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#1311 【J1】全9試合のレビュー (前編) (第3節) (2016/3/13) | | |　

ガンバ大阪 vs 大宮アルディージャ (吹田スタジアム)

→　ACLの日程を考慮して3月11日(金)に行われたG大阪 vs 大宮は2対1でホームがG大阪が逃げ切った。立ち上がりからG大阪ペースで進むと後半4分にFW宇佐美の左CKからDF今野が頭で合わせて先制に成功。後半16分にはMF遠藤の絶妙のスルーパスから裏に抜け出た左SBのDF藤春の折り返しをMF阿部浩が合わせて2点目を挙げた。後半47分に大宮は古巣対決となるMF家長がヘディングシュートを決めたが反撃はこの1点のみ。G大阪はリーグ戦は2連勝となった。大宮は今シーズン初黒星。2勝1敗となった。

連勝スタートで2節を終えた時点で首位に立っていた大宮をホームの吹田スタジアムに迎えたG大阪だったが「内容的にはかなり良かった。」と言える。ゼロックスを含めると公式戦は6試合目。2勝2敗2分けとなったが内容的には6試合の中でもっとも良かった。FW宇佐美を2トップの一角に置く「4-2-2-2」を採用したがボランチのMF遠藤を中心にリズムよくパスが回ってFW宇佐美の仕掛けも効果的だった。後半16分の2点目のMF阿部浩のゴールはG大阪らしい素晴らしい崩しから生まれたファインゴールだった。

やや失点数が多い守備陣もこの日は1失点のみ。好調のFWムルジャにほとんど仕事をさせなかった。終了間際にMF家長にゴールを許してさらにその直後にもサイド攻撃からピンチを招いたので試合の締めくくり方はあまり良くなかったが勢いに乗って行けそうないい内容の試合になった。スコアこそ2対1だったがG大阪の完勝だったと言える。ゴールこそなかったがFW宇佐美が切れ味鋭いドリブルで多くのチャンスを作ったのはまもなく始まるW杯のアジア予選のことを考えても大きい。仕掛けは相手の脅威になっていた。

大宮は今シーズン初黒星となった。なかなかいい状態でシーズンをスタートさせたので自信を持って吹田スタジアムに乗り込んできたと思うが思うようなサッカーはできなかった。気になるのはMFネイツ・ペチュニクが開幕して3試合の間、ほとんど攻撃に絡めていない点である。大宮の場合、どうしてもMF泉澤のいる左サイドが攻撃の中心になるがMFネイツ・ペチュニクは欲しいタイミングで全くボールを受けられていないので相当にフラストレーションがたまっているだろう。彼の生かし方を工夫したいところである。

FC東京 vs ヴィッセル神戸 (味の素スタジアム)

→　同じくFC東京のACLの日程が考慮されて前日の金曜日に行われたFC東京 vs 神戸は後半43分にMF水沼とMF橋本拳とDF徳永の3人で右サイドを崩すと右SBのDF徳永のグラウンダーのクロスをファーサイドで待っていたFW阿部拓が流し込んで土壇場でFC東京が先制に成功する。結局、1対0でホームのFC東京が勝利。FC東京は2連勝で2勝1敗。神戸は1勝2敗となった。甲府から加入したFW阿部拓は春先から存在感を発揮しているがリーグ戦では移籍後初ゴールとなった。完璧な崩しから生まれた綺麗なゴールだった。

東日本大震災からちょうど5年目の夜に行われたが両チームとも高いテンションではなかった。どんな試合でも大事なリーグ戦の1試合である。同じように試合に向けて準備を行って、同じようなモチベーションをもって試合に臨んできているとは思うが平日の夜に行われる試合は(土・日や休日に行われる試合と比べると)選手もサポーターも乗り切れないままで試合が進んでいくことが多い。春先や秋以降など寒い時期の試合になるとなおさらであるが、この試合も同様で静かなままで時計だけが進んでいった。

0対0のままで終わりそうな雰囲気の中、後半43分にFW阿部拓の決勝ゴールが生まれた。こういう試合でそのまま引き分けに終わるのか、最後の最後に決勝ゴールを奪って勝利できるのかの差は非常に大きい。FW阿部拓は前半は2トップの一角で起用されたが、後半はスタートからMF東慶悟と入れ替わって左SHに回った。FW阿部拓の左サイドからの突破はアクセントになっていたが決勝ゴールのシーンは相手DFのマークが完全に外れてドフリーになっていた。フリー過ぎて緊張するシュートを確実に決めた。

敗れた神戸は1勝2敗となった。2節の新潟戦(H)は攻撃陣が爆発して大量6ゴールを奪ったがこの日は不発。シュートはわずか3本だけ。FC東京は14本のシュートを放っているのでチャンスの数は圧倒的にFC東京の方が多かった。この日はMF村松がアンカーの位置に入る「4-1-2-3」のような布陣を採用したがMF村松は組み立てのできる選手ではないのでどうしても最終ラインからのロングボールが多くなる。ただ、空中戦に強いのはアタッカー陣ではFW渡邉千くらい。チャンスすらほとんど作れなかったのも必然と言える。

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◆　まとめ

　#1311 【J1】全9試合のレビュー (前編) (第3節) (2016/3/13)

→　3月11日(金)と3月12日(土)に行われたJ1の1stステージの第3節の全9試合のレビューです。金曜日に行われたG大阪 vs 大宮は2対1でホームのG大阪が勝利。2連勝スタートだった大宮に土を付けました。G大阪はDF今野とMF阿部浩がゴールを決めましたが「内容的には今シーズン最高」と言える試合になりました。大宮はいい流れで吹田スタジアムに乗り込んできましたが力を出せませんでした。

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