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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「新ばし しみづ」訪問。
12月最初の日曜に「新ばし しみづ」訪問。早い時間が空いていなくて7時からの予約。

常温のお酒を貰っていつも通りおまかせのつまみから始めてもらう。

お酒は常温で。お通しはワカメ。煎り酒を添えて。梅干しと鰹節を酒で煮詰めた煎り酒は、醤油が無かった頃の調味料として江戸期にも使われたらしい。

白身も煎り酒で試してくださいと清水親方が他のお客にも勧める。ヒラメを塩分の少ない煎り酒で食すると、微妙な味が分かる気がするのだった。

細切りのスミイカは塩で食する。牡蠣は生のまま塩で洗って締めてある。不思議にして濃厚な旨味。タコは頭の部分も添えて。

サバはかなり強めの〆。冬場になって旨味が乗ってきている。カマスは塩をしてあるのでわさびでどうぞと。

「團十郎襲名興行行きましたか? あんまり盛り上がってないんですって」と親方。まあ客席は満席だし大向うも復活したりで、盛り上がってない事もないだろうが、11月の興行では、襲名する本人たちが出ない「祝成田櫓賑」や、列座する幹部の人数が少ない「口上」など、なんとなく寂しい演目があったのも事実だよなあ。「外郎売」「勧進帳」「助六」と成田屋家の芸が揃った上演ではあるのだが。

赤貝に漬け込みのハマグリ。白子ポン酢。つまみ最後はウニで。

他のお客の質問に答えて、ブリは能登辺りまで来ているが、良い物がなく一休みだと親方。北海道で随分と長く獲れるようになったのは温暖化の影響があるのではと問うと、清水親方は「毎年の海のちょっとした変化ですよ」と。親方は元々「反マスク」「反ワクチン」の立場であるから、「地球温暖化懐疑派」でもあるのかもしれない。この辺りは不思議に親和性があるんだよなあ(笑)。

お酒を切り上げてお茶を貰う。握りはいつも通り。中トロ2、コハダ2、アナゴ2。最後はかんぴょう巻きを半分。

ひと頃に比べると酢飯の味が穏やかになった気もする。中トロは柵から切り出すのではなくバットにある既に外した身から。均一に脂が乗って旨味あり。コハダの締めがしっかりしているのは変わらない。

値段は昨今の物価上昇を反映してか、今年になってちょっと上がったような。まあそれでも昨今高い勘定取る若手の寿司屋に比べたら、まだまだリーズナブルと称してしかるべきではある。ほろ酔い加減でタクシー帰宅。

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コメント
この記事へのコメント
新ばし しみづ さんには訳あって一ヶ月以上ご無沙汰しておりますが、客筋の方はいかがですか。やはり居酒屋風でしょうか。

ところで、
「牡蠣は生のまま塩で洗って締めてある。」とありますが、
これは人によってはあたる可能性もあるかと思うのですが。
2022/12/16(金) 16:37:32 | URL | 南大路魯山人 #-[ 編集]
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