■ SBSカップが開幕毎年恒例のSBSカップの2戦目。初戦はU-18豪州代表に1対0で勝利したU-18日本代表は2戦目で静岡ユースと対戦した。静岡ユースは初戦でU-18パラグアイ代表と対戦したがPK戦の末に勝利した。静岡ユースは静岡県内で活動するチームの選抜チームになる。今年は「清水ユース」、「磐田U-18」、「JFAアカデミー福島」、「静岡学園高」の選手が中心になってメンバーが構成されている。
日本は「4-2-3-1」。GK相澤ピーターコアミ(日本文理高)。DF菅原(名古屋)、DF石尾(C大阪U-18)、DF岡本將(新潟U-18)、DF起(興国高)。MF福岡(京都U-18)、MF安島樹(大宮ユース)、MF上月(京都U-18)、MF喜田陽(C大阪U-18)、MF水野雄(大津高)。FW榎本樹(前橋育英高)。2日連続の試合ということもあってメンバーを大きく入れ替えてきた。DF石尾はJ2の金沢入り、DF起はJ2の山口入りが内定している。
静岡ユースは「4-2-3-1」。GK梅田(清水ユース)。DF山田(浜松開誠館高)、DF平松(磐田U-18)、DF監物(清水ユース)、DF菊地健(JFAアカデミー福島U-18)。MF清水(静岡学園高)、MF清田(磐田U-18)、MF鈴木(常葉大学附属橘高)、MF佐野(清水ユース)、MF塩浜(静岡学園高)。FW名木(科学技術高)。GK梅田とDF監物の2人は昨秋のU-17W杯の本大会のメンバーになる。FW名木は185センチの大型フォワードになる。
■ PK戦を制したのはU-18日本代表40分ハーフの試合の前半は静かな展開になった。日本はトップ下の位置にC大阪U-18のMF喜田陽を起用したがどちらかというと守備が特徴となる選手なのでなかなか攻撃の部分で存在感を発揮することができない。長身フォワードのFW榎本樹が孤立する場面が目立った。静岡ユースも最前線で待つFW名木のところにいいボールを供給することができない。前半はどちらも決め手を欠いて0対0で折り返した。
後半開始から日本はMF喜田陽とMF上月を下げて川崎U-18のFW宮代と青森山田高のMF檀崎を投入。さらに後半19分には鳥栖U-18のFW石井快を投入。テクニックのあるFW石井快が入ると攻撃に変化が生まれるようになったが大きなチャンスにはつながらない。静岡ユースは後半7分にFW齊藤聖を投入。清水ユースの攻撃の中心として活躍する10番のFW齊藤聖が後半の終盤に惜しいシーンを何度か作った。
どちらもゴールlは生まれずにPK戦に突入すると静岡ユースの1人目と3人目を守護神のGK相澤ピーターコアミがビッグセーブで防いだ。日本は2番手のMF福岡が失敗したが3人が成功。3対2で迎えた静岡ユースの5人目のキッカーのMF佐野が失敗して万事休す。PK戦を制した日本は2連勝。勝ち点「2」を獲得した。敗れた静岡ユースは勝ち点「1」を獲得。日本は勝ち点「5」、静岡ユースは勝ち点「3」となった。
■ 高い潜在能力を秘めたGK相澤ピーターコアミ初戦に続いて2日連続の試合になったが暑さの残る時期の連戦なので選手たちは疲れていた。せっかくの国際大会なので最低でも中1日を開けていい状態でプレーしてほしいところであるが日程的な問題やお金の問題が絡んでくるので簡単には解決できない話である。高校生と言えども真夏の2日連続の試合は相当に大変だったと思うがPK戦の末に日本が勝利。静岡ユースは金星を獲得することはできなかった。
80分の試合の中では両チームともあまりいいシーンを作れなかったがPK戦は熱い展開になった。目立ったのはやはりU-18日本代表のGK相澤ピーターコアミ(日本文理高)になる。9月6日(木)にJ2の千葉入りが内定したことがリリースされたが193センチの大型キーパーがPK戦の主役になった。先のとおり、静岡ユースの1本目と3本目をGK相澤ピーターコアミがセーブ。どちらのPKセーブも見事だった。
GK相澤ピーターコアミは新潟県の日本文理高の3年生になるが父親がガーナ人で、母親が日本人になる。最近の年代別の日本代表は両親のどちらか or 両方が外国にルーツを持つキーパーが極めて多くなっており、GKオビ・パウエル・オビンナ(流通経済大)、GK山口(エストレマドゥーラ)、GK鈴木彩(浦和ユース)、GKジョーンズ・レイ(大宮ユース)、GK野澤大志ブランドン(FC東京U-18)などなど。一大勢力になっている。
彼らのほとんどはサイズがあって身体的な能力も高い。年代別代表クラスのキーパーの1/3程度はそういう選手になる。フル代表もGKシュミット・ダニエル(仙台)がついに森保JAPANに選出されたが、有望な大型キーパーの台頭が期待されているのでいい傾向と言える。GK相澤ピーターコアミは2001年1月20日生まれなので(東京世代ではなくて)2024年の五輪の対象になる。早生まれになるのは非常に大きい。
サイズがあってダイナミックなプレーをする選手なのでこのまま順調に伸びていくことが期待される。エスナイデル監督が続投するのか?否か?は分からないが、続投となれば足元の技術や裏のスペースの管理能力も要求される。経験の乏しいキーパーにとっては大変なことだと思うが若い年代のときに特異なサッカーを経験するのは悪くない。お手本となる選手もいるので良いチームに入ることが出来た。
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