三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズの第3弾です。
今回は、前巻で明らかになった栞子さんのお母さんがどんな人だったのか、少しずつ見えてくるようなお話でした。
第1話では、古本市に参加したビブリア古書堂がトラブルに巻き込まれるお話でした。登場する作品は、ロバート・F・ヤングの「たんぽぽ娘」です。ヤングの作品は、「ジョナサンと宇宙クジラ」くらいしか読んだことがありませんが、「たんぽぽ娘」というタイトルはなぜか覚えていました。この機会に読んでみたいな〜と思ったのですが、コバルト文庫で出版されたもの以外も全て絶版。それなら図書館でと思ったら、地元の図書館ではこちらも本が見つかりませんでした。(;_;) かなり有名な作品のようですので、海外SF作家のアンソロジーを出すことがあったら、この作品も収録して欲しいです。
第2話では、前巻で事件を解決したお客さんから再び依頼を受けることになりました。それはおぼろげにしか内容を覚えていない本を探し出すというものでした。実際、私自身も昔読んだことがある本だけれど、タイトルや作者名を忘れてしまったものがあったりしますので、こういうアバウトな依頼で本を探し出してもらえたらうれしいな〜と思いました。
第3話では、宮沢賢治の「春と修羅」が登場します。宮沢賢治の本や全集はあちこちから出ていますが、生前に出版された本は2冊だけで、それ以外の作品は執筆後も作者が推敲を重ねて内容が異なるものが多数存在することは初めて知りました。
物語全体を見ると、暗いトーンの話が多くて今ひとつ楽しめませんでした。貴重な本がいろいろと登場するので、推理物にしようとすると、盗難がらみのお話が多くなってしまうのはわかりますが、もう少し後味のいいお話だったらいいのになあと思いました。
「あとがき」を読むと、作者はもう既に第4巻に取りかかられているそうですので、次はどんなお話になるのか今から楽しみです。そうそう。1つ気になったのは、作中で取り上げられた人物が、ビブリア古書堂の常連さんとして再登場するのはいいのですが、出てきた時に主人公たちにとっては顔なじみでも、読者としては忘れてしまっていたりするので、もう少し登場した時の経緯を作中で説明して欲しいと思いました。
今回は、前巻で明らかになった栞子さんのお母さんがどんな人だったのか、少しずつ見えてくるようなお話でした。
第1話では、古本市に参加したビブリア古書堂がトラブルに巻き込まれるお話でした。登場する作品は、ロバート・F・ヤングの「たんぽぽ娘」です。ヤングの作品は、「ジョナサンと宇宙クジラ」くらいしか読んだことがありませんが、「たんぽぽ娘」というタイトルはなぜか覚えていました。この機会に読んでみたいな〜と思ったのですが、コバルト文庫で出版されたもの以外も全て絶版。それなら図書館でと思ったら、地元の図書館ではこちらも本が見つかりませんでした。(;_;) かなり有名な作品のようですので、海外SF作家のアンソロジーを出すことがあったら、この作品も収録して欲しいです。
第2話では、前巻で事件を解決したお客さんから再び依頼を受けることになりました。それはおぼろげにしか内容を覚えていない本を探し出すというものでした。実際、私自身も昔読んだことがある本だけれど、タイトルや作者名を忘れてしまったものがあったりしますので、こういうアバウトな依頼で本を探し出してもらえたらうれしいな〜と思いました。
第3話では、宮沢賢治の「春と修羅」が登場します。宮沢賢治の本や全集はあちこちから出ていますが、生前に出版された本は2冊だけで、それ以外の作品は執筆後も作者が推敲を重ねて内容が異なるものが多数存在することは初めて知りました。
物語全体を見ると、暗いトーンの話が多くて今ひとつ楽しめませんでした。貴重な本がいろいろと登場するので、推理物にしようとすると、盗難がらみのお話が多くなってしまうのはわかりますが、もう少し後味のいいお話だったらいいのになあと思いました。
「あとがき」を読むと、作者はもう既に第4巻に取りかかられているそうですので、次はどんなお話になるのか今から楽しみです。そうそう。1つ気になったのは、作中で取り上げられた人物が、ビブリア古書堂の常連さんとして再登場するのはいいのですが、出てきた時に主人公たちにとっては顔なじみでも、読者としては忘れてしまっていたりするので、もう少し登場した時の経緯を作中で説明して欲しいと思いました。
最終更新日 : 2022-10-30
著者:三上延 ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)(2012/06/21)三上 延商品詳細を見る 栞子さんの母についてのことはあったものの、ビブリア古 …
2012/12/14 21:31 新・たこの感想文