NHKは名古屋場所のTV中継中止を発表。やはりここまで行かないと収まりがつきませんか。
なんでも読売新聞ニュースによると、視聴者から約1万2600件の意見が寄せられ、このうち大相撲中継の中止を求める声は約8600件(68%)、中継支持が約1600件(13%)だったのだとか。
まあ、しかし、そもそもNHKにわざわざ電話しようという層は、いわゆる「暇な正義漢」達であって、普段から気に食わないことがあると、すぐに新聞に投書したり、TV局に電話したりしてる人々では。68%に、どこまで日本全体の民意が反映されているのか。
NHKの相撲中継を楽しみにしているお年寄りも日本全国にずいぶんいると思うが、放映中止の決定にあたっては、NHKはそのような人たちの声をどのように吸い上げたのだろうか。臭い物にあわてて蓋をしようとしてるだけに思えるなあ。「暇な正義漢」達の主張をすべて聞き入れた社会は、とんでもなく四角四面で、過酷かつ住み辛いところだと思うのだが。
朝青龍問題の時もそうだったが、メディアによる一連の執拗なバッシングと吊るし上げを見ていると、日本に「一億総いじめ社会」が到来したのだなあと嘆息せざるを得ない。
相撲界の大改革を叫ぶ外部の人々も多いが、本当に相撲に大改革が必要だろうか。相撲に必要なら、歌舞伎や落語や華道や茶道の世界にだって必要なのでは。
今回は確かに不祥事があり、大相撲に対する批判が行われるのはある程度しかたないとも思うが、しかし誰もが嬉々として石を投げる、この正義の名を借りた公開リンチは、いくらなんでもやりすぎだ。このまま続ければ大相撲は本当に死んでしまう。それでよいのだろうか。相撲協会の外部理事こそ身体を張って大相撲を守るべき責務があると思うが、彼らはメディアと一緒に、いや率先して石を投げてるのである。
そして、相撲を巡る騒動が常に大きくなるのには、内館牧子の責任も大きいと思う。内館牧子は、個人的好き嫌いで、執拗に朝青龍の一挙手一投足を罵倒し続けた。外国から裸一貫でやってきて、猛稽古で出世し、土俵上で誰よりも結果を出し続けていた不世出の大横綱について、敬意のひとかけらもなく気軽にボロカス言ってよい風潮が成立したのは、彼女の言動に拠るところが大きい。
内館牧子によって既に大相撲終焉へのパンドラの箱はずいぶん前に開けられていたのかもしれない。次から次へと押し寄せる混乱に、相撲の世界しか知らずに生きてきた相撲取り達は翻弄され、もう何をやったらよいか心底分からなくなっているに違いない。箱の底にほんの少しでも希望が残されていたらよいのだが。
なんでも読売新聞ニュースによると、視聴者から約1万2600件の意見が寄せられ、このうち大相撲中継の中止を求める声は約8600件(68%)、中継支持が約1600件(13%)だったのだとか。
まあ、しかし、そもそもNHKにわざわざ電話しようという層は、いわゆる「暇な正義漢」達であって、普段から気に食わないことがあると、すぐに新聞に投書したり、TV局に電話したりしてる人々では。68%に、どこまで日本全体の民意が反映されているのか。
NHKの相撲中継を楽しみにしているお年寄りも日本全国にずいぶんいると思うが、放映中止の決定にあたっては、NHKはそのような人たちの声をどのように吸い上げたのだろうか。臭い物にあわてて蓋をしようとしてるだけに思えるなあ。「暇な正義漢」達の主張をすべて聞き入れた社会は、とんでもなく四角四面で、過酷かつ住み辛いところだと思うのだが。
朝青龍問題の時もそうだったが、メディアによる一連の執拗なバッシングと吊るし上げを見ていると、日本に「一億総いじめ社会」が到来したのだなあと嘆息せざるを得ない。
相撲界の大改革を叫ぶ外部の人々も多いが、本当に相撲に大改革が必要だろうか。相撲に必要なら、歌舞伎や落語や華道や茶道の世界にだって必要なのでは。
今回は確かに不祥事があり、大相撲に対する批判が行われるのはある程度しかたないとも思うが、しかし誰もが嬉々として石を投げる、この正義の名を借りた公開リンチは、いくらなんでもやりすぎだ。このまま続ければ大相撲は本当に死んでしまう。それでよいのだろうか。相撲協会の外部理事こそ身体を張って大相撲を守るべき責務があると思うが、彼らはメディアと一緒に、いや率先して石を投げてるのである。
そして、相撲を巡る騒動が常に大きくなるのには、内館牧子の責任も大きいと思う。内館牧子は、個人的好き嫌いで、執拗に朝青龍の一挙手一投足を罵倒し続けた。外国から裸一貫でやってきて、猛稽古で出世し、土俵上で誰よりも結果を出し続けていた不世出の大横綱について、敬意のひとかけらもなく気軽にボロカス言ってよい風潮が成立したのは、彼女の言動に拠るところが大きい。
内館牧子によって既に大相撲終焉へのパンドラの箱はずいぶん前に開けられていたのかもしれない。次から次へと押し寄せる混乱に、相撲の世界しか知らずに生きてきた相撲取り達は翻弄され、もう何をやったらよいか心底分からなくなっているに違いない。箱の底にほんの少しでも希望が残されていたらよいのだが。
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