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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
大相撲三月場所九日目を観戦に大阪遠征。
大相撲三月場所九日目を見物に大阪まで遠征。前乗りした前日は、いかにもコテコテの大阪らしいところをブラブラ巡って楽しんだ。しかし夕方になると大相撲中継をチェックしないといけないのでホテルに一目散。幕下上位から、ずっと相撲中継を観ていたのだった。

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今回の大阪行き一番の失敗は、PASMOを部屋に忘れたこと。JRと地下鉄の乗り継ぎ、駅の売店、コインロッカーなど、前回PASMOで使えたものが全滅ですべて小銭が必要な羽目に。昔々は大阪と東京のカード規格に互換性なかったが、今や無くては都市生活に困りますなあ。

月曜祝日は10時過ぎには会場入り。エディオンアリーナの椅子席は実に狭く、両隣に人がくるともう身動きが取れないくらい。せっかくの興業なのに、のんびり飲食なんてとんでもないような狭さ。これは椅子席Sも椅子席SSも同じ。どうせなら2席買って一人で使うのがうよいかもねえ。隣は大柄なオッサンで結構大変だった。

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椅子席に関しては国技館が当然ながら優れているが、観客席にはかなりの傾斜があり土俵との距離は実に近く迫力がある。

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エディオンアリーナは他の地方場所の会場もそうだが力士と観客との動線が重なっており距離が近い。館内をウロウロしていると、二番出世の披露を待つ若き力士の卵達に遭遇。

土俵に上がると、観客席にはまだ空席が多いが、それでも盛大な暖かい拍手が。全員が今後出世できる訳ではない。三段目付け出し格で土俵に上がった経験者エリートもいるし、すでに一番出世とも差が付いている。今後の相撲人生では思わぬ怪我もあるだろうし、化粧回しを着けたのは借りたこの日だけだったで終わる力士が大半だろう。ひょっとしたら、この日彼らが受けた拍手は引退までで一番多いなどという事だってありうる。しかしそれでも、彼らの船出に幸多かれと精一杯祈るのだった。

再入場のスタンプを押してもらって会場外に出る際、宇良の場所入りに遭遇。幕下だし、まだ誰もが知っているという訳ではないので、あまり盛大な歓声もなかったが、拍手して応援すると、一瞬眼が合って小さく頷いたように思えた。ご当所の今場所で関取決めてほしいね。

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遠藤は間近で見て一回り身体が厚みを増したように思えた。

御嶽海は大関よりも後に登場。まあ部屋が遠かったりすると交通の便でそうなったりもするだろうが、後ろに居た関西人の夫婦には、「大関より遅いとは重役出勤やな」、「天狗ちゃうか、天狗」と散々な言われようであった。場所入りの時間も心せねばあきませんな(笑) ただ、人気者は後のほうに来るというのは一般的にはその通りで、幕内の頃の遠藤も、国技館入りは遅かった。安美錦も今まで見たことがない。よほど遅く入ってるのだろう。逆に栃煌山や高安などは三役にいても入りは早いよねえ。

十両土俵入りが終わるまで外で力士の入りを見物していたが、宇良の取組を見なければいけないのでそろそろ館内に。二階に上がって売店で缶酎ハイ買った時に背後から歓声が。稀勢の里が仏頂面で場所入りしてきたのであった。肩を叩けるような距離の中、奥の二階売店横の扉から支度部屋に入って行く。

肝心の宇良は、低く潜り込もう潜り込もうとしていたが、佐藤にうまくあしらわれて負け。貴乃花部屋の佐藤というのはなかなかどっしりして強いな。

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遠藤は最近力をつけてきた錦木を貫禄の寄り切り。大砂嵐は相変わらず馬力まかせだが、千代翔馬に巧く取られて今場所初黒星。千代翔馬はそれほど大型ではないが相撲が巧いね。

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本日も満員御礼。

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琴勇輝は嘉風戦でホウ!

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嘉風が頭を下げ過ぎた感もあったが注文相撲気味に突き落としで琴勇輝の勝ち。自己最高位で大健闘している。勝ち越したら三賞、三役も圏内に。

逸ノ城は正代に関取先輩の実力を見せつけて快勝。ただ何故か強い気がしないんだなあ。先場所あまりにもコロコロと負けすぎた負のオーラが残存しているのだ。

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さて、いよいよ本日最大の一番、琴奨菊ー稀勢の里。琴奨菊があっけなくもバッタリいったのはショックだったが、稀勢の里が明らかに変化したのも衝撃。あっけない勝負に館内はどよめき。中には罵声も。

あれは変化ではなく、当たってからの自然な反応という説もあるが、頭がゴンとは当たったものの身体はもう最初から左に変わっていた。でなければあんなに早く勝負がつかない。ダメ押しで再度叩こうとして既に琴奨菊が落ちてたので空振りになったが、あれも最初からの計算だったことを現しているのでは。

相手は変わるぞとみんな思ってるのに、ムフーっと馬鹿正直に突進してバッタリ。それが期待を裏切りつつも愛される稀勢の里の相撲だと思っていたけれど、今場所からちょっとオトナになって、あれこれ考える黒稀勢の里になったのかな。勿論そちらの方が優勝には近いのだと思うけれども。

花道を引き上げる表情は遠くを見つめて動揺は無く、背後には仁王像の後背にあるようなメラメラとした業火が見えた気が。今場所はいつも出る立合い前の緊張の眼バチバチも無い。稀勢の里は変わった。立合いだけでなく、おそらく相撲も。もしもこのまま強い稀勢の里に変身して今場所優勝したとしたら、大変印象的な稀勢の里の変容に立ち会えた事になるのだが。

栃煌山は白鵬の右かち上げ(というかプロレスのエルボースマッシュ)でヘナヘナと後退。見えなかったが左では張り手も食らうというコンタクト系フルコース。栃煌山は、張り手やかち上げ等の飛び道具にからっきし弱く、おそらくそれを白鵬に馬鹿にされており、猫だましもからかいもあってやられた気がするよなあ。

打ち出しと共に外に出て、なんば駅までの途中の高島屋地下で弁当購入。新幹線に飛び乗って帰京の途へ。新大阪構内の弁当売り場のラインアップはあまり感心しないものばかり。食い倒れの街大阪なのにねえ。もっとゆっくり探せる時間あればよかったが。