はてなキーワード: 用事とは
小学校の頃の思い出なんて、大人になるとだんだん曖昧になっていくものだ。けれど、なぜか鮮明に心に残るシーンがいくつかある。僕の場合、それは放課後の教室の記憶だ。
僕は小学校5年生だった。その日はいつものように授業が終わり、友達とサッカーをするために校庭に急いでいた。けれど、途中で何かを忘れた気がして教室に引き返した。振り返ってみると、その「何か」って別に大した用事じゃなかった。けど、その日が僕の人生の転機になったと思う。教室に戻ると、一人の女の子が机に座っていた。
彼女の名前は由佳(仮名)。クラスでは目立つ方ではなく、むしろ静かで控えめなタイプだった。髪の毛はいつもおさげにしていて、制服もきっちりと着こなしている、真面目そのものな雰囲気を持った子だった。正直、それまでの僕は彼女に特別な感情を抱いたことはなかった。けど、その日は違った。
教室の窓際に座って、何かを一生懸命ノートに書いている由佳を見た瞬間、僕はなぜか胸がドキッとした。「どうしたんだろう、あいつこんな時間まで何してるんだ?」と不思議に思いながらも、声をかけずにはいられなかった。
「おい、何してんだよこんな時間に?」
僕の声に驚いたのか、彼女は少しビクッとしてから振り向いた。その時の表情は今でも覚えている。ちょっと恥ずかしそうな笑顔だった。
「うん…宿題がまだ終わってなくて。」
普通の答えだ。でも、その声がどこかしら柔らかくて、僕は急に落ち着かなくなった。普段なら適当に「頑張れよ」って言って出ていくはずなのに、その日はなぜかそうしなかった。気づいたら、僕も彼女の隣に座っていた。
「手伝おうか?」なんて軽く言ったけど、内心はドキドキしてた。彼女が「いいよ、大丈夫」と言いながら、ペンを動かし続ける姿を見ていると、何とも言えない安心感と興奮が混ざったような気分になった。これが何なのか、その時の僕にはまだわからなかった。
それから数日、放課後になると僕は自然と教室に足が向くようになった。由佳がそこにいるかどうか確認したくて仕方がなかったんだ。彼女が何をしているのか、どうして居残りしているのかはどうでもよかった。ただ、彼女と話す理由が欲しかった。
「また宿題かよ。お前、家でやればいいじゃん。」
「家だと弟がうるさくて集中できないの。」
そんな他愛もない会話が、僕にとっては宝物のように感じた。僕たちはだんだんと仲良くなり、彼女が笑うたびに僕の胸は高鳴った。けれど、当時の僕にはそれが「好き」という感情だとは気づかなかった。ただ、彼女と一緒にいると楽しくて、もっと話したいと思う自分がいた。
ある日、彼女がふと窓の外を見ながらこう言った。
その時、彼女の横顔が夕陽に照らされて、まるで映画のワンシーンみたいだった。僕はその光景に目を奪われた。そして、初めて心の中でこう思ったんだ。「あ、俺、この子が好きかも。」って。
でも、小学生の僕にはそれをどう伝えていいかわからなかったし、伝える勇気もなかった。結局、何も言えないまま彼女とはただの「放課後友達」の関係で終わった。中学に上がると自然に疎遠になり、彼女がどうしているのかも知らない。
けど、今でも夕焼けを見ると、あの放課後の教室と彼女の横顔が頭に浮かぶ。あれが僕の初恋だったんだと、大人になった今でははっきりとわかる。
思い出って不思議だ。鮮明な記憶とともに、その時感じた気持ちまでよみがえらせてくれる。由佳との放課後の時間は、僕にとって一生忘れられない宝物だ。そして、恋をするってこんなにシンプルで、こんなに切ないものなんだと教えてくれた瞬間でもあった。
普段アウトレットで投げ売りされてるアウトレット専売商品しか買わないブランド(そもそも田舎にはアウトレット店しかブランド店なんて存在しない)の東京の本店で、期間限定でノベルティが貰えると聞いて、たまたま東京に用事があったので、ノベルティ乞食と冷やかしをしに行ってきた。
入った瞬間に店員さんに話しかけられたので、素直に東京に来たついでにノベルティ乞食と冷やかしをしにきた旨をもう少し言葉を選んで伝えた。
すると、ありがとうございます!たくさん楽しんで行ってくださいね!せっかく◯県からいらっしゃったなら普段見れないものたくさんあるでしょうから東京旅行の思い出に試着とかもたくさんしてくださいね!と大変笑顔で言われた。
それからも、本当に全く買う気がなかったのにずーっと付きっきりで案内されるので、何度もアウトレットでしか買えない細客ですからね!お金ないですからね!とアピールし続けたが笑顔で「思い出にたくさん見てたくさん試着して楽しんでもらえればいいですよ!」と延々と接客をされ、申し訳ないがまあええか…と結局2時間以上付きっきりで接客されまくり、なぜか20万円近くお買い上げをしており、接客って怖いなあと痛感した。
本当に、全く買う気がないというか、最近買いすぎたのでむしろ買わない気で行ったのに… さすがにびっくりした。全く買う気のない人間に対して買う可能性を見抜いて?声をかけて張りつこうと思った判断力も、本当に買わせる接客術も怖い。さすが東京の本店…
ずいぶん前のまきポカを使ったらちゃんと暖かくなったけど、用事で外したら30分もしないうちに冷めてた。
個包装に入ったまま保管してても劣化はするもんなんだな
他にある貼るカイロも買い直したほうがいいんだろうなあ
いっぱいコメントありがとうございます〜
はてなってペットといえば猫の話が多い感じしてたけどうさぎ飼いも多少いるんだな。うれし〜
きのう用事ついでにお迎えしたペットショップに顔を出したら、購入時に担当してくれた店員さんがいらしたので、
夫に懐かない悩みを相談したところ、
このペットショップではうさぎの爪切りをしてるのがみんな男性スタッフなので、そのせいで人間の男性全般を恐れている可能性はあると言われた。
夫は爪を切ってこない人だとわかったら気を許すはずだから根気強く、と言われた。
◾️イヤなことがあったら忘れない
あったのかな…わたしがみてる限りない気がするけどあったんかな…
そんな事ないと思う、というかそれに関しては私の方がガサツで大きいとおもうので、
それを根拠に懐かれていないことはないと思う。
一応夫婦共に、購入前にペットショップで貰ったうさぎ飼育パンフは熟読した上で、うさぎをビビらせないようにすることに関しては気をつけてる。
それはそのとおり。夫はおやつをあんまりあげたがらんのよね。太って健康に害するとか肝臓に悪いとか。
わたしは享楽的で甘やかしいだからうさぎのために仕事帰りとかにフルーツ買って帰るようになってしまったよ。
シャインマスカットってこんなに高いんだ、と初めて知った。わたしも夫もうさぎも、おいしく食べた。うさぎはメチャクチャ嬉しそうに見えた。
昨夜いちごを買っておいたから、今夜うさぎに与えるよう夫に言っておく。
◾️体温
あるかも。夫はメチャクチャ冷え性で、この時期の手は部屋があったまってても氷のように冷たいときがある
◾️早漏
まって、早漏って悪口のつもりなかった。身体的特性でしかないと。実際早漏を悪いこととは思ってない。
もちろん万人受けする特性とも思ってないけど、わたしは好意的に受け入れている。彼女が太ってて可愛い、っていう男性と同じ感じと思うが。
わたし今まで早漏の男性としか付き合ったことがなく、早漏でないことのメリットを知らないから、こう思うのかな?
昔インコを飼ってる男と付き合っていた時、目の前ですることにまったく抵抗なかったけど、うさぎはなんか、ある。
行為にまったく集中できないほどではないけど、少しだけ気が散る。
子供ができてレスるようになったって言ってる友達たちの気持ちの片鱗をようやくほんのわずかに味わった感じがある。
これは動物の種類によるものなのか、わたしがその個体に対して抱く関心の度合いによるものなのか、ちょっと考えてみたけどまだわかんないな
数ヶ月前に犬を飼いはじめたものの、いまいち「犬と暮らす生活」が慣れない。
私は犬猫でいえば猫派で、出不精だが旅行が好きで、人見知りの陰キャで、マイペースに生きたいタイプだ。
かたや妻は断然犬派。社交的で、近所にいる犬を大半把握し、「今日はどこどこの家には居なかった」「今日はこの時間に散歩していた」と、聞いてもいないのに報告してくれる。
元々猫を飼っていたのだが、妻はずっと犬を所望しており、お互いの仕事が落ち着いた数ヶ月前から飼い始めた。
我が家の犬は、まだ仔犬ともあり、アホほど元気だ。
しかもめちゃくちゃ社交的で、人間なら誰でも大好きなので、散歩中は近所の犬飼ってる人と都度座談会が始まってしまう。
まず、この時間が無理だ。
必要もないのに他所の犬に接して「かわいい〜!犬種なんですか?何歳ですか?」みたいなのを妻は毎回しており、私は話すことが浮かばず固まっている(社交性がないので)。
例えば、どこかに行くとなると、愛犬家は意地でも犬を連れて行こうとする。
確かに犬はそんなに留守番出来ない。ましてや一泊など、ペットホテルに預けるほかない。
これもかなり嫌。
世の中には意外と犬同伴オッケーの店があるが、いうてほんの一部であり、基本的に犬がいるとどこの施設にも入れない。
旅行だって宿泊先は限られてしまうし、途中で観光しようにも随分スポットは限られる。公共交通機関なんかは、基本的にケージの中にいて、荷物という他ない。
愛犬家はそもそも犬と一緒に居る時間が好きなので、その辺は関係ないかもしれないが、愛犬家でない自分からすると、本音はどっかに預けておきたい。
犬のトイレ、めんどくさい。
彼らは基本的に外でトイレをする(しつけれは家でも出来るが)。
妻のかつて飼っていた犬は代々外でトイレをさせていたらしく、この教育方針が受け継がれた結果、6〜7時間おきに外に連れ出してはトイレさせているのだが、これが非常にめんどくさい。
そもそも散歩が必要な時点で大変。みんなよく散歩に連れ出してるなと思う。
最もトイトレをすればいいと言う話がある。
トイトレは基本ケージの中で居させて、ペットシーツの上でしたら開放、みたいなのを繰り返していくといいらしい(ちなみに出来たら褒めてご飯をあげるという戦法は失敗している)が、犬を溺愛する妻からすれば「かわいそう」らしい。ので、今日に至る。
なんか近く通ったときとかに明らかに睨んでくるオッサンがいて(一度も喋ったことない)
まあ業務上絡むことほぼないし気のせいかも?くらいに思ってたんだが
たまたま今日その人に用事があってちょっと嫌だなーと思いつつできるだけ低姿勢で話しかけたら
まあ自分がたまたまそいつの嫌いな人間カテゴリーに入ってたのかもしれんが
髪型を褒める
体型を褒める
顔を褒める
ネイルを褒める
交際関係、交友関係、趣味、過去の話などプライベートな事を聞く
用事もないのに手を伸ばせば触れられるぐらいの距離に近付く(用事があっても要注意)
飲みや食事などに誘う
褒めない
あらゆる事を誘わない
これで完璧でしょ?例え相手がフェミニストだろうが文句ないはず
女を見る(視線が嫌らしいと誤解を受けるため)
相手の方を見ないで顔を合わせない方が良いが、相手によっては顔を見ないで話すと不快に思われるらしい
え?これ詰んでね?
16時08分には地検の方からゴーサインが出ますのでね、裁判所に用事の方が帰って来て地検からゴーサインがあったら逆送の準備ができますのでね、
みなさんもね、帰りが遅くなるのは嫌ですのでね、(昔からこうやってやってきたんだから~)、警察署の方に着いたら、今日の調べの処理結果が行ってますのでね(マ)
6時30分 起床
7時00分 朝食
9時00分 地検に到着
9時30分 収監開始
11時50分 昼食
16時30分 護送車へ乗り込み
16時53分 法務省前 → 高速道路池袋5号線 → 西台駅 → 志村警察署裏口
18時00分 志村警察署に到着
先月あたりだったか「あなたのポイントが失効します!」みたいな怪しいSMSが届いていた。
うさん臭いので放置していたが、先週あたり、今度は謎の電話の着信が。
なんなんだよもう、と思って電話番号で検索すると大手の電気屋さんのサポート窓口の電話番号だった。
よくよく考えると1年前に洗濯機買った店からだったので、SMSも電話もちゃんとした奴だった。疑ってごめん。
改めてSMSを読んで観ると4000円分のポイントが今月末で失効するらしい。えっ、勿体ねぇ
そういうわけで、1年ぶりにその電気屋に向かう。
何を買うのかは決めていないが、大荷物になる可能性も考えて車で向かうことにする。運転嫌いだから、面倒くせぇ。
玄関のドアに手をかけた段階で「4000円くらいどうでもいいか・・・」と思いかけているが、元気と勇気とその他色々を奮い立たせてエンジンをかける。
この時点で自分を褒めてやりたい。
ナビに言われるがまま、車を走らせる。早く完全自動運転の車が普及しないかな・・・
電気屋にたどり着く。
屋外の駐車場が満車のようなので、立体駐車場へのスロープを昇る。
あー 立駐も嫌いなんだよチクショウ。しかも後続車がいやがる。
後続車が先に駐車してくれることを祈りながら、いくつかスペースを見送って先に進む。
が、一向にその気配が無い。早く停めてよ。
先に進んでも空きスペースが増える様子もない。焦る。
仕方が無いので次に見つけたスペースで停めよう。後続車のことなんて知るか。
めちゃくちゃ焦りながら、ハンドルを切る。無事に駐車する。エンジンを切る。まだ何も成していないのにどっと疲れた。
家に帰って寝たい。早く用事を済ませるべく、店内に向かう。
しかし、何を買おうか。4000円で買える家電なんてないだろうしな・・・
と思ったら、酒とかお菓子とか色々売っていた。
一応、お店を一回りしてみる。
デケぇテレビの前のソファで一息つき、スティック型掃除機の吸引力を試したりする。
洗濯機のコーナーでは娘さんの一人暮らしのためか、親父さんと娘さんと思しき2人が店員の説明を熱心に聞いていた。
デザインを重視したいらしい。新生活の準備を計画的に進めてて偉いな
結局、追加の出費をしてまで欲しいものは見当たらなかったのでお菓子を買うことにする。
バカっぽいな。いや、仕方ない。何故ならポイントが失効してしまうのだから。
山ほどのお菓子をレジに持っていく前に、一応店員さんにポイントだけで買い物ができるのかを確認する。
「店内の商品にはなんにでも使えますよ。あと、全部を1度に使わなくても、少しでも使えば有効期限が1年延長されます」
俺は4000円分のお菓子を今買う必要はないのだ。何故ならポイントは失効しないのだから・・・
ガムを一つレジに持っていき、100円分ポイントで支払いをする。
1円も出費をしていないが、これで残りのポイントの有効期限は延長されたらしい。
きっと、これで良かったのだ。ガムをポケットに突っ込み、とぼとぼと駐車場に向かう。
途中、最新のiPhoneが陳列されていたので、少しだけ触ってみようかと近づいてみる。
自分は外見から判断できる属性的に一番金にならない客だと思うが、暇なんだろうか。
単純に若い女の子に話しかけれて嬉しかったというだけのことではある。
「明日また来て、契約してくれたら嬉しいです!」だそうな。こいつ、営業力強いな
もし、山ほどのお菓子を抱えていたら、その内のいくつかをあげていただろう。悔やまれる。
そのまま話を聞いていたら、ヘラヘラしながらキャリア変更までしてしまいそうだったので、適当に切り上げて帰ることにする。
指一本、iPhoneに触れられなかったが、まぁいいだろう。
「自閉症者は必ず人を殺す」なんて、流石に偏見が過ぎるってそれ一番言われてるから。ちょっと落ち着いて考えてみな?自閉症の人だって普通に生活してるわけだし、殺し屋みたいに扱うのはヤバイっすよ。自閉症の人も、他の障害者も、色んな人が色んな形で社会に溶け込んでるわけだしね。
「街中で遭遇したら全力ダッシュで逃げてやる!」って言うけど、なんでわざわざ逃げる必要があるんですかねぇ?恐怖に囚われてちゃ、どっかで大事なものを見落としちゃうから。
「こちらにはこちらの用事がある」っていうのは分かるけど、その用事の中でどうやって他人と関わるかも考えないと。「必ず人を殺すわけじゃないし」って信じて、少しずつでも理解を深めていく方が建設的だって、それ一番言われてるから。
今年は約30人以上の新卒を採用したが、現在10人を切っている。
上からは一年以内の退職者を3割に抑えろと言われてるが、結局今年も守れず仕舞いだった。
ウチはある程度退職者が出るの前提で大目に採用しているので、一応例年通りと言えば例年通りではあるんだが
上からもなるべく退職者を減らして欲しいとは言われており、板挟みになってしまっている。
業種としては大まかに分類するとIT系で、退職理由としては、昨年末からのインターンや
4月からの研修合宿、その後のOJT(飛び込み営業での研修)が嫌だ、耐えられないってのが殆ど。
良くも悪くも追い込んで成長してもらうって方針だから、そこがキツくて辞めてくみたい。
会社としては両方とも最低限の即戦力になって貰う為に必要だからやってるし、乗り越えてくれなきゃ困るんだけど、なかなか難しい。
最近の若者(ゆとり?w)はひ弱になったなーってつくづく感じる。
つい先日も、休日だったけど諸用があって電話したら出ないし、やっと繋がったと思ったら
「用事があるので(会社には)行けません」とか頑なに断られたから、週明けに説教したら次の日に来なくなってしまったのはさすわに笑ったw
出社と言っても、仕事の強制では無く、大きい買い物があったので車を出してもらおうと思って電話しただけだったんだけどね…
まあ、新人ならせっかく休みの日に会社に出るのであれば、鍵空けてあげるからついでに勉強をして帰ったら?とは言ったけどさ。
これこそ安倍晋三が日本に残した最も邪悪なレガシーだと思うのよね。盗っ人というと強盗が思い浮かぶがそれはこの話には関係ない。
どれだけ悪事を働こうがそのために人が死のうがひたすら白を切り続けてポストにしがみつく。それが成功してしまったがために後の政治家たちにもそうした振る舞いが伝播していく。羞恥心とか、品格とかいったものがまるでない、下劣というか、人間性の部分で愚かというか、そうした人間が増えていく……のかねえ。
世の中これからどうなっていくのかね。まあ自分のやれることやるしかないよね。
で、やれることって何かっていうと、まあ、人にやさしくしましょうってことになるのかね。ごく身近で簡単なところで言えば。簡単っつってもケースバイケースだったりもするけれども。
少し前バズった漫画に、主人公のお姉ちゃんが統合失調気味なのか、妄想に取りつかれて自作の陰謀論唱えるようになっちゃって、主人公がどうにかしようとあれこれ画策した結果、陰謀論を一緒に広めて大衆を扇動していくっていうあらすじの話あったじゃないですか。
うろ覚えだけどなんとなく記憶に残ってるのは、居場所のない人、孤独な人、蔑ろにされてきた人、そうした人達の心の隙間を陰謀論は埋めることができるって主人公がモノローグで語ってたところで、まあ陰謀論に限らず昔から、人の性として当然だが、ひどい扱い受ければ心が歪むし、心が歪めばひどいこともするよな。狂うよな。おかしいこともするよな。陰謀論がどうのこのという話がしたいというよりかは心の隙間とかそっちの話がしたいわけで。もっと根っこのほうの、ありふれた負の部分というか。
で、そういった人たちを救うだとか、何らかの慈善団体に入って活動するだとか、それはすごく立派なことだが、こういう言い方すると活動してる人達に対するある種の差別みたいな感じになっちゃって良くないんだけど、そうした積極的なことをするパワーだとか勇気だとか覚悟だとかいったもののない人にとって何ができるかっつったらだからつまり、心の隙間をほんのちょっとでも埋めてやるってことだわな。
無理にやることはないけれども、家族とか、職場の人間とか、学校の人間とか、コンビニ店員とか、顔を合わせる人、目のあった人、袖振りあった人なんかに対して、大事にするっていうと仰々しいが、あいさつしたり、ちょっとしたことで礼を言ったり、ちょっとした用事なんか手伝ったり付き合ったり、心に余裕があればな、無理にとは言わんし、しんどいときは無理なものは無理だし、相手とか状況にもよっちゃ難しいが、できればやれることはやったほうがいいわな。余裕なんかねえよなんて人もいっぱいいるだろうが、まあ余裕があったり、気が向いたりすればな。
適当に書いてたら長くなったな。まあいいか。自分の周りの顔合わせた人間を尊重するとか存在に敬意を払うっていうと仰々しいが、なんとなくでもやさしくしてあげれば、その影響ってものは微々たるものだろうけども、多少なり心の隙間を埋めてやれるのは確かなんじゃなかろうか。それで人を変えるだとか変えてやろうだとか気張らんでも。
サステナビリティって言葉が最近よく使われるが、いい世の中を、世の中っていうと大きすぎるイメージだが、手の届くところから、いい関係をサステインしていきたいわな。小さい世界でも狭い世界でもそれも一種の世界平和というか。
しょうもない悩みだとことわっておく。
きっと皆この状況になったことはあるだろうから思い出してほしい。
俺は6階の書店に用がある。その商業施設はエスカレーターがフロアを回らないと複数階上がれないつくりで面倒だから、1階にいる俺はエレベーターで上がることにした。エレベーターは4基くらいあって、スムーズにやってくる。10人ほどの客が先になだれこんで、俺はぎりぎりでその上りエレベーターに乗り込んだ。10人ほどの客は皆揃って7階の映画館に用事があって、点灯しているランプは7階だけ。人気映画の開場と被ったんだろう。運が悪い。定員まで詰まったエレベーター内は狭く、自分ではボタンまでたどり着けない。
もちろん声をかければいいだけなのはわかる。実際そうする。しかしどう声をかけるのがベストなのかがわからない。
「すみません、6階おねがいします」と言うことが多い。それで伝わる。でも言ったそばから「いろいろなことを省略しすぎているのではないか」と不安になる。フルで言うなら「すみません、6階のボタンを押してください。おねがいします」という形になるだろうけど、長過ぎるから省略せざるをえない。でも「6階おねがいします」はちょっと、自分の希望だけをぼやかして伝えて人を意の通りに動かそうとする嫌な人間みたいなんじゃないかとか考えてしまう。
「すみません、6階おねがいします」の間にそんなことがよぎるから、最後の方はちょっとよれた発声になる。恥ずかしい。それを想像して嫌になって伝えることができず、7階で降りてからエスカレーターで1階分降りることすらある。エレベーターを一本見送って一番に乗り込んでドア横のボタン位置を死守することもある。俺はいつになったら後ろめたさも恥ずかしさも惨めさもなく満員のエレベーターを使えるようになるんだろう。知恵があれば授けてほしい。
私はリマインドを好かない。
私は、誰にもリマインドをしたくないし、誰かにリマインドされるのも極力避けたい。
ひと足先に社会人になった友人たちが、軽い飲みの約束のときですら進んで前日のリマインドをしたがり、またリマインドされたがっているが、その気持ちを全く理解できない。
本当に大事だと思っている約束ならば、リマインドなどしなくとも、その約束通りに身体は動くはずだ。忘れてしまったならば、その程度の約束だったというだけの話だ。
それでも、リマインドをすれば確かに約束を忘れるリスクは減るし、有益なところもあるかもしれない。しかし、それ以上に私は、私の人生にSNSやカレンダーアプリの機械的な通知による横槍が入るのが心底嫌で仕方がない。例えば、音楽や本に夢中になっている休日の夕方に、旅行の最終日に感傷に浸っているときに、あるいはいつものように何気なく散歩でもしているときには、その時々の心の動きに身を任せることが最も幸せで贅沢なのではないかと思う。
リマインドはその幸福をことごとく破壊する。おまえ如きが、私の心の自由に横槍を入れていいはずがない。そして同様に、私自身も、誰かの心の自由に横槍を入れる権利など持つはずがない。
リマインドされれば、いついかなるときもその用事通りに身体を動かせてしまえるというのは、恐ろしいことではないのか。そのときおまえの心は、実のところ全く動いてはいないのではないか。
「忘れてしまえばその程度の約束」と書いたが、リマインドに慣れきってしまったとき、リマインドされたすべての約束はもはや、「その程度の約束未満」に成り下がっているのではないか。
わかったら今すぐリマインドをやめろ。