■ 「降格チームは無し」で決定!!!新型コロナウイルスの影響でJリーグは中断している。「4月3日(金)の再開を目指す。」と報じられているが無観客での開催に否定的なJリーグが4月3日(金)に無事に再開できるのか?は微妙である。プロ野球のペナントレースは4月10日(金)の開幕が有力視されているがJリーグの再開もこのあたりの時期まで伸びる可能性はある。日本の中では地位の高いプロ野球とJリーグの動き方に注目している団体は多いだろう。
「レギュレーションの変更」も噂されていたが3月19日(木)にJリーグから大きな発表があった。「2020年は全てのカテゴリーにおいて『昇格あり・降格なしの特別ルールを適用する。』」と発表した。J2からJ1に昇格したり、J3からJ2に昇格することはできるが、J1からJ2に降格したり、J2からJ3に降格するチームは発生しないことになった。よって、来シーズンのJ1は20チームで開催される可能性が大となった。
最大で2チームがJ1やJ2に昇格することが出来るが「J2からJ1への昇格枠が「2」になった。」ということはJ1への昇格枠が減ったことを意味する。プレーオフや参入決定戦に関する情報は今のところは(正式には)流れていないがどちらも行われない可能性大。『自動昇格枠を「1」にして2位から5位のチームがプレーオフを実施して2つ目の椅子を争う。』というパターンもあり得なくもないが普通に考えるとないだろう。
新型コロナウイルスの世界的な流行という特殊な状況なのでどんなレギュレーションを採用するにしても文句を言う人はほぼいないとは思うが思い切った決断であり、早いタイミングでの決断だったと言える。「降格なし」という話は3月19日(木)の朝の各スポーツ紙でニュースになったがその日のうちに正式に発表された。新型コロナウイルスへのJリーグの対応はいずれもスピーディであり、かつ、的確である。
■ J1のクラブにとっては大きな話「J1からJ2に降格するチームがなくなった。」というのは、やはり、J1の多くのクラブにとって大きい。特に前評判が低くて残留争いに巻き込まれる可能性が高かった横浜FC・清水・湘南・鳥栖あたりにとっては朗報である。鳥栖に関しては別の問題が浮上しており、全く楽観視は出来ない状況になっているが「圧倒的に負けてもJ2に落ちないことが決まった。」ということは保有する選手を他クラブに売りやすくなった。
2度目の昇格となる横浜FCは思わぬ形で「J1残留」を達成することが出来たがラッキーである。『20チームで開催される2021年は降格枠が「4」になる。」とも言われているので「2021年にJ1残留を達成する難易度」は相当に高いが若手の有望株を使いながらチーム力を高めることが出来る。1年でJ2に降格してしまうと若手の有望株は高確率で引き抜かれたと思うが「降格→若手の流出」の心配がひとまずなくなった。
極めてイレギュラーな事態なので「2020年と2021年がどんなシーズンになるのか?」を予想するのは難しいが抜本的な改革を行っている最中のチームにはありがたい話である。J1のクラブの中で具体的に名前を挙げると鹿島・浦和・清水の3チームだろう。浦和は3年計画の1年目。オフ期間中にチームをゼロから立て直す道を選択しているが「降格の恐怖」と戦わずに済むことになったのは極めて大きな話である。
サッカー自体が大きく変わった清水にとっても「降格なし」というのは大きい。ここまでのところ、公式戦は2戦全敗。内容的には決して悪くないが2試合で合計すると8失点。危うい雰囲気だったが腹をくくって改革に取り組めることになった。公式戦はここまで3戦全敗と最悪のスタートを切った鹿島は「残留争いに巻き込まれること」を端から全く想定していないと思うがスタイルを大きく変えるチャンスがやってきた。
■ 選手層の厚さが重要になる。一方、横浜FMやFC東京や川崎FやC大阪や柏や神戸や広島やG大阪といった「開幕前の時点からJ1の上位候補に挙げられていたチーム」に関しては「J2への降格がなくなった」といってもその他のクラブと比べると大きな意味を持たないだろう。「タイトルやACLの出場権獲得を狙うシーズン」という点は変わらないが過密日程になるのは確実である。選手層の厚さは例年と比べるとはるかに重要なポイントになる。
横浜FMとFC東京と神戸の3チームについては「ACLがどうなるのか?」で大きく変わってくるが「ACLがなくて、かつ、選手層が厚い」と言える川崎F・C大阪・柏・G大阪あたりにとっては「2020年はタイトル獲得の大きなチャンス」と言える。ACLが中止になった場合は横浜FMやFC東京のリーグ制覇の可能性は一気に高まる。一方、神戸はMFイニエスタやMF山口蛍やFW古橋など替えの利かない選手が意外と多い。
リーグ制覇やタイトルを狙えるクラブは例年通りのチーム作りならびに戦い方になると思うが「先を見据えて若手を使いまくるチーム」が出てきても不思議はない。J1で言うと2/3くらいのチームは常に降格の恐怖と戦いながらシーズンを戦っているので計算のできる選手を優先して起用せざる得なかったが「考え方」を大きく変えるクラブがいくつか出てくるだろう。各クラブの若手にとってはチャンスのシーズンになる。
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