■ 開幕3連勝を飾ったFC琉球J2は3節が終了したが昇格組のFC琉球が開幕3連勝。得失点差「+5」で首位に立っている。最高のスタートを切ったが2節のアウェイで大宮を下した試合のインパクトは大きかった。新加入のFW鈴木孝が3試合連続ゴールを決めるなど計5ゴール。量産体制に入っている。攻撃の中心となるMF中川風は2節の大宮戦(A)で3アシストを記録するなど3試合で計4アシスト。初挑戦となるJ2の舞台でも技術の高さが目立っている。
「3試合で9ゴールを奪っているFC琉球の勢いがどこまで続くのか?」が序盤戦のJ2の最大の注目点になるだろう。オフにGK朴一圭、MF富樫、MF枝本、DF瀧澤などが流出。J2やJ3で実績のある選手をたくさん獲得したものの未知数な部分は多かった。どちらかというと下位候補に挙げる人が多かった中で開幕3連勝。勢いに乗り始めている。MF上里、DF岡崎亮、GKカルバハルなどの活躍もここまでは目立っている。
水戸も同じく開幕3連勝。好スタートを切った。こちらもオフにFW伊藤涼、FWジェフェルソン・バイアーノ、MF小島幹、DF田向、DFジエゴなどが退団。戦力ダウンは否めなかったので「下位候補の1つ」に挙げられていたが開幕3試合で勝ち点「9」を獲得。3試合で5得点を奪っているが未だに失点はゼロ。GK松井を中心とした守備陣が奮闘している。3試合を終えて未だに無失点なのはJ2の中では水戸のみとなる。
DF田向とDFジエゴが抜けた守備陣に対しても不安の声は大きかったが大卒2年目のDFンドカ・ボニフェイスが定位置を確保。圧倒的な身体能力を生かして最終ラインで絶大な存在感を発揮している。昨シーズンも若手中心のチーム編成だったが今シーズンもFW黒川、MF茂木駿、MF前寛之、DFンドカ・ボニフェイスなど22才前後の選手が中心におさまっている。前評判は低かったがサプライズを起こしている。
■ 水戸も同じく開幕3連勝と好調FC琉球や水戸と同様で柏も開幕3連勝。好スタートを切った。1節は山口戦(A)、2節は町田戦(H)、3節は新潟戦(A)。いきなり難敵との対戦が続いたが3連勝。3試合とも後半の半ばまではタイスコアで進んだが後半の終盤に柏が決勝ゴールを奪って勝ち点「3」を獲得した。3試合とも相手を圧倒する時間帯は少なくて「どちらに転んでも全くおかしくない展開」になったが柏が底力と勝負強さを発揮している。
3チームが開幕3連勝を飾ったが「柏をどこが止めるのか?」も大きな注目点になる。近年のJ2は混戦になることが多かったが断トツの優勝候補と言われていた柏が開幕から全く勝ち点を取り逃がすことなく勝ち点を積み上げているので「柏が序盤戦から独走する可能性」が高まりつつある。4節は京都戦(A)、5節は岡山戦(H)、6節は東京V戦(A)、7節は長崎戦(H)になるが、どこかが早く止めないといけない。
J2は昨シーズンからプレーオフに関するレギュレーションが変更になっている。3位~6位に入ったとしてもJ1に昇格するのは相当に難しいことを東京Vが証明してしまった。J1昇格が目標となるチームは是が非でも2位以内に入らないと目標を達成することは難しくなるが自動昇格の枠の1つが早々に柏で埋まってしまうと大変である。柏のエンジンがかかる前に何とか叩きたいが嫌な空気になりつつある。
■ 柏に食らいつくことが出来るのは?「柏が独走体制に入りかけたときに食らいついていけるのはどこなのか?」を考えてみたがどのチームも決め手に欠ける。FC琉球と水戸は開幕3連勝と好スタートを切ったが、やはり、柏に離されることなく付いていくのはかなり難しいだろう。開幕前に上位候補に挙げられていた大宮と長崎と新潟は1勝1敗1分け。徳島と東京Vと町田は1勝2敗と黒星が先行しており、福岡に至っては0勝2敗1分け。大きく出遅れた。
柏以外の上位候補のほとんどは取りこぼしが目立っているが、唯一、甲府は2勝1分け。好スタートを切った。アウェイ3連戦からのスタートだったことを考えると上出来である。4節が待望のホーム開幕戦になるが3試合で勝ち点「7」を獲得して山梨中銀スタジアムに戻ってくることができた。FWピーター・ウタカを筆頭にベテラン中心のメンバー構成になっているが経験豊富な選手がほとんど。安定感はある。
ベテランが多いので疲れが溜まってきた時期に苦しむ可能性はあるが伊藤彰監督はかなり現実的なサッカーを取り入れている。しっかりと守ってFWピーター・ウタカやMFドゥドゥを中心に少ない人数で攻撃を仕掛けるサッカーが威力を発揮している。サブにはFWジュニオール・バホスも控えているので攻撃陣は強力である。新加入のDF小柳、MF武岡、MF内田健などは早くも甲府のサッカーに馴染んでいる。
■ 好スタートを切った京都サンガ京都も2勝1分けと好スタートを切った。中田監督に注目が集まっているがここまで十分な結果を残している。開幕2試合は若手中心のスタメンだったが3節の福岡戦(A)はDF闘莉王、DF本多、MF石櫃といったスタメンから外れていた選手を抜擢。ここまでの3試合を観る限りではサブに回ったベテランたちにもしっかりと配慮した巧みな選手起用を見せている。いい状態なので柏戦(H)でどんな戦いが出来るか?は興味深い。
山形とFC岐阜はともに2勝1敗。まずまずのスタートと言える。山形もアウェイ3連戦スタートだったが3試合で勝ち点「6」を獲得した。開幕戦こそFC岐阜に敗れたが3節の町田戦は3対0の大勝。FWジェフェルソン・バイアーノとMF坂元という新戦力が初ゴールを決めるなどポジティブなニュースが多い。開幕前の評価はそこまで高くなかったが上位争いに絡んできても何ら不思議はない戦いを見せている。
FC岐阜は「今シーズンのJ2のダークホース」に挙げられていたが結果が出ている。FC琉球や水戸などと同様で「今の勢いがとこまで続くのか?」に注目したい。新潟は1勝1敗1分け。3節で柏に敗れたが悪くない戦いを見せている。期待の新戦力のFWレオナルドにまだ初ゴールが生まれていないのは気になるがMF戸嶋、FW渡邉新、DF新井直、DF渡邊泰など若手の頑張りが目立つ。ノビシロの大きいチームと言える。
先のとおり、大宮や長崎はここまで1勝1敗1分け。徳島や東京Vや横浜FCや福岡などはやや出遅れた。福岡は3試合を終えた時点で勝ち点「1」のみ。早くも3連勝のチームとの差は「8」まで広がっているので一刻でも早く反撃体制を整えないといけない。CFが不足している福岡は、つい先日、元韓国代表のFWヤン・ドンヒョン(C大阪)を獲得。Kリーグでは実績のあるストライカーは救世主になれるだろうか?
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