■ 初の共同開催初めてアジアで開催された2002年の日韓W杯は史上初めて2カ国での共同開催となった。ただ、日本も、韓国も、GLを突破した経験が無かったので、「初めて開催国がGLで敗退するのではないか?」と言われたが、日本はベスト16に入って、韓国はベスト4に進出した。ベスト4というのは、アジアのチームとしては史上最高の成績であり、韓国国内は大いに盛り上がった。
5月31日に開幕戦が行われて、6月30日にブラジルとドイツの決勝戦が行われたが、日本でいうと梅雨の時期に当たるので、大会前は「天候」が心配された。また、イングランドなどを中心としたフーリガンの問題もメディアで大きく取り上げられたが、大きな問題にはならなかった。運営等に関しては、(少なくとも日本国内においては、)大きな問題は発生しなかったと言えるだろう。
この大会は1998年のフランスW杯と2000年のユーロ2000を連覇したフランス代表が本命とされており、南米予選で圧倒的な強さを見せたアルゼンチンの評価も非常に高かった。一方で、南米予選で大苦戦したブラジルや欧州予選でイングランドに1対5で敗れたドイツの評価は非常に低かったが、結局、決勝戦はブラジルとドイツの顔合わせとなった。前評判があてにならない波乱の多い大会だったと言える。
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