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【Jリーグ】「サポーターの男性比率が高いクラブはどこか？」を調べてみた。～1位：大宮アルディージャ、2位：名古屋グランパス、3位：水戸ホーリーホック～ | | |　

■　男性比率は6割くらい

Jリーグの観客の男性比率の平均値は2004年が59.7%、2005年が59.3%、2006年が60.3%、2007年が60.3%、2008年が62.4%、2009年が60.9%、2010年が61.9%、2011年が62.6%、2012年が63.2%、2013年が62.7%、2014年が61.7%、2015年が62.9%、2016年が62.9%となる。2016年は2番目に高い62.9%となったが、13年間の平均値は61.7％。「割合が60%前後」という状況は変わらない。

2016年の各クラブの男性比率に着目したとき、J1とJ2の40クラブの中で最高となるのは大宮で72.9％、2番目は名古屋で72.8％、3番目は水戸で70.7％、4番目は柏で70.4％、5番目は京都で70.1％となる。男性比率が70％を超えているのはこの5チームのみとなる。大宮は2011年と2013年と2015年が2位、2014年が3位なので、近年はほぼ毎年上位に位置する。男性比率が高いという傾向は変わらなかった。

名古屋も2011年と2015年が1位、2010年が3位、2014年が2位なので上位の常連である。水戸は2005年と2008年が3位、2009年が2位なので同様に上位の常連である。一方、柏は2011年こそ70.0%で5位に入っているが、それ以外のシーズンはいずれも11位以下なので2016年はやや異質である。京都は2007年に70.5%で2位になっているが、男性比率で上位に食い込んだのはこのシーズンに次いで2度目となる。

■　歴史の長いクラブは男性比率が高め

6位は横浜FCで69.8％、7位は湘南で69.5%、8位は神戸で68.6%、9位は群馬で67.5%、10位は北九州で67.0%と続いていくが、横浜FCと湘南も上位の常連。横浜FCは2007年と2014年は1位、2011年は3位、2013年と2015年は4位で、2004年と2006年と2009年は5位だった。一方の湘南は2004年と2005年と2009年と2012年と2013年は1位、2006年と2010年は2位、2007年と2015年は3位だった。

横浜FCは言うまでもなく横浜フリューゲルスの流れを受け継いだクラブになるが、湘南や横浜FC(横浜F)のように「Jリーグの草創期から活動しているがどちらかというとこれまではJ2生活が長かったクラブ」は男性比率が高めである。女性と比べると男性の方が我慢強い人が多いのでJ2でなかなか結果を出せずに苦しんでいる状況でも見捨てることなくチームを応援してくれるサポーターが多いと推測できる。

2016年の平均値は62.9%だったが、金沢や松本山雅や山形といったクラブがJリーグの平均程度となる。2016年がJ2での最初のシーズンとなった山口は55.5％なので相当に低い数字である。2012年以来のJ2復帰を果たした町田は66.1%で7番目。男性比率が高めのクラブと言える。2016年の平均年齢が最小だった横浜FMは60.3%なのでアベレージ以下となる。若い女性のサポーターが多いのでは？と推測できる。

■　男性比率が非常に高い大宮アルディージャ

スタジアム観戦者調査が始まった2004年～2016年までの数字を全て書き出して平均値の高いチームから順番に書き出すと表1のようになる。1位はやはり湘南で71.1％。唯一の70%越えとなるが、J1所属だった2016年は例年と比べるとやや低めの数字だった。どう考えてもJ1の方が華やかなステージなので、「J2のクラブよりもJ1のクラブの方が若い人や女性を集めやすい。」というのは明らかなことである。

2位は栃木SCで69.23%、3位は大宮で69.18％となる。栃木SCは2016年シーズンはJ3所属だったのでスタジアム観戦者調査の対象から外れてしまったがJ2に在籍した7シーズンで3回も70%オーバーを記録している。一方、大宮は2013年から4年連続で男性比率が70%を越えている。同じ市で活動する浦和は57.88%で35位。大宮と浦和の差は大きい。浦和というと野太い応援が特徴であるが男性比率は低い。

4位は名古屋で68.95%、5位は横浜FCで68.91%、6位は北九州で68.03%、7位は町田で67.65%、8位はFC岐阜で66.40%、9位は水戸で66.26%、10位は岡山で65.38%と続いていく。8位のFC岐阜はこれまでは同じ文化圏となる名古屋と同様で「男性比率の非常に高いクラブ」だったが2016年は61.3%。J2に昇格して9年目の2016年は過去最低の数字を記録した。この流れが今後も続くのか？否か？に注目したい。

　→　【Jリーグ】「サポーターの平均年齢の低いクラブはどこか？」を調べてみた。
　→　【Jリーグ】「サポーターの平均年齢の高いクラブはどこか？」を調べてみた。

表1. スタジアム観戦者の男性平均の割合 (2004年-2016年)

順位	クラブ名	平均(%)	2004年	2005年	2006年	2007年	2008年	2009年	2010年	2011年	2012年	2013年	2014年	2015年	2016年
順位	クラブ名	61.49	59.7	59.3	60.3	60.3	62.4	60.9	61.9	62.6	63.2	62.7	61.7	62.9	62.9
1	湘南	71.08	72.6	73.0	67.1	70.0	69.8	73.2	68.8	67.3	74.2	75.8	70.7	72.0	69.5
2	栃木SC	69.23	-	-	-	-	-	68.6	68.7	71.4	69.3	70.1	65.9	70.6	-
3	大宮	69.18	71.4	67.5	65.1	63.0	70.0	68.1	68.1	72.2	65.7	72.4	70.9	72.1	72.9
4	名古屋	68.95	66.5	65.2	64.2	63.6	71.1	67.8	68.8	73.8	66.1	67.6	74.0	74.8	72.8
5	横浜FC	68.91	66.7	61.2	64.8	71.0	68.4	68.7	67.7	71.7	68.4	71.7	74.2	71.5	69.8
6	北九州	68.03	-	-	-	-	-	-	70.5	65.6	70.8	65.9	66.7	69.7	67.0
7	町田	67.65	-	-	-	-	-	-	-	-	69.2	-	-	-	66.1
8	FC岐阜	66.40	-	-	-	-	73.7	63.6	65.1	64.6	65.3	72.3	64.9	66.8	61.3
9	水戸	66.26	60.5	65.6	64.5	69.7	72.0	71.6	66.0	66.0	65.7	64.1	63.3	61.7	70.7
10	岡山	65.38	-	-	-	-	-	71.0	66.8	66.7	63.6	61.8	63.1	63.4	66.6
11	京都	65.02	65.2	62.6	62.2	70.5	63.7	59.6	63.3	64.0	64.0	66.2	65.4	68.4	70.1
12	神戸	64.38	62.9	53.3	70.1	59.6	61.7	60.3	67.4	65.5	70.2	68.0	66.3	63.0	68.6
13	鳥取	64.30	-	-	-	-	-	-	-	64.0	64.2	64.7	-	-	-
14	群馬	64.27	-	59.7	54.8	64.0	74.2	60.1	60.9	67.0	62.2	68.2	66.4	66.2	67.5
15	東京V	64.22	64.5	61.8	57.9	64.1	56.0	60.4	66.9	63.3	68.0	67.2	68.8	71.1	64.8
16	福岡	63.27	60.2	63.0	64.5	66.3	67.2	57.0	61.1	64.3	64.0	66.3	59.6	63.8	65.2
17	C大阪	62.91	59.1	60.2	62.3	70.0	66.2	62.9	66.5	64.1	66.2	61.3	55.6	59.4	64.0
18	柏	62.84	57.2	57.5	58.2	61.5	60.5	61.9	65.2	70.0	63.0	64.3	61.6	65.6	70.4
19	広島	62.17	72.2	58.5	59.2	62.8	61.5	57.2	64.9	58.2	63.9	67.9	62.6	61.7	57.6
20	富山	62.05	-	-	-	-	-	62.0	57.0	65.5	62.2	62.7	62.9	-	-
21	鳥栖	61.58	69.9	63.7	60.9	63.4	65.1	65.0	59.9	57.9	61.7	63.7	57.1	54.3	58.0
22	金沢	61.40	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	59.8	63.0
23	山形	61.18	59.9	55.5	60.8	65.4	68.2	58.2	59.7	59.0	68.0	60.1	58.7	59.1	62.7
24	熊本	61.04	-	-	-	-	60.9	70.5	58.2	59.6	64.8	62.3	57.3	61.1	54.7
25	徳島	60.78	-	55.4	58.2	59.8	64.2	65.4	60.9	56.8	61.8	61.0	61.3	65.5	59.0
26	川崎F	60.46	55.8	62.4	59.8	59.6	63.7	61.4	61.2	63.5	56.5	52.9	65.5	63.1	60.6
27	千葉	60.33	59.9	61.6	57.1	57.9	54.8	58.3	57.0	63.5	62.4	59.4	64.1	64.3	64.0
28	清水	60.25	63.7	61.0	66.9	55.4	64.0	57.8	58.8	56.8	60.9	60.6	59.6	60.2	57.5
29	FC東京	59.98	55.2	58.0	58.0	60.9	59.8	55.6	66.0	61.4	61.6	60.6	63.3	58.7	60.6
30	讃岐	59.37	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	59.5	58.7	59.9
31	松本山雅	59.36	-	-	-	-	-	-	-	-	60.6	57.4	57.5	58.3	63.0
32	仙台	59.12	54.4	61.8	63.8	54.9	57.1	59.4	57.0	59.2	57.8	55.6	60.6	65.5	61.4
33	甲府	59.08	61.1	60.8	62.8	58.1	55.1	60.1	58.2	55.8	59.1	58.6	60.4	60.7	57.3
34	愛媛FC	58.05	-	-	61.7	51.3	52.6	56.5	60.5	66.3	62.5	61.5	55.3	55.9	54.4
35	浦和	57.88	52.2	54.2	62.6	54.0	55.7	56.9	50.1	61.6	60.9	59.9	58.1	61.6	64.7
36	G大阪	57.83	47.4	50.8	54.5	59.1	58.9	52.1	64.3	56.9	52.4	65.6	58.3	65.7	65.8
37	新潟	57.78	53.5	52.9	58.3	56.2	50.2	57.2	59.1	58.9	64.8	60.8	59.3	58.4	61.5
38	磐田	57.28	52.2	54.5	54.9	56.2	62.4	49.5	53.7	60.3	60.9	56.5	59.5	63.0	61.0
39	横浜FM	56.52	55.6	52.9	58.4	50.5	60.4	51.5	52.5	58.6	58.9	58.2	56.7	60.2	60.3
40	鹿島	55.52	47.2	53.6	54.7	52.2	59.4	56.5	57.1	59.0	57.4	57.1	53.9	57.7	56.0
41	山口	55.50	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-		55.5
42	札幌	53.65	52.5	61.5	47.8	43.2	59.2	55.1	57.2	49.7	53.4	54.7	53.2	53.4	56.5
43	大分	53.12	51.3	50.0	52.5	56.1	51.9	52.3	55.9	49.1	53.7	50.0	58.1	56.5	-
44	長崎	42.06	-	-	-	-	-	-	-	-	-	53.7	49.7	53.6	52.3