ヴァンフォーレ甲府→ 伊藤監督になって2年目となる甲府は26節を終えた時点で9勝5敗12分け。6位に位置する。例年であればプレーオフに出場することが出来る順位なので「まずまずの成績」と言えるが2位の福岡との差は「13」と大きく広がっている。16節から3連勝して18節を終えた時点では4位。(当時は)2位だった長崎との差が「6」に縮まったが19節から7試合勝ちなしと苦しんだ。7試合勝ちなし中に上位との差が大きく広がった。
ただ、直近の26節はホームで北九州に3対2で競り勝った。8試合ぶりの勝利を手にしたが2017年以来のJ1復帰はかなり難しい。直接対決だった25節の福岡戦(H)を落としたのは痛かった。徳島と福岡の2チームが抜け出しつつある状況になっており、甲府は2021年もJ2で戦う可能性が高まっている。2018年からJ2のリーグ戦に参加しているが「J2に定着しつつある。」と言える。昇格を逃した場合は3年連続となる。
伊藤彰監督の去就がまず注目されるが「悪い成績ではないこと」と「就任2年目であること」を考えると『続投の可能性大』と言える。伊藤彰監督にとって2021年は勝負の3年目になるが「若手をたくさん使いながらまずまずの結果を残している点」は高評価に値する。平均年齢は2019年は30.37歳だったが今シーズンはここまで28.05歳。平均年齢は2歳以上低くなったので「若返りに成功しつつある。」と言える。
大卒で甲府に加入した選手の頑張りが目立つシーズンになっている。大卒3年目のMF太田修は21試合で6ゴール。FWドゥドゥと並んでチーム内得点王になる。過去2年間は通算しても5試合の出場のみ。出場機会はほとんどなかったが大飛躍のシーズンになった。シャドーの位置でプレーする機会が多くなっているがアグレッシブなプレーが特徴になる。同じく大卒3年目のMF荒木翔も13試合に出場。戦力になった。