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2009-11-25 (Wed) 14:49

炎のアルセイス/栗本 薫

炎のアルセイス―グイン・サーガ(44) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第44巻、「炎のアルセイス」を読み終えました。

バルヴィナでグインはシルヴィアを発見することができず、またその行方を知っているダリウスは自ら毒を飲んで命を落としました。シルヴィア救出という目的は果たせなかったものの、グインにはゆっくりと休んでいる暇もありません。
エルザイムを落としたイシュトヴァーンの軍勢、そしてガザを攻略しているアリとタルーのモンゴール・クム連合軍が、次はアルセイスを陥落させようと迫っているからです。

彼らに先んじてアルセイスに到着して、少しでもシルヴィアの情報を得たいグインは、ケイロニア軍をアルセイスへと強行軍で急がせます。そして到着したアルセイスで、グインはかってユラニアを訪れた時に戦ったオー・ラン将軍のやせ衰えた姿と対面することになったのでした。
グインとの対戦に敗れたオー・ランは、その戦いで腰を痛めて、動くこともままならぬ体となり、死期が近づいていたのでした。

そんなオー・ランとグインは、和平交渉を開始します。しかし、その時イシュトヴァーンに合流したアリの入れ知恵でモンゴールの精鋭がユラニア軍との戦闘を開始していたのでした。それを知ったグインは、事態を収拾するべく鬼神のように戦場を駆け抜けます。
そしてグインは、イシュトヴァーンとネリイが一騎打ちをしている現場へ、ようやく駆けつけて戦いを収めさせることに成功したのでした。

こうしてユラニア壊滅の危機は回避されました。しかし、イシュトヴァーンの侵攻でアルセイスの都には火がつけられて、それが燃え広がっています。グインは、ユラニア軍と協力して炎の拡大を食い止めようとしますが、燃え広がる大火は簡単には収まりそうもありません。

そんな中、グインは炎の様子を見るために紅玉宮の塔へと赴きました。そこでグインは、不思議な声を耳にしたのでした。それはイェライシャの呼び声でした。イェライシャは、闇の司祭グラチウスに封印されて、塔の地下牢の底に閉じこめられていたのでした。グインはその封印を解いて、イェライシャを解放したのでした。

イェライシャは、グインが探し求めている皇女シルヴィアについての情報を教えてくれました。なんとシルヴィアは、グラチウスに捕らわれてゾルーディアにいるというのです。そこには、シルヴィアだけでなく、同じく囚われの身となったマリウスもいるようです。
2人を救うため、グインはイェライシャと共に長く困難な旅に出る決意をするのでした。

最終更新日 : 2022-10-30

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