⑩ FC東京
勝ったり負けたりを繰り返して10位という不本意な成績で前半を終えたが、5位の千葉とは、勝ち点の差は3だけ。まだまだ、巻き返しは可能。そんな中、ようやく、石川が怪我から復帰。かつてのスピードが失われていないかが心配だが、ガーロ監督は、フォワード(2トップの一角)としての起用するつもりのようだ。石川の新たな魅力が発揮されるのか、非常に楽しみだ。中断中には、柏から長身の中澤を獲得し、3バックの可能性もある。模索段階だが、はまれば面白いチームだ。
⑪ 大分トリニータ
マグノ・アウベスと吉田が移籍して、苦戦が予想されたが、新エースの高松の奮闘と若手の活躍で、順調に勝ち点を稼いでいる。注目は、U-19でも中心的存在のMF梅崎。この選手は、梶山や本田、水野らを退けて、北京五輪代表チームでも、中心になるかもしれない。
⑫ 大宮アルディージャ
急成長を遂げたMF小林大悟の活躍で劇的な試合が多かったわりには、思うように勝ち点が挙げられなかったのは、ホンジュラス代表のマルティネスの不発が要因。そのマルティネスに代わる、エースストライカーとして期待がかかるのが、FWグラウ。グラウに、かつての得点感覚がよみがえれば、上位進出は可能。
⑬ 名古屋グランパス
屈指の名門チームもJ1残留を目指しての後半戦となる。待望のストライカー獲得を目指して交渉を進めているが、初戦には間に合いそうもない。補強が後手後手の印象はあるが、山口や本田、豊田ら、潜在能力の高い若手が多く、彼ら次第では、魅力的な試合も出来そうだ。前半は、わずか1得点に終わったFW玉田の爆発はあるのか。
⑭ ヴァンフォーレ甲府
コンダクターのMF倉貫の離脱は痛いが、FWバレーが好調を維持して、予想外の健闘を見せた。期待したいのは、前半戦は思うようなプレーが出来なかったMF藤田健。J屈指のテクニックを誇る藤田が、J1のスピードになれて本来の実力が発揮できるようになれば、降格争いに巻き込まれることなくシーズンを終えられるだろう。
⑮ サンフレッチェ広島
前半戦最大のサプライズ。ウェズレイや戸田の加入で、開幕前には優勝候補の一角ともいわれたが、よもやの不振。昨シーズンの堅守を支えたDFジニーニョが退団し、後半からは3バックを採用する予定。佐藤寿人という絶対的なエースがいるだけに、寿人にどれだけ生きたボールを供給できるかが課題。
⑯ アビスパ福岡
及第点の守備面に対して深刻な得点力不足を露呈した福岡は、大砲バロンを獲得。古賀、アレックスら優秀なサイドアタッカーを備えるだけに、バロンの高さにかかる期待は大きい。とはいっても、目立った補強はバロンだけ。城後や中村北斗、田中らのブレークがなければ、苦戦は免れない。
⑰ 京都サンガ
積極的な補強でチームはレベルアップを成し遂げた。不安定きわまりなかった最終ラインには、即戦力といえる手島と角田を獲得。さらに、アレモンに代わってFWアンドレを獲得し、前線で核が出来た。これ以上ない理想的な補強を行って、巻き返しを図る。とにかく、再開後にスタートダッシュができるかどうか。スタートでつまづくようだと、暗い未来が待っている。
⑱ セレッソ大阪
マジョルカから大久保が復帰。トップの西澤を中心に、2列目に森島、古橋、大久保と、つかまえどころのないいやらしい選手が揃った。攻撃陣に関しては、申し分ないだろう。課題は守備力。昨シーズンのような、堅実な守備ができれば、あっさりと降格ゾーンから抜け出していくだろう。
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