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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
神保町「鶴八」訪問。
2週間くらい前、「新橋鶴八」に行った数日後に、神保町「鶴八」に行ったのだが記録をアップしないままだった。

その日電話すると7時までと言うので早めに行くことに。

いつもと違って、初めて都営新宿線。岩本町で乗り換えて神保町に到着したのだが、店に入って岩本町というのも駅の場所が分からづらかったと言うと、女将さんが、そうそう、私も岩本町で新宿線に乗ろうとして駅が分からなかったんですよと、そんな話で盛り上がる。なんであんな場所に駅があるんだ(笑)

で、神保町には東から来たのだが、今度は出口が分からないずウロウロ。結局、都営三田線のホームまで下りてまた昇って行くという高率悪い経路だったと話をしたら、女将さんも以前そちらから駅に着いたら同様に迷った由。

そのまま進行方向に進んでA2出口から出れば近いんですよ、と石丸親方。そうなんだ。「昔この店に修行に入った時は、最寄りの駅というと、JRの水道橋駅しかなかったけどねえ」と懐かしむ。

店では、年配の先客が3名、既にカウンタで賑やかにやっている。年取っても元気で仲良しなのは良い事ですな。

お酒は「田酒」。お通しは新イカゲソ。軽く湯通してあるが、爽やかな甘味。

お好みで切ってもらう。まずヒラメ。もうカレイは良いものがないとの由。アワビ塩蒸し。これも鶴八系独特。弾力も香りも良し。アジは分厚く脂が乗る。漬け込みのハマグリもつまみで。

「ニュー新橋鶴八」では勝手におまかせで出すが、先客が注文したものがついでに出てくるんだよなあ、と報告すると、女将さんは、「それはちょっとなめられてるんじゃないですか」と。うーむ。そうかもしれない(笑) まあ大常連O氏も同じで、誰か他の客が頼むとついでにおっつけられているのであるが(笑) 怖そうな一見客にはそんな事をしないだろうと思うのだが。

「しみづ」ではどうしてるんですか、と石丸親方が聞くので、最初は全部つまみも自分で頼んでいたのだが、段々とそれを見計らって向こうが出して来るようになり、こちらも頼むのが面倒にもなって、今は全部おまかせになってしまいましたねえ、というと、「そうなんだ、全部頼んでるのかと思ってましたよ」と。まあ、いずれにせよ「ニュー新橋鶴八」のやり方とは違うね(笑)

さて、このあたりで握りに。この日は最初だけ変えて新イカを1。1匹で2貫取れるくらいの大きさか。爽やかな口当たり。季節だなあ。中とろ1。小肌新子2。ネットリした肉厚の旨みではないが、これもこの時期独特の爽やかな旨みがある。アナゴ2はトロトロ。鶴八の味だなあ。最後にカンピョウ巻。これもまた最後には必ず食したい味。

先客の高齢者3人組は結構なお年に見えるが、どんどんと握りを注文している。やはり「ニュー新橋鶴八」よりも師匠の「鶴八」のほうが握りの大きさは小さいのでは。

勿論、おまかせで20貫も出るような小指の如き握りではない。しっかりした俵の形なのだが、適度な大きさ。「鮨12ヶ月」で石丸親方が述べているように「大きからず、小さからず、中ぶり」というところではないだろうか。「ニュー新橋鶴八」も、ちょっと握りの大きさを再度チェックしたほうがよいとおもうけれどもなあ。