高田崇史さんの神の時空シリーズ、「神の時空 前紀 -女神の功罪-」を読み終えました。この本では、先に完結した神の時空シリーズで詳細が語られなかった、潮田教授が主催したバスツアー事故へとつながるエピソードが語られました。物語の中心となるのは、高村皇に仕える磯笛と、潮田教授のもとで助手をしている永田遼子です。ある日、高村皇に呼び出された磯笛は、とある使命を受けました。それは学会でも異端児として知られる、潮...
時々の記録
コンピュータとアニメ感想etc.のブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆
高田崇史さんのQEDシリーズ、「QED 白山の頻闇」を読み終えました。今回は、結婚して金沢に住んでいる奈々の妹・沙織のところへ崇と一緒に赴くお話と、奈々と崇が大学時代に初めて出会った時を舞台にした作品の2本立てでした。「白山の頻闇」は、白山比咩神社に奈々と崇が訪れることになります。奈々の妹の沙織が結婚して、金沢に住んでいることから、この話が決まりました。お話のメインとなっているのは、「日本書紀」に1行だ...
高田崇史さんの神の時空シリーズ第8巻、「神の時空 京の大命」を読み終えました。長らく続いたこの物語も、ついにこの巻で完結しました!今回は、今までになく積極的に高村皇が動きました。その結果、日本三景の松島、天橋立、宮島の3カ所で同時に異変が起きました。それと同時に、摩季を蘇らせるための死反術(まかるがえしのじゅつ)を行える期限もあと1日となりました。各地の異変を知った彩音たちでしたが、広い範囲で同時に...
高田崇史さんのQEDシリーズ、「QED ~flumen~月夜見」を読み終えました。QEDシリーズは本編が完結したので、もう続編はないと思っていたので、外伝という形にせよ続編が発売されて驚きました。今回は、珍しく2人きりで京都旅行に出かけた崇と奈々が、現地で起きた不可解な連続殺人事件に関わることになるお話でした。今回もう1つの語り手となったのは、事件に巻き込まれた馬関桃子です。フリーのイラストレーターで、月をテーマに...
高田崇史さんの神の時空シリーズ第7巻、「神の時空 五色不動の猛火」を読み終えました。ようやく東京の自宅へと帰ってきた彩音たち。しかし、ゆっくりと休息する間もなく、再び事件が起こります。今回は都内の各所で、放火事件が発生しました。その場所は、いずれも五色不動に関わる場所でした。さらに、放火事件と共に碑文谷女子大付属高校の女子高生が殺害される事件も起きていました。事件の鍵となるのは、明暦の大火と呼ばれ...
高田崇史さんの神の時空シリーズ第6巻、「神の時空 伏見稲荷の轟雷」を読み終えました。前巻の終わりで予告されていたように、今回は伏見稲荷にまつわる謎に辻曲家の人々が挑みます。物語のもう1つの視点となるのは、伏見稲荷の氏子で狐憑きの家系の樒祈美子(しきみ・きみこ)です。事件の発端となったのは、伏見稲荷の鳥居に4人の遺体が吊されたことです。それ以来、伏見稲荷では異変が続いていたのでした。そして、これまでの...
高田崇史さんの神の時空シリーズ、第5巻「神の時空 嚴島の烈風」を読み終えました。今回は、安芸の宮島の嚴島神社にまつわるお話でした。本の裏表紙に、"クライマックスへ!"とあったので、そろそろこのお話も完結なのかと思ったら、まだまだ続きがありそうです。(^^;いつもは辻曲家の人々が中心に物語が描かれますが、今回は宮島に住む女子大生・観音崎栞の視点をメインに物語が進みました。そして、なんだかよくわからない高村...
高田崇史さんの神の時空シリーズ、第4巻「神の時空 三輪の山祇」を読み終えました。前回の貴船の事件の後、辻曲家の彩音たちは東京へと帰宅しようとしていました。その途中で、またしても事件に巻き込まれるのでした。事の起こりは、奈良の高校生・田村暁と早見淳一が三輪山へと登ったことから始まりました。三輪山への登拝は明治時代以後に許可されるようになりましたが、登るにあたっては様々な決まり事がありました。その1つ...
カンナや神の時空シリーズに気を取られていて、毒草師シリーズの続編を忘れていました。というわけで、今頃ですが「毒草師 パンドラの鳥籠」を読み終えました。今回は、御名形史紋たちが浦島太郎伝説の真相に迫ります。事件は、魔女の館と呼ばれる謎の屋敷に住む祝(ほふり)という女性のお話と、行方不明になった叔父の捜索を西田が依頼されるお話が平行して進みます。西田は星川涼花という女医から、生薬学者の叔父を探すために、...
高田崇史さんの神の時空シリーズ、第3巻「神の時空 貴船の沢鬼」を読み終えました。次女の摩季を蘇らせるために、辻曲家では死反術を行おうとしていました。摩季が死んで既に3日、あまり時間が過ぎると蘇らせることができなくなってしまいます。そして術を行うためには、霊力の高い水が必要でした。その水を手に入れるために、彩音と巳雨、猫のグリ、そして幽霊の陽一は貴船へと向かうことになるのでした。その頃、京都では不可解...
高田崇史さんの神の時空・シリーズ第2巻、「神の時空 倭の水霊」を読み終えました。今回メインとなったのは、OLの涙川紗也でした。彼女は横浜で男性の死体を発見しました。その男は、ストーカーとして彼女にまとわりついていた男でした。ところが、彼女の他に周囲にいた人たちは、紗也が男を殺したのだと誤解してしまいました。追い詰められた紗也は、そのまま現場から走り去ってしまうのでした。そんな紗也に、見知らぬ女性が...
高田崇史さんの「神の時空」を読み終えました。QED、カンナに続く新シリーズらしいです。お話の舞台となっているのは鎌倉でした。そこで由比ヶ浜女学院に通う女子高生・辻曲摩季が不思議な事件に巻き込まれました。突然意識を失って倒れ、由比ヶ浜で発見されたのです。摩季の家族である了、彩音、巳雨、そして友人の陽一は病院へと駆けつけるのでした。時を同じくして、鶴岡八幡宮の鳥居が倒れる事件が起きました。表面上は地震の...
完結したはずのQEDシリーズが出ていてびっくり、と思ったら書き残したネタを1つの作品にしたものと、シリーズのガイドブックを合わせたような本でした。ホームズの真実、ということで「ベーカー街の問題」にも登場した緑川友紀子が再登場です。イギリスに行っていた友紀子から久しぶりに連絡をもらった奈々は、崇と共にシャーロキアンの展覧会に参加することになりました。その最中に、参加者の1人がベランダから転落するという...
高田崇史さんのカンナ・シリーズ最終巻、「カンナ 京都の霊前」を読み終えました。カンナ・シリーズもこの巻でいよいよ完結です。甲斐をかばって命を落としたと思った聡美ですが、なんとか一命をとりとめていました。しかし、毒に犯されていまだに生死の境をさまよっていたのでした。その頃、諒司と竜之介は、玉兎の本拠地である京都を目指していました。そんな時、竜之介の祖母が何者かに暗殺されました。しかし、そのことを竜之...
QEDシリーズも、いよいよこの巻で完結を迎えました。最後を飾るお話では、伊勢の謎が取り上げられることになりました。三重県から「海の雫」という秘宝を公開するために東京にやって来ていた男性が、何者かに殺害されました。男性の両手の親指は、鋭利な刃物で切り取られていました。この事件を取材していた小松崎からの以来で、崇は奈々と一緒に伊勢へと向かうことになりました。2人が伊勢に向かう間にも、さらに次の犠牲者が出...
高田崇史さんのカンナ・シリーズ第8弾、「カンナ 出雲の顕在」を読み終えました。出賀茂神社から社伝を奪って逃走している諒司は、甲斐の友人である柏木竜之介を密かに出雲へと呼び出しました。これまで単に、脇役の1人と思っていた竜之介ですが、彼の家系には大きな秘密があったのでした。なんと竜之介の家は、現在の天皇家に滅ぼされた真実の天皇家につながる家柄だったのです。諒司が竜之介を呼び出したのは、竜之介を次の天...
高田崇史さんのカンナ・シリーズ第7弾、「カンナ 天満の葬列」を読み終えました。今回は、冒頭から丹波が襲われたりと、推理小説ではなくアクション小説といった雰囲気の展開でした。そして活劇の合間に菅原道真にまつわる謎が絡んできます。出賀茂神社の丹波は、夜間に何者かが神社に忍び込もうとしていることに気づきました。賊を迎え撃った丹波でしたが、賊に逆襲されて囚われの身となってしまいました。賊たちを率いる謎の女...
高田崇史さんのカンナ・シリーズ第6弾、「カンナ 鎌倉の血陣」を読み終えました。今回は珍しく、甲斐は貴湖とではなく、婚約者の聡美と一緒に鎌倉で行われるお茶会に出席することになりました。とはいえ、後から貴湖と竜之介も合流して、例によって事件に巻き込まれることになるのですが・・・。お茶会に招かれた甲斐たちでしたが、そこで主催者である加賀美宗朝が殺されてしまいました。さらに続けて、その息子である範夫までも...
カンナ・シリーズ第5弾、「カンナ 戸隠の殺皆」を読み終えました。相変わらずQEDシリーズとは違い、歴史色はオマケ程度でした。今回は、甲斐たちが諒司の残した言葉を頼りに、長野県の戸隠へと向かうお話でした。そこで車のトラブルに巻き込まれた甲斐たちは、隠岩戸宮へとたどり着きました。そこで例によって、甲斐たちは事件に巻き込まれるのでした。今回から新たに、甲斐の婚約者である海棠聡美の祖父・鍬次郎が登場しました。...
QEDシリーズ第16弾、「QED 出雲神伝説」を読み終えました。このところ作者がカンナ・シリーズばかり力を入れているのが気がかりですが、ようやくQEDシリーズの新刊が出てうれしかったです。やはりこのQEDシリーズの方が、カンナと比べるとはるかに各キャラが立っていますね。久々のシリーズなのに、主な登場人物がちゃんと記憶に残っているんですよね。今回は、奈良で独身OLが殺害されるという事件が起こりました。その背後には...
短編の方に奈々が登場しなかったこと、とても気になりますよね。亡くなっている;_;ということはないと思いますが、子育てで忙しかったりしたのでしょうかね!?
あ、でも崇に奈々はもったいないと思っているので^^;、2人が結婚しているというのはちょっとイヤかも。(笑)
これは私も気になっていたことなので、お話しできて楽しかったです。(^^)
カンナ・シリーズ第4弾、「カンナ 奥州の覇者」を読み終えました。失踪していた諒司から、甲斐たちに連絡が入りました。諒司は何者かに襲われて、社伝を奪われてしまったというのです。助けを求める諒司の要請に応えて、甲斐と貴湖、ほうろくは岩手へと向かうことになるのでした。今回は、甲斐たちが殺人事件に巻き込まれることはなく、彼らと対立する対抗勢力との戦いが描かれました。何となく冒険小説っぽい感じでした。その展...
カンナ・シリーズ第3弾、「カンナ 吉野の暗闘」を読み終えました。今回は、甲斐たちが失踪した諒司を探しに、吉野へと出かけることになりました。そんな彼らに宿題として与えられたのは、役行者・小角に関する謎解きをすることでした。しかし、例によって彼らの行く先では殺人事件が発生していて、甲斐は事件に巻き込まれることになってしまったのでした。前作も低調だったこのシリーズですが、今作にもあまりよいイメージは持て...
高田崇史さんのカンナ・シリーズ第2弾「カンナ 天草の神兵」を読み終えました。消えた社伝と失踪した早乙女諒司を追って、今回は鴨志田甲斐と巫女の貴湖(たかこ)、雑誌記者の柏木竜之介は、天草へと向かうことになりました。ところが、その天草の地では、児童養護施設・ロザリオ園のシスターである園長・谷地藍子が殺害されるという事件が起こっていました。天草へ向かった甲斐たちは、そこでその事件に巻き込まれてしまうことに...
QEDシリーズでお馴染みの高田崇史さんの新シリーズです。とはいえ、主人公の鴨志田は「QED -flumen- 九段坂の春」に登場していたような・・・。物語は、「月刊歴史探究」という出版社からスタートします。そこの会議室と応接室で、編集部員の男女が死んでいるのが発見されたのです。しかも、男の部屋には女性の部屋の、女性の部屋には男性の部屋の鍵があって、相互に密室状態になっていたのでした。主人公の鴨志田甲斐は、実家であ...
QEDシリーズ第15弾、「諏訪の神霊」を読み終えました。これでようやくQEDシリーズの最新刊まで追いつくことができました。今回は、崇と奈々が諏訪大社の御柱祭の謎に挑戦することになりました。例によって、彼らの行く先では殺人事件が発生していて、2人は事件に巻き込まれることになりました。今回の旅では、沙織と小松崎が崇と奈々に気を遣って、珍しく2人きりでの旅行となりました。この作品の登場人物たちは、何が何でも奈々...
読みのがしていたQEDシリーズ第13弾、「河童伝説」をようやく読み終えました。今回は、奈々たちは相馬の野馬追祭へと出かけることになりました。しかし、一緒に出かけるはずだった崇が寝坊してしまい、崇だけ途中まで別行動となってしまいました。別行動で遠野まで出かけた崇は、そこで河童に関する情報をいろいろと仕入れました。その頃、神山禮子は「御霊将門」で登場したストーカー男に狙われていました。しかし、その男は何ら...
QEDシリーズの第14弾「QED -flumen- 九段坂の春」を読み終えました。本当は第13弾の「河童伝説」の方が読みたかったのですが、運悪く入手できませんでしたので、先にこちらを読んでしまいました。今回は、シリーズ初となる連作短編の形で物語が進行しました。春夏秋冬の4つの時期に起こった事件が、1つのラインでつながるという構成は面白かったです。いつものQEDシリーズと違って、今回はお馴染みの登場人物たちの過去の物語と...
毒草師・御名形史紋が探偵役をつとめるシリーズの第2弾です。前回さんざんな目に遭った医療雑誌の編集者・西田君が今回も登場しています。今回は茶道の世界を舞台に殺人事件が起こりました。裏千家の茶道教室でお茶を点てていた時、その先生の次男が毒殺されてしまいました。警察は毒物の特定を進めますが、その成分に蛇毒が混じっていたことしかわかりません。そうするうちに、第2の殺人事件が発生しました。今度は同じ先生の長...
「QED 神器封殺」に登場した毒草師・御名形史紋(みなかた・しもん)を探偵役にした、QEDとは別シリーズのお話でした。医療業界向けの情報誌の編集者・西田の隣室に、和歌山からやって来た毒草師と自称する御名形史紋がやって来ました。QEDに登場した時は、崇よりまともな感じがした史紋ですが、このお話では主人公ということもあってか、奇人変人で傲岸不遜ぶりを披露しています。今回、史紋が挑むのは鬼田山家という旧家で起こった...
QEDシリーズ、第12弾では崇や奈々、沙織が大怨霊と呼ばれる将門の謎に挑戦します。前回で和歌山の事件に決着がついたので、もう神山禮子は登場しないかと少し残念に思っていたら、このお話では成田の病院で薬剤師をすることになって、再び顔を見せてくれてうれしかったです。そして禮子は、崇たちが神社巡りをする裏側でストーカーに狙われて大ピンチです。しかし、禮子の関わる男性は、桑原崇といい御名形史紋といい、今回のスト...