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#1461 【J2】全11試合のレビュー (第31節) (前編) (2016/9/16) | | |　

愛媛FC vs ロアッソ熊本 (ニンジニアスタジアム)

→　8勝7敗15分けで12位の愛媛FCと9勝15敗6分けで16位の熊本の試合は1対0でホームの愛媛FCが勝利した。開始早々の前半2分に相手のクリアボールをMF内田健がダイレクトで決めてホームの愛媛FCが先制に成功する。熊本は後半の終盤にFW巻を投入して流れをつかんだがいくつか訪れた決定機を生かせず。1対0で勝利した愛媛FCは天皇杯を含めると公式戦は4連勝となった。逆に熊本はJ2のリーグ戦は5連敗となった。残留争いに巻き込まれている熊本はプレッシャーのかかる状況になってきた。

2年連続のプレーオフ出場を目指すが愛媛FCが逃げ切った。試合前の時点で6位の京都との差は「12」。残り12試合で12差なので「限界ギリギリの数字」と言えるがとにかく今は目の前の試合で勝ち点「3」を獲得してチャンスを待つしかない。いきなりMF内田健のゴールが生まれたが「J2の9月度の月間ベストゴールに選ばれても不思議はない。」と言える素晴らしいゴールだった。熊本のCBのDF小谷もできる限りの対応を見せた。クリアミスとは言えないがダイレクトでシュートを打てるところにクリアをしてしまった。

愛媛FCは良い雰囲気になっているがここに来てMF鈴木隆やMF表原など若手の活躍が目立っている。この日はMF表原がシャドーの位置でスタメン出場。前半戦はなかなか出番がなかったがここに来て木山監督の評価が高くなっている。もともとドリブルに定評のある選手だったがアグレッシブな仕掛けがいい効果をもたらしている。終盤は攻め込まれたがFW巻が入って高さのミスマッチが生じていたところにベテランのDF深谷を投入するなど木山監督の的確な選手交代も光った。何とか1点リードを守り切ることができた。

熊本はこれで5連敗となったが熊本地震の影響で過密日程になっているのは気の毒である。相手チームも同じ条件であれば言い訳にしかならないが、たいていは熊本のみが過密日程となる。これまでの戦いを見ていくと試合間隔が短いときは結果が出ておらず。しかも、大量失点で敗れる試合が目立っている。下のチームとの差が気になる位置になったがようやくすべての未消化分をこなしたので以降は他クラブと同じ条件となる。この日も決定機はいくつか作っているので内容的には決して悪くはなかったと思う。

FC岐阜 vs ジェフ千葉 (岐阜メモリアルセンター長良川競技場)

→　7勝16敗7分けで20位のFC岐阜と10勝10敗10分けで10位の千葉の試合は0対0で迎えた後半31分にMF長澤のパスを受けたMF町田が決めてアウェイの千葉が先制に成功すると後半41分にもFWエウトンが決めて追加点を奪った。千葉はこれで2連勝。10勝10敗10分けとイーブンの成績だったがようやく貯金を作ることが出来た。FC岐阜は4試合連続引き分けのあと千葉に敗れた。これで12試合勝ちなしとなった。最後に勝利したのは6月19日(日)に行われた19節の横浜FC戦(A)。3か月ほど勝利から遠ざかっている。

千葉は遅まきながらようやくチーム状態が上がってきた。プレーオフ出場を目指すためには勝たなければいけない試合だったが0対0のままで後半の終盤を迎えた。「どこで仕掛けるのか？」に注目していたがこぼれ球に反応したMF長澤がドリブルで中央を切り裂いてからMF町田にラストパスを送った。パス自体はやや後ろ目だったのでボールコントロールは難しかったと思うがMF町田は上手く左足でコントロールしたので勢いやスピードが落ちなかった。最後のフィニッシュも落ち着いていたがファーストタッチが最高だった。

千葉は長谷部監督になってから各ポジションの序列が変わっている。もともと「同じようなレベルの選手」が各ポジションにいたので力的には大きな差はなかったと思うがMF菅嶋やDF比嘉などの序列が上がって出場機会を得ている。この日もゴールを決めたFWエウトンは相変わらず好調。サブにはFWオナイウ阿道も控えているがFWエウトンは2点目のゴールの場面の強烈なシュートを見る限りでは切れがいい。コンスタントに点を取れるようになってきたので逆転プレーオフ出場のためにはFWエウトンがポイントになる。

FC岐阜は2節の札幌戦(H)以来の出場となったGKポープ・ウィリアムが活躍。いくつか好セーブを見せて0対0のままで終盤を迎えたが一瞬のスキを突かれて失点を喫した。軸となるMFレオ・ミネイロが出場停止だったのでFWレオナルド・ロシャを3トップの中央で起用。ボールをもらうために下がってくるタイプなのでゼロトップに近い布陣だったがゴール前の厚みがなかった。カウンターでFW田中達がボールを持って仕掛けたときは可能性を感じたが最後の選択を誤るシーンが目立った。早く勝利を手にして落ち着きたい。

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◆　まとめ

　#1461 【J2】全11試合のレビュー (第31節) (前編) (2016/9/16)

→　J2の31節の全11試合のレビューの(前編)です。残留争いに巻き込まれている讃岐と金沢の直接対決は1対1の引き分けに終わりました。勝ち点差は変わりませんでしたが内容的に上回ったのはアウェイの金沢でした。退場者が出たことも関係していますが「これほど相手を圧倒する金沢というのは珍しい。」と言えるほど押し込みましたが逆転ゴールを奪うことは出来ず。讃岐は負けなくて良かった試合と言えます。

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