今月号の文藝春秋には、なかなか面白い記事が多かった。
野中広務、立花隆、後藤謙次の座談会「墓場まで持ってゆく秘密」も興味深く読む。「小沢一郎の逆襲はあるか」との副題がついているが、小沢を「悪魔」と呼ぶ大の小沢嫌いの野中、最近小沢批判の文章を盛んに発表している立花隆、「小沢一郎 50の謎を解く」の著者、後藤が集まって語る小沢の虚像と実像。
首相とセットの幹事長辞任は、小沢側から仕掛けたという観測もあるのだが、座談会では鳩山の「急襲」であり、小沢には予想外の完敗だったという認識で三者が一致。野中広務は、人の弱みを握って恫喝する事にも長けた海千山千の政治家であり、彼が語る「人徳無き小沢」、「小沢の闇」に関するエピソードも実に面白い。
表題の「墓場まで持ってゆく秘密」とは、野中が自分の死後に発表するように既に人に託した文書があり、そこには小沢の秘密が多々書かれているという事から。座談会では、墓場に持って行くまでもない話として、野中がいくつか小沢一郎関連のエピソードを語っているが、その話でもなかなか面白い。
心筋梗塞で倒れたがペースメーカーも入れておらず意外に元気。治療のためと称してロンドンによく行くが、小沢は大のカジノ好き。ロンドンに行った時は、常に同じ外務省のイギリス大使館員がアテンドしていたのだが、その男は後に新進党から代議士になり、今や小沢の地元岩手県知事。小沢は、人に言えないことを相当ロンドンでやっていたのでは、などと野中は語る。
湾岸戦争時に小沢が仕切って貢献した金額は130億ドルと言われているが、野中が調べたアメリカの記録では100億ドル。30億ドルがどこかに消えているという話については、金額のスケールが大きすぎて、ちょっと眉唾な気が。これはさすがに野中の妄想では(笑)。
まあ、もしも3,000億円近い巨額の金が小沢に還流していたとしたら、不動産好きの小沢は、今頃、全盛期の千昌夫ばりの不動産王となっていたはず。まあ、政党や派閥から飛び出る際に、党や派閥の金庫にあった金を根こそぎ自分の懐に入れたというネコババ疑惑については、確かに疑わしいのだが。
「墓場に持ってゆく秘密」のほうをしきりに聞きたがる立花に対して、「私も高齢ですから、もうすぐですよ」と野中は笑っていなす。野中は現在84歳。
しかし老いたとはいえ、いまだに血気盛んな小沢批判など聞いていると、頭もボケてないし実に元気なのである。ひょっとして、まだまだ元気で100歳過ぎまで生きるのではないか。「墓場の秘密」公開は、まだまだ先かもしれない。
いや、それどころか、小沢一郎や立花隆のほうが先に逝ったりして。<オイ。
野中広務、立花隆、後藤謙次の座談会「墓場まで持ってゆく秘密」も興味深く読む。「小沢一郎の逆襲はあるか」との副題がついているが、小沢を「悪魔」と呼ぶ大の小沢嫌いの野中、最近小沢批判の文章を盛んに発表している立花隆、「小沢一郎 50の謎を解く」の著者、後藤が集まって語る小沢の虚像と実像。
首相とセットの幹事長辞任は、小沢側から仕掛けたという観測もあるのだが、座談会では鳩山の「急襲」であり、小沢には予想外の完敗だったという認識で三者が一致。野中広務は、人の弱みを握って恫喝する事にも長けた海千山千の政治家であり、彼が語る「人徳無き小沢」、「小沢の闇」に関するエピソードも実に面白い。
表題の「墓場まで持ってゆく秘密」とは、野中が自分の死後に発表するように既に人に託した文書があり、そこには小沢の秘密が多々書かれているという事から。座談会では、墓場に持って行くまでもない話として、野中がいくつか小沢一郎関連のエピソードを語っているが、その話でもなかなか面白い。
心筋梗塞で倒れたがペースメーカーも入れておらず意外に元気。治療のためと称してロンドンによく行くが、小沢は大のカジノ好き。ロンドンに行った時は、常に同じ外務省のイギリス大使館員がアテンドしていたのだが、その男は後に新進党から代議士になり、今や小沢の地元岩手県知事。小沢は、人に言えないことを相当ロンドンでやっていたのでは、などと野中は語る。
湾岸戦争時に小沢が仕切って貢献した金額は130億ドルと言われているが、野中が調べたアメリカの記録では100億ドル。30億ドルがどこかに消えているという話については、金額のスケールが大きすぎて、ちょっと眉唾な気が。これはさすがに野中の妄想では(笑)。
まあ、もしも3,000億円近い巨額の金が小沢に還流していたとしたら、不動産好きの小沢は、今頃、全盛期の千昌夫ばりの不動産王となっていたはず。まあ、政党や派閥から飛び出る際に、党や派閥の金庫にあった金を根こそぎ自分の懐に入れたというネコババ疑惑については、確かに疑わしいのだが。
「墓場に持ってゆく秘密」のほうをしきりに聞きたがる立花に対して、「私も高齢ですから、もうすぐですよ」と野中は笑っていなす。野中は現在84歳。
しかし老いたとはいえ、いまだに血気盛んな小沢批判など聞いていると、頭もボケてないし実に元気なのである。ひょっとして、まだまだ元気で100歳過ぎまで生きるのではないか。「墓場の秘密」公開は、まだまだ先かもしれない。
いや、それどころか、小沢一郎や立花隆のほうが先に逝ったりして。<オイ。
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