時々の記録

暦が愛抱夢と対決するお話でした。

負傷したシャドウに代わって、愛抱夢は暦を対戦相手に指名しました。その知らせを菊池は暦たちのバイト先に届けます。
菊池はこの勝負を辞退するように暦にすすめます。しかし、暦はそれを聞き入れませんでした。ランガと仲直りした今、暦は心からスケボーが好きなことを思い出していたのです！

愛抱夢との対決の前に、暦はランガの壊れたボードの修理を考えていました。使っていたパーツの一部は使い続けることができるようですが、さすがに全てを元に戻すことはできません。修理にあたり、暦は１つの提案をしました。これまでランガのボードは、スノーボード出身のランガに合わせて足下を固定するようになっていました。それを外してみようというのです。そんな暦の提案を、ランガは受け入れました。

そして、いよいよ暦と愛抱夢の対決が始まりました。今度は最初から、愛抱夢は暦を潰しにきました。しかし暦はそれに屈せず、愛抱夢の攻撃に耐えています。それどころか、崖から突き落とされそうになった暦は、逆に自分から崖に突っ込んで、ランガを思わせるような華麗なジャンプを決めて愛抱夢に差をつけました。

そんな暦を、愛抱夢はさらに痛めつけます。その時、会場に雨が降り始めました。そこから暦の隠された秘策が明らかになりました。暦は愛抱夢との勝負で雨が降ることに賭けて、雨用のタイヤを装着していたのです。そのおかげで、暦は愛抱夢との差を広げます。

怒った愛抱夢は、Cherry blossomを潰した技で暦を倒そうとします。しかしそれは失敗して、愛抱夢は無様にコースに倒れました。泥だらけになった愛抱夢の姿に、観客は大笑いします。その間に、暦はコースの最終セクションに突入していました。プライドを傷つけられた愛抱夢は、怒濤の追い上げで暦に迫ります。

そして勝負は、わずかな差で愛抱夢の勝利に終わりました。激しいバトルの中で、暦はボードのタイヤを痛めていたのです。勝負には負けましたが、観客は愛抱夢よりも暦を称えました。そして勝負に負けはしましたが、暦は最高にスケボーを楽しみました。

そんな暦の姿を見て、菊池は自分が間違っていたことを悟りました。彼が本当にしなければいけなかったのは、愛抱夢からスケボーを取り上げることではなく、スケボーの楽しさを思い出させることだったのです。
そして菊池は、次の勝負を辞退することにしました。これでランガと愛抱夢の対決が決まりました。ランガは愛抱夢に勝利することができるのでしょうか。そして愛抱夢は、再びスケボーの楽しさを思い出すことができるのでしょうか。