯にマグロの旨味が溶け崩れる。コハダが1。以前のような目が覚めるほどの厳しい酢締めの感じが無いように思えるのは、コハダの脂がちょっと薄いからかな。
ここで酢締めのサンマが1貫。これは脂が実に乗っており、酢飯の上でトロトロに溶けるかのよう。市場での仕入れ値を聞くと、この秋刀魚はなんと1尾千円なんだと。寿司種が取れて1尾から4貫かな。尻尾のほうもあるから、6貫は取れないような。
しかし、その値段では、お昼の秋刀魚塩焼き定食には使えないねというと、清水親方は、以前「笹田」で〆のご飯の時に遊びで秋刀魚塩焼きが出た事があって、あれは旨かったですねと。そうそう、覚えている。コースの一品ではないのだが、ご飯の付け合わせに秋刀魚塩焼きが出た。いたずらでやってみたんですと言ってたが、強火の遠火で時間をかけて、腹の小骨を全て焼き切る位に火が通っており、あれは人生最高の秋刀魚塩焼きだったなあ。
アナゴは塩とツメで各1。最後はカンピョウ巻で〆。おまかせコースはまだ続いているが、私は一足先にお勘定を。
この日は「P.M.9」。バーテンダーM氏とポツポツ喋りながら、ドライ・マティーニを一杯もらって、その後でアイラ島のシングルモルトを。旨い物を食して、芳醇な酒を静かに飲んで、心も身体もほぐれて溶けていくようだ。